補足のような蛇足のようなもの

補足のような蛇足のようなもの


まずはスレ主様に最大限の感謝を

そして読んでくれた方、感想くれた方、ハート押してくれた方、書き上がるまで待っててくれた方、本当にありがとうございます

補足という名のほぼ自己満足みたいな内容ですが楽しんでくれたら幸いです







何故助かったのか


スケベが想像してたように、死体が爆発のとき一緒に吹き飛んでクッション+火除けの役割をしたからというのと、死体を洗うプールの水を被った結果燃えるのに時間がかかった(火傷だけで済んだ)から


ここからは妄想なんだけど……

建物を吹き飛ばして燃やす目的なら、多分原作のローが持ってたような手榴弾だけじゃ足りないと思う

(規模にもよるし戦車を壊せる手榴弾もあるけど……それでも手榴弾いちいち投げたり仕掛け作ったりするより時限とかスイッチのものを設置する方が楽)

だから、色んな種類の爆弾を買ってたのではないかと

で、原作でローが持ってたのが手榴弾みたいなタイプのものだった。だから、あのとき爆弾半分渡したっていっても全部半々にしたわけじゃなくて、扱いやすい手榴弾だけ渡したとかそういうのじゃないかと思った

というかこのSSではそういうことにした


何が言いたいかというと、このSSではスケベからちょっと離れたところに爆弾があったので、被害が多少マシだったということ。少なくとも即死は免れた

ただもちろん無傷というわけにはいかず……

左足は爆風+飛んできた瓦礫のせいで切断

左手の小指は吹き飛んだし左腕は破片などが刺さり動かなくなる

全身の火傷(顔の左半分と体の左側には跡が残る)

の後遺症が残った


でもそのお陰で海軍が事情聴衆したときに犯人だと断定されなかった(海軍が捜査したのは現場が水辺に近かったというのと珀鉛病が世界政府案件だったから、ということで)

実はあのとき他の人に比べて怪我をしていたスケベは

爆発の側にいた?→犯人あるいは犯人の目撃者なのでは?

と疑われていた

というか、スレ主様の説明的に多分犯人はスケベだとバレていて、海軍は生き残っている可能性を探っていた


でも顔の火傷(と一言も喋らなかった)結果スケベがスケベだと判明しなかった。顔の判別ができなかったからね……


結局、この事件の犯人は爆発したときに少年もろとも吹き飛んで死んだというセンゴクさんが話した通りの方向で収束した。スケベは工場の側にいた被害者の一人という扱いに(怪我は水辺にいてなおかつめちゃくちゃ当たりどころが悪かったということになった)

後ろ暗い案件だったのとセンゴクさんが裏で働きかけた結果、結構早く収束してる

スケベがじみーに名前変えているのはこのため(自分は死んだということになってるから)


……死体がクッションやおおいになったのはただの偶然かもしれないし、スケベの幼なじみがこちらへ来ないよう追い返したからかもしれないし、フレバンスのみんなが唯一生き残ったローを助けてくれたお礼をしようとしたからかもしれない

あるいは全部かも




コラさんは何故そこにいたのか


まず前提として

・ドフラミンゴ海賊団の本拠地(というか昔ローが爆弾巻いて突撃した場所)

・スケベの家

・スケベの働いてた工場

は結構近くにあった(時間があれば子供の足でも何とかたどり着ける程度)

という捏造を今回のSSではしてます

何でかというとローの状態(かなりボロボロ・帽子と衣服と爆弾以外ろくなものを持ってない)だと遠くには行けないと思ったから

つまりドフラミンゴ海賊団からすれば自分達のいる場所の近くでいきなり爆発が起きたというわけでして……

となると当然

「ちょっとコラソン見てこい」

となる

コラソンが行ったのは、たまたま手が空いてたとか、トラウマ(を想起させそうな場所)に命令されたら行けるのかで信頼を試してるとか、そういう感じの理由

そんな経緯で現場に行き、"凪"で情報収集。珀鉛病の少年を人質に立て籠り事件があったことを知る。

そのあと、"凪"かけたまま建物の中に入り、スケベを発見。何か呟いているのを聞く


実は……

 最初の部分だけなんだけど、この形式のものはスケベが頭の中で考えていること。

この形式(段落と句点がない文)はスケベの独り言だった


つまり、全てではないけどスケベの話していることを聞いて、子供の安否を気にしていることをコラさんは知れた。そして、この爆発事件が少年を逃がすためのものじゃないかと察した。

今の自分(子供を助けようとしてる)と重ねたことと、自身の善性から助けることを決意。応急手当をして自分の手伝いをしてる海兵(潜入捜査するならいると思ってる)へスケベを引き渡した

そのとき、『何とか助けてほしい』と伝えた

スケベを助けたのは間違いなくコラさんなんだけど、その理由の一端をローは担っていた


このあと、ロー(=珀鉛病の少年)がやって来たことで推測はほぼ確信に。ただローが心を閉ざしていたためスケベのことを話すことはできなかった(というかそもそも喋れないフリしてたし機会がほぼ無い)

なお、ドフラミンゴ達にはこの事件の内容は曖昧に伝えていた(立て籠り事件があった結果爆発があった。犯人は死んだみたいな)。これは彼らがその少年に興味を持たないようにするため(ピンチのときに助けて依存させるのが常套手段のドフラミンゴにとってあの状態のローはいいカモだという思考になりかねない)。ドフラミンゴ達も海軍とか他の海賊とかが起こした事件なのか、つまり自分達の邪魔をする存在なのかが知りたいだけだから深い追及はしなかった

だからローが来たときは、彼らは原作通りの反応、扱いをした。コラさんも原作と同じような扱いをした(特別扱いをして何か勘づかれるのを避けるため)


ちなみに、潜入捜査を始めてから間接的にしか人を救えなかった(暴力をふるって追い出すことしかできなかった)上に犯罪に加担していたコラさんにとって、直接命を救った……この任務をしないと救えなかったスケベとローの存在は彼の心のどこかを救っていた


決して彼らはコラさんに救われただけではなかった




仕事やセンゴクさんの関係


スケベの仕事は簡単に言うと死体専門の事務みたいなもの。死亡したときの状況や必要に応じて解剖の結果をまとめる仕事

海軍にも何かしら事務をする海兵じゃない人達はいると思うけど、この仕事が実際に(現実でも原作でも)あるのかというと多分無い。捏造です

スケベの知ってることと怪我したあとでもできることを考えるとこれになったんだ……

左手が使えないし、仕事にはタイプライターとか片手でも何とかなるような配慮は多分なされていた

ちなみにスケベの性格がいい上に死体の知識もあるので仕事仲間との関係は良好。少なくともシンドリーちゃんのことで一緒に悲しんでくれる人がいる程度には仲良し



センゴクさんとの関係はコラさんが死ぬ前か後かでちょっと変わってくる

・スケベがいいやつだから

・抜けてる+怪我で放っておけない

この二点はどちらでも共通

なお、仕事場に来ていたのはスケベが何か嫌な目にあっても抵抗しづらい状態にあったから。悲しいことにある程度人数がいると加害しようとする人はどうしても現れてしまうからね……

だからセンゴクさんがちょくちょくやって来ることでスケベの近くには自分がいる(=酷い目にあわせたらすぐにバレるぞ)ということを知らしめていた。センゴクさんが自分の立場を知らないわけがないし、この程度だったら立場を利用することもやぶさかではないと自分は思ってる

息抜きとか、話してて楽しいから、とかいう理由もあったけどそれはそれ

ちなみに、仕事場に来る頻度は二~三週間に一回(忙しさで若干変わる)で家に来るのは週に一回程度(何か不便なことがないかの確認も兼ねている)。でも来ても長居はしてない(仕事場なら長くても数十分、家ならせいぜい数時間。一時間もいないときもある)。それにスケベが忙しそうなら会わずに帰ることもあった

急にやって来て強引に色々とするどこぞのせんべいジジイとは大違いである


コラさんが死ぬ前の関係


ちょくちょく様子を見に行っていた理由はコラさんがスケベのことを気にしていたから

そして、センゴクさんもあの爆発の意図を知っていたから(コラさんから聞いた)

前述したように、スケベによってコラさんの心のどこかが救われていた。そしてそのことにセンゴクさんは気づいていた。だから報告のときにスケベについて話題にあがったこともあった


スケベについてあった会話はこんな感じ


コラさんが死んだ後の関係


センゴクさんの中のスケベへの感情に上記二つ(いいやつ+放っておけない)のものに加え、コラさんが残していったスケベを慈しむような感情が含まれるようになる

依存とか重ね合わせるというよりはこう……遺品を大切に取っておいたり、遺灰や遺骨を遺しておくみたいなイメージ


おそらく、二人とも慈しむ感情があることに気づいていた。ただスケベがその気持ちをある程度理解していた(自分も幼なじみとの約束やローの存在に縋っていたから察せた)ためこのあたりで二人の関係が悪くならなかった

この頃からセンゴクさんがスケベの側にいる時間が少し長くなる。おかきジジイになったあとは頻度を増やそうとしたけど『イヤそう!!!』されたので頻度はそのまま。相手の意思が尊重できる人なので


スケベとローが話したあとはスケベのところへ行く頻度がガクッと下がる。これは思い出を共有する人と聞いてくれる人が現れたとか、死の真相が知れたとか、二人を会わせられたとか色々と要因がある

でもスケベからセンゴクさんの所へ行くことが若干多くなった




新聞でスケベがローを見つけたときセンゴクさんが問い詰めるのを止めた理由


実はわりとシンプル

スケベが必死に嘘をついているのがわかったから

もっと詳しく言うと必死に嘘をついてでも守りたい相手だと知ったから


ロシナンテのことを思い出してしまったんだ……


知っているのか?と聞いてきたのはロシナンテが助けようとしていた少年がローなのか確かめたかったから。これ以降、センゴクさんがローについてスケベに聞くことはなかったけど自分で彼について調べていた。そしてもしかしたら……という疑念を深めていったが話す機会はドレスローザまでなかった


あのあとスケベが新聞を取るようになった理由もローに関するものを集めていたことをセンゴクさんは知っていたけど黙っていた

自分がスケベに向けている感情と類似したものだとわかっていたから、人のこと言えないな……となった




最後の約束について


あのまま60まで生きてくれよでも良かったかもしれないけど、せっかくなら過去の呪縛を解きたいと思ったんだ……(呪縛は捏造とかは言わないでくれ……)


あのとき、スケベは60まで生きるという約束に縛られていた

ローはコラさんの呪縛は解かれたけどフレバンスの呪縛(何故自分だけ生き残ったのか理由があるはずという……いわゆるサバイバーズギルト)が残っていた

だからスケベは死者ではなく生者と『90まで生きる』という約束を交わすことで、ローは『理由や意味がなくてもローが生きているだけで幸せ』という祝福によって、二人とも呪縛から解かれた

これは過去と決別したというよりは、過去を胸に抱きながら前へ進むようになった状態

これから二人は身軽に自分の人生を楽しんでいく




小ネタ(ボツ案とか)


海の戦士ソラについて

あのシーンを入れたのは北の海の常識だから……というのはさておき、実はスレがローに服以外にも何かあげるみたいな流れになったときに『海の戦士ソラ』をリクエストしたかったからだったりする。ローに渡せなかったからせめてスケベには読ませた。

シンドリーちゃんのことで新聞を読むのは止めたけど『海の戦士ソラ』の本は買っていたという裏設定があったりする

『ポイズンピンク』のイメージはレイジュだったけど実際はどうなんだろう……まぁあの世界ならボインなことには間違いないとは思ってる


シンドリーちゃんについて

これは絶対に入れないとなとなった

シンドリーちゃんが死んだのはローがコラさんに拐われて病院巡りを始めたのと同じくらいの時期っぽいからスケベは新聞をそこそこの年数取ってない


ボツ案について


スケベをコラさんに助けさせるのはわりとすぐに決まったけど、怪我の度合いは結構変わった

最初は両足と左腕をなくすつもりだった

足に関してはあの世界車椅子あるか……?仮にあったとしても片手で車椅子動かすの大変だよな……となり片足だけなくすことに

左腕はラストで『LIFE』のタトゥーを入れようと決めたときに、残ってるけど動かせないし小指がなくなったという設定になった。なお、なくなったのが小指なのは指切りの指だから

火傷に関しては燃えてるならあるよなって感じで自然と増えてた。ちなみに、咀嚼能力が低下してるかなと思っておかきをすすめるシーンは意図的になくしていた


実は、最初は事情聴衆をだんまりで通した結果口がきけないと勘違いされるという設定にしようとしていた。その設定だと喋れるとバレるのはシンドリーちゃんの死亡記事を見たときだった

ローを発見したときの反応はシンドリーちゃんのものよりインパクトが大きいものにしたかったのでボツ。代わりに新聞になってショボくなった。喋れるようになる以上のインパクトは思いつかなかったんだ……。あと喋れないとセンゴクさんと仲良くできないな……となった


ローとスケベが話すとき最初は直接会わせるつもりだったけどローが忙しすぎてボツ。テレビ電話みたいなものに。ちなみに、番号はドレスローザでセンゴクさんが(無理やり)交換したという設定です

いや……パンクハザードドレスローザワノ国の流れの中にどっか寄る余裕がなかったんだ。エッグヘッドはエッグヘッドで何が起こるかわかんないし……女になったらもう何でもありじゃんいや美人だな女になったロー!もとがかっこいいからそりゃそうだけどさぁ!!

……失礼。まぁ、かといってドレスローザ前にスケベと会わせるのは絶対ありえなかった。スレ主様が『コラさんの前に恩人をつくらないようにする』とおっしゃっていたので、スケベのことを知るのはコラさんの本懐を果たしたドレスローザ後にしたかった。当然二人が話すのも

でも個人的には真実を知ったのも話したのも画面越しなのはキレイなので良かったかなと思ってる



二人のこのあと


ロー側はもう話すことはないと思ってるけど、スケベ側は『話したいなら話せばいいじゃないか』と後押しされて度々電話してると思う。あと、原作の流れがどうなるかわかんないけど『ハートの海賊団』が『ハートの医療団』にでもなれば『怪我の様子を見るという名目でいいから来なさい』と言われてローはスケベに会いに行くようになる。おかきジジイナイス

多分こんな感じで会話してると思う……




オマケもオマケ、蛇足も蛇足の話

他作品の話出てるから見たくなかったらスルーしてね


輪るピングドラムが大好きでローにはとあるキャラと似てる部分がある(最終話のあるセリフなんてドレスローザ終わるまでのローも同じこと考えてそう)と思ってる人間が書いてるので、スケベ・ロー・コラさんの関係にはその作品の雰囲気がふわっとあったりなかったり……

だから何だと言われたら……はい……すみません……





全部見直すと6000字越えてた……

SSも想定の倍の文字数いってたしな……いやアレはローが真面目にスレの内容読み始めたりスケベがペラペラ喋りだしたりしたのが悪いんだけどさ……


ともかくここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます






最後に……

このif世界では最低でも90歳まで生きるしちゃんと幸せになります!

なんていったって、そういうものを大事にする人達ですからね!!

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