『認めんぞ!』
ウタの父親達である赤髪海賊団の面々は夜遅くに会議をしていた。ウタはぐっすりと眠っており、男達はそれを待っていた。
「それじゃ、ウタとルフィの仲を進展させる為の会議を行う」
「船長命令を使う、反対だ!」
「副船長命令だ、やれ!」
「分かった副船長」
「ベック、ホンゴウ!」
「うるせぇぞお頭、ならお頭も寝ろよ。俺達だけで進めるから」
「俺の娘に関わる大事な事だぞ!?そんなの出来るか!」
「なら静かにしろ」
船医のホンゴウを主導の元に始まろうとした会議をシャンクスは止めようとしたがベックマンに潰された。なら早く寝るように言ってくるライムジュースにシャンクスは抗議しつつも一応静かにした。
「まず、ウタもルフィも子供みたいに純粋な感じで進めているのは良いことだが、2人の性教育がどうなってるか凄い不安だ」
「よし、ルフィをや・・・うっ!」
「真面目な話し合いだ・・・黙るよな?」
「は、はい・・・黙ります」
ホンゴウの言葉に親バカを発揮してるシャンクスだが物騒な事を言う前にベックマンに首を締められ脅され黙った。皆はベックマンに親指を立ててシャンクスは薄情な仲間に泣きたくなった。
「下手にそう言った性知識がない状態でもしも万が一になった場合・・・」
「そしたらルフィをやるだけ・・・」
「黙れ」
「はい」
「・・・2人にとってトラウマになるかもしれねぇ。よってウタにこれから少しずつ確認と教育をしていく反対の者は?」
「はい!」
『お頭〜』
ホンゴウの言葉にシャンクスだけが反対者として手を上げて赤髪海賊団の面々は呆れていた。
「お前ら、良いのか!?大事な娘が傷物にされちまうかもしれねぇんだぞ!」
「ルフィなら良いだろ」
「信用できる!」
「そもそも2人は昔からの仲だ」
シャンクスは仲間を増やそうと抗議するが全く効果がなかった。それほど皆、ルフィの事も良く知っていて信頼していた。
「お頭諦めろ・・・そんなに怖いか新時代が」
「新時代言うな!嫌だ嫌だ、俺のかわいい娘のウタが傷物にされるなんて堪えられ・・・ぐぁ!」
強情で親バカを発揮してるシャンクスにベックマンは首を締めて強制的に黙らせた。
「全くこの人は・・・兎に角ホンゴウ頼んだぞ」
「任せろ!」
翌日、昼になってホンゴウはウタに性教育を改めてやった。するとウタは良く分からなかったのな首を傾げていた。流石にホンゴウやベックマン達はそれに冷や汗をかいてて、まだまだ大丈夫だと確信したシャンクスは笑っていた。
「???」
「・・・兎に角、ルフィとキスしても子供は出来ねぇから安心しろ」
「ふぇ!?ル、ル、ル、ルフィと・・・キ、キ、キ・・・」
「止めろウタ、俺は認めんぞ!!」
「いい加減に黙れ!!」
「キ、キ、キス・・・」ボンッ!
シャンクスとベックマンが騒いでる中、リンゴのように顔を真っ赤にしたウタはルフィとキスした光景を想像してしまったのかキャパオーバーしてしまい気絶した。
『ウタ〜〜〜!!!???』
〇〇〇
「・・・以上になるけど分かったかルフィ?」
「???」
「要するにキスから先に知識もねぇのに行くなってい・・・」
「キ、キス!?」
一方その頃、ルフィの方も性教育をしないといけないので船医のチョッパーが教えていたがやはりこちらも首を傾げていたのでチョッパーは取り敢えずそれだけ注意した。何時ものように軽い返事をするかと思ったがルフィはそれを聞くと顔を段々と赤く染めていった。
「ウタとキ、キ・・・で、で、できるか!!」
そしてそのまま恥ずかしさのあまりバンっと扉を開けて逃げていった。チョッパーはルフィの初めて見る姿に驚き、暫くすると我に返って叫んだ。
「い、医者〜〜〜〜〜〜!!!!」