覇王の輝き

覇王の輝き


GIウマ娘は一つなりたいものになれると聞いて、ボクの伝説に相応しい大きな黄金像になりたいと願ったのだけど、等身大しか駄目だって言われてしまったよ!ただ、GI勝つごとに元の2倍の大きさの像にまでなれるようにしようなんて言われたから、いくらでも大きくなれることを約束されたも同然だね。

大きくなったら大変だなんて止められていたけれど、もうボクが輝くのを止められるものなんていない…!


ミダスに触れられたダナエのように身体が黄金へと変わっていく。ボクの内なる輝きを開放すると身体全体にユピテルのように黄金の雨が華麗に降り注ぐ。一滴ごとに動かなくなる身体!ダフネの如く地に根を張って、美しい足はそのまま黄金に…嗚呼、ただでさえ輝いているのに…!しなやかな毛も…全て美しく染め上げられていく。指先も!顔さえも!全身で太陽光を浴びて、太陽すら超えてしまいそうな快感!


力が加わっていく。節々に圧力がかかる。木々よりも高く、何よりも高く!

ああ!校舎よりもオペラ座よりも大きくなってしまったみたいだ!


ファーゾルトが連れ去ったフライアもこの美しさには振り向かずにはいられないはず…


ボクの輝きに魅了されて足元にたくさん人が集まってくる。

その中から微かにドトウの声が聞こえてくる。

「どうしてそんなに大きくなっちゃったんですか~?」


ふふっ…はーっはっはっは!

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