覆面のバーサーカー
【元ネタ】史実(+スプラッター映画)
【クラス】バーサーカー
【真名】ムーンライト・マーダー
【性別】男性
【身長・体重】192cm・114kg
【外見】ずた袋を被った筋骨隆々の大男。再臨するとずた袋がホッケーマスクになる。
【属性】混沌・悪・人
【ステータス】筋力:B+ 耐久:EX 敏捷:D 魔力:D 幸運:E 宝具:A+
【クラス別スキル】
狂化:A
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。バーサーカーの在り方は修復不可能なまでに歪みきっており、意思はおろか正常な自我すら殆ど残っていない。
【固有スキル】
サイレント・ストーク:B
完全な無音移動。ターゲットに攻撃するその瞬間まで僅かな音すら発さない。弱点である敏捷性の低さはこのスキルによって補われており、移動速度こそやや遅いものの、高確率で奇襲を成功させる事ができる。
無辜の怪物:EX
イメージによって、後に過去や在り方を捻じ曲げられ能力・姿が変貌してしまった怪物。 本人の意思に関係なく、風評によって真相を捻じ曲げられたものの深度を指す。このスキルを外すことは出来ない。
最も知名度の高い架空の殺人鬼のイメージ及びそのモデルとなった「ムーンライト・マーダー」の正体が彼であるという風評が定着した結果、元々持っていた自我と正常な精神を代償に怪物染みた膂力と頑健な肉体、そして殺人鬼に相応しい残虐さを獲得した。
月下のルナシー:A
夜にのみ発動可能な能力。月光をその身に浴びる事で自我をより大きく歪ませ、正気の喪失と引き換えに『無辜の怪物』の恩恵をより強く受けられるようになる。具体的には筋力と耐久を上昇させ、痛覚を鈍らせる効果を持つ。
古来より、月は狂気の象徴である。現実すら認識できない程に狂い果てたならば、さながら映画に登場する怪物のように戦う事も可能だろう。
【宝具】
『彼の貌に月光は届かず(ムーンナイト・ファントムキラー)』
ランク:C 種類:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
目出し用の穴が開けられたボロボロの小麦袋。バーサーカーの顔を覆い隠し、撤退時にCランク相当の『気配遮断』と『情報抹消』の効果を発揮する。前述した通り、再臨すると血に汚れたホッケーマスクに変化するが性能は据え置き。
『湖より出でよ不滅の魔(サーティーンス・フライデー・モンスター)』
ランク:A+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
「ムーンライト・マーダー」をモデルとした架空の連続殺人鬼が持つ、圧倒的な知名度に由来する常時発動型宝具。
同ランクの『戦闘続行』として機能する他、致命傷を負うたびに魔力を消費して復活する事が可能。似た効果を持つ『十二の試練』とは異なりどのランクの攻撃でも普通にダメージを受ける一方、蘇生回数の制限が無いため単純な不死性はこちらの方が上。
しかし、知名度の元となった存在の影響から溺れる事が最大の弱点となっており、バーサーカーを泳げない状態にして水中に沈めれば殺さずに無力化する事が可能。また、所詮はサーヴァントなので魔力供給が途切れれば問答無用で消滅する。
ちなみに「溺れる事」は弱点だが潜水能力そのものはかなり高く、動きを封じずに水中に突き落とした場合は普通に這い上がって来る。
【Weapon】
『マチェーテ』
血にまみれた西洋式の大鉈。「ムーンナイト・マーダー」が犯行に用いた武器ではなく、生前のバーサーカーも使った事が無い代物だがしっかりメインウェポンとして使いこなせている。
『32口径リボルバー』
「ムーンライト・マーダー」の犯行に本来用いられた武器。安全圏から一方的に攻撃出来るがマチェーテよりも威力は低く、絵面もけっこう地味。
これらの他に現地調達したものを武器にすることもある。
【解説】
1946年の2月~5月の間にアメリカのテキサス州・テキシカーナに出没し、若いカップルばかりを狙って殺した連続殺人鬼。サイコキラーの代名詞と言える某ホッケーマスクの殺人鬼のモデルになった人物でもある。通称の由来は決まって満月の夜に犯行を行っていた事から。
一度目の犯行ではカップルの男側に重傷を負わせるだけで留まったものの、二度目以降は男女共に拳銃で殺害され、あろうことか女性側に性的暴行も加えていた痕跡すら確認された。
彼の犯行はおよそ4ヵ月間も続けられ、最期は犯人と思われる男の轢死体が線路上で発見された事で一連の騒動は収束したのだった。
実はこの男の真名は上記の轢死体として見つかった男こと「アール・マックスパッデン」であり、本物の殺人鬼ではない。
彼は自身が捕まる事を恐れた「本物のムーンライト・マーダー」によって殺害され、警察の目を欺くための身代わりにされてしまったのだ。
彼が一身に受け続けた「ムーンライト・マーダー」に関連する負のイメージ、そして後世に制作されたキャラクターが獲得した世界的な知名度の影響によって修復不可能なまでに自己を捻じ曲げられ、精神も自我も完全に崩れ去った果てに不死身の殺人鬼に変貌した存在、それこそがバーサーカーの正体である。