許さない

許さない

夏油様術式持ち

「このっクソ爺がぁあああああああ!!!!!!!!」

そう叫んだのは赤く腫れた手をもう片方の手で抑えながら怒りに満ちた表情をしている少年、冬河勝

「まだまだ未熟だな、青二歳!あと僕は爺と呼ばれる年齢じゃない」

そう言い冬河を煽るように言ったのは冬河の教師である加茂正宗

「先生、流石にこれはクソ爺と呼ばれても仕方ないと思います」

そう追従するように冬河の援護射撃をしたのは同級生の狗巻優希

「…この訓練は伝統的じゃない」

そう文句を言ったのは同級生の禪院宗一郎

「…伝統的、伝統的ってそれしか言えねぇのかよ宗一郎くぅーん?」

そして先程までの痛みに悶える姿はどこにいったのやら、冬河は宗一郎を煽り始めた

「貴様、さては殺されたいのか?いいだろう今日こそ殺してやるぞ冬河勝!!」

そして煽りにより頭に血が上った禪院は冬河に飛びかかる!!

「ちょっ!マジになんなって!!!」

それを見た狗巻は言った

「バカね」

「いいじゃないか青春してて」

「ちょ師匠ー!見てないで助けてー!!」

「まだまだ余裕がありそうだな冬河勝…!!」

「うわっやめろ力強くすんなって!!」

ちなみにしていた訓練は呪力なしで岩を砕く訓練だそう。






















「は?」

冬河には目の前の景色を信じることができなかった

あたまを撃ち抜かれちを流し倒れ伏したししょう

その後ろにはゆみを構えたしゅういちろうのすがたがあった。

「そうだ!血天道!!」

いまは、なにもかんがえるな

「ししょうをなおせ!」

なんでなおらない?

「なおれっ!なおれよぉ…!」

ちはもうとりこんでるはずだ

「いやだ!しぬな!たのむからさぁ!!!」

なんで、なおらない

「無駄だよ冬河。もう加茂正宗は死んでいる。」

「ふざけんなよ…」

「悪いが上層部の命令なんだ

私がやらなくとも別の者が殺していたさ」

「…」

「敵を見誤るな、上層部を憎め。」

「…」

「もちろん、私も憎め。」

「…」

「貴様には、その権利がある」


















何で、だよ…



















「大丈夫?冬河」


呪術高専はやめた


「私がそばにいるよ…」


師匠が居なくなったあそこに意味はない


「泣かないでよ…冬河…」


何よりアイツを見たくなかった


「…」


もう何もしたくないんだ

もう何も見たくない

このまま消えてしまいたい

いっそ、死んでしまいたい







「冬河、私、アンタが好きよ」

…え?

「ずっと昔から、アンタが好きなの」

「もういつ頃からかは覚えてないけど、ずっとアンタが好きだった」

「呪霊とか、それから守ってくれてたとか、関係なくアンタが好きなの」

何で今

「だから、泣かないで」

「私がそばにいるから」

「絶対にアンタを1人にしないから」

未練ができてしまう

「ははは、最低だよね私」

「アンタが弱ってる時に告白だなんて」

呪いになってしまう

「…返事を聞かせて?」

「本当にどこにも行かないんだよな…?」

「うん」

「俺を置いて死なないよな…?」

「うん」

「俺を、抱きしめてくれ」

「わかった」

愛子に抱きしめられた

あったかい

「…好きです付き合ってください」

ああ、もう、戻れないな

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