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暁業聖珠 第一章 銀糸のワンダーランド

・ジャドル―・アレン

享年:20歳

概要:キャロウェイ財閥の御曹司

 父親から過度な教育を受け、無感情な人間に育つ。冷淡な人間性に加え、寄せ付けない空気を纏っていたせいで使用人にさえ不気味がられていた。

 ワイヤー工場の社長令嬢、キャロウェイ・アリスと出会い、徐々に感情を露にするようになるも、アレンの父、ジャドル―・エリセイの陰謀によりアリスが殺害された事で精神崩壊

 キャロウェイ一家を殺害した暴漢と父親を殺害した後、アリスの側で自殺。命尽きるまで「アメイジング・グレイス」を子守歌のように歌っていた。自分がアメイジング・グレイスを歌うと、アリスが楽しそうな顔をしてくれたから。

 死後、怪異となったアレンがアラクネのような姿になっているのは、自分が"家"を護る蜘蛛でいようとしたから


・キャロウェイ・アリス

享年:17歳

概要:ワイヤー製造を手掛けるアラクナイト針金工場の社長令嬢。明朗闊達な性格で、心が摩耗していたアレンの救いとなっていた。

 家業の針金製造に加え、針金で物を作る事が好き。蜘蛛をペットにしたり、ヘアピンと針金で簡易ギターを作って演奏したりと、普通の少女とどこか感性がズレている。蜘蛛をペットにしているのは、蜘蛛は伝承の通り家を護る生き物だと信じているから。ちなみに彼女の誕生花は桔梗。

 ぶっきらぼうで不器用な彼が、真面目で細かい所まで気を配る彼の事が、冷徹に見えて愛情深い彼の事が好きだった。戻ってきてくれるなら、何もいらなかった。

 死んでから彼女の姿がモノクロだったのは、アレンが怪異化した時魂の半分を取られたから。存在が希薄になった彼女はどれだけ呼びかけてもアレンに見向きもされず、物を持つことが出来ない為、死亡したあの日に壊されたオルゴールを直せなかった



怪異:針金城のアリス

概要:名前こそこうだが、その実態は怪異となったアレン。作中の経緯から、工場で起こる怪奇現象や呪いをアリスの怨念だと決めつけた街の者が勝手にそう呼んでいるだけ。実際アレンはアリスの魂の半分を取り込んだので、半分は合ってる。

 無意識に、アリスの魂の半分を取り込んだアレンは、彼女が死の直前に感じた感情や助けを呼ぶ声が四六時中流れるようになった。半身の声も姿も認識することはなく、ただただ彼女の帰りを待ちながら、"城"を形成する存在と成り果てた。

 自分に足りないもの、あの惨劇の日に必要だったものを持っていたサンジを、無意識に、アリスの声を使って誘い込んだ

 蜘蛛の大群やトランプ兵は犠牲者の身体から作った眷属。サンジの煙草、Campanulaの臭いを恐れるのは、主人であるアレンの臭いと同じだから。アレンは生前より愛用していたCampanulaの臭いが死後も染みついている


元ネタ

死印(雨の赤ずきん)

ボボボーボ・ボーボボのハレクラニ

不思議の国のアリス(申し訳程度)

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