見たもの

見たもの


【大切な友達、仲間達が血の海に倒れている】 

【その死体を踏みつけて立っているのは、赤い髪】

【海と同じ真っ赤な目が私を見つめる。いや…そこに居るのは他でも無い私自身】


【私、「私」……私が彼等を殺した。】


【その事実を、大した動揺も無いままに静かに見つめている】


「お前が……お前が私の息子を!この悪魔!!死神!!今すぐ捨ててしまいたい!」


煩い


「もう終わりにしてあげて下さい…。もう安らかに眠らせてあげたいんです。こんなの

余りにも可哀想……」

(違う!死にたくない!まだ生きたいのに!)


煩い


「アンタレス様……私に慈悲を。もうすべて終わらせたいのです…」


煩い


「オイ、次の仕事だ。邪魔なお貴族様を殺せと来た。まァつまり、いつもの殺人だな」


煩い


「フレイ……貴様…裏切ったな!私の命まで…!育ててやった恩を忘れやがって!」


煩い




煩い、煩い、煩い、煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩い煩いきこえないきこえないきこえないきこえないきこえないきこえない!きこえない!きこえない!きこえない!!きこえない!!!きこえない!!!きこえないきこえないきこえないきこえない!!!!




『あ、やっと僕のこと見てくれた』

俯いた視界に、1匹の蛇が映る





「私は陋?搦でいい。それで正しいのだから」

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