触手×雪宮

触手×雪宮


 先日、御影コーポレーションの手により新種の生物がブルーロックに持ち込まれた。玲王から生物の皮脂や体液を食べるとか、知能が高く温和だとか説明はあったが、要はマッサージを仕込んだ生物を試してみてほしいという話だった。

 練習後の雪宮が向かった部屋、プールのようなところに件の生物はいた。半透明の巨大なタコかクラゲのような、グロテスクでない外見だ。先に試した潔が「動くでっかいゼリー」と形容したのも頷ける。

 そうっと足を踏み入れると、ぷにょんとした感触。言われた通り、恐る恐る真ん中へ進んでいって腰を下ろす。

「うわ……」

 途端、四方八方から触手に絡みつかれて思わず声が出た。粘液をまとったそれは、ゆっくりと体を撫で、筋肉を解し始める。

「……ん、くすぐったい……」

 しかし不快ではない。体をリラックスさせる、穏やかな動きだ。少しひんやりとしていて、粘液も微かに果物に似た匂いがする。潔の言う通り、大きなゼリーにでも浸かっている気分だった。

 ぐっぐっと足の裏を押されて声が出た。触手は徐々に、四肢の先から付け根に向かってくる。酷使していた脚を揉み込まれるのは普通に気持ちが良い。これならレオの言う通り商売にもなりそうだ。目を閉じて生物の胴体にもたれかかる。マッサージは肩や腰、臀部にも始まっていた。

 そうして心地の良い動きを堪能していた雪宮だが、ふと目を開けた。二の腕を揉んでいた触手が、タンクトップの脇から中へ入り込んできたのだ。胸筋を括り出すように巻き付いた触手が動き出す。

「……っ」

 ぴく、と雪宮の体が跳ねる。他の部位と同じようにゆっくり揉んでいるだけだが、マッサージというには粘っこい動きに思えた。

「何……ぃっ!?」

 突然触手が胸の先を捻り上げた。雪宮が思わぬ展開に固まったのは一瞬だったか、取り返しのつかない状況に陥るのはそれで十分だった。殺到した触手が手足や胴体を固定し、あっという間に雪宮は身動きが取れなくなってしまった。恐怖を感じる間もなく、触手はタンクトップやハーフパンツ、果ては下着の中にまで侵入してくる。

 雪宮が気付いたときには、柔らかな男根に触手が巻き付いていた。

「ぁ、くぅ!」

 ぐち、ぐちゅ、と水音が響く。たっぷりまとったぬめりのせいで動きはスムーズだ。先端から根本まで、緩急をつけながら扱かれると、あっという間に若い身体は反応する。時折、仮首を撫でられて下半身が震えた。雪宮の息が荒くなっていく。

 その最中も触手は身体中をまさぐる。首筋、鎖骨、脇、腰骨、太腿の付け根。中でも執拗に触られるのは胸だ。胸筋を揉みながら乳首を弄る。

 全く未知の快感ではないが、いっぺんに自分でもなかなか触れない部分まで愛撫されるせいで、どこで感じているのかわからなくなりつつあった。もはや思い通りに動かせるのは、首から上と手足の指だけだ。

 せめてもの抵抗で歯を食いしばり、声を殺す。いくらここにいる人間が自分一人だとしても、こんな生き物相手に喘ぐのはプライドが許さなかった。

「んぐッ……!」

 尿道口をこじられて、痛みに近い快感に悲鳴を上げそうになった。反射的に腰を引こうとするが、そこも固定されている。とうとうタンクトップが捲り上げられ、するりとハーフパンツと下着が脱がされた。

 両脚を開かされ、完全に勃起した部位を外気に晒されて、雪宮の頬がいっそう朱に染まる。それでもまだ睨みつける気概はあった。しかし会陰から秘部にかけてをぞろりと舐め上げられ、肌が粟立った。

「は!? 待っ、いやだ!」

 ずるりと指一本よりも細い触手が雪宮の体内に入ってきた。痛みはないが違和感は強い。異物に中を探られるおぞましさに視界が滲む。触手はそこを拡げようとするかのように内壁を押し上げながら奥へ進んでいった。

「〜〜〜ッ!?♥♥♥」
 ある箇所を撫でられた瞬間、びくんと体が大きく跳ねた。紛れもない快感。しかしその質は感じたことがないほど深い。戸惑う雪宮に構わず、とん、とん、と触手は前立腺を刺激し始めた。
「ぅあっ♥あっ♥なに、うそ、んんっ♥」
 押し込み、弾き、捏ね回す。多様な動きで快感に慣れさせないように。咥え込む部分に余裕が出てくると、もう一本触手が挿れられる。
「あっ♥そこだめっ♥んあっ♥」
 もはや声を抑えることはできなかった。目の前がちかちかと白む。胸の先がじんじんと痺れている。腹の奥に重たい快感が溜まっていく。既に雪宮の後孔は何本も触手を呑み込んでいた。触手は性感帯を執拗に刺激するが、そこだけで達するほど雪宮の肉体は開発されていない。
「いや、いやだっ♥ひぃっ♥」
 無意識のうちに、雪宮は絶頂を求めて手を伸ばそうとしたが、拘束されていて叶わない。しかし知能の高い触手は、それを敏感に感じ取った。軽く撫でるばかりだった屹立を扱き、赤く腫れた亀頭を包み込んで虐める。
「あっ♥♥んぁっ♥♥もうだめっ♥♥いく、いくっ♥♥♥あーっ♥♥♥♥」
雪宮は背を丸めて悲鳴を上げた。勢いよく噴き出した白濁は触手に吸収されてしまう。激しい絶頂の余韻にひくん、ひくん、と震える体を、触手は労るように撫でた。


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