血に染まった日記
〇〇〇〇年 9月15日
今日は家族で領地の視察に行った。私たちは将来ここの運営にかかわるのだからしっかり見ておきなさいと言われたけどあまりわからなかった。
〇〇〇〇年 9月16日
今日も領地の視察をした。つまらなかったけどフードを被ったおじさんたちに会って沢山お話をした時は楽しかった。おじさんたちは人を探しているらしい。領主の娘だし手伝ってあげようと思う
〇〇〇〇年9月18日
今日は叔父様の家族と私たちとで食事会をした。叔父様はいつ見ても強くて憧れ。私も強い魔女になってお父様や弟を助けたい。そういえば叔父様には4人の子がいるけど一番上の姉さまはとても強い。ヴォカトーレ家は12歳で魔法学校に入学するのが普通なのに特例として10歳で編入したらしい。ああいうのは何か嫌。
〇〇〇〇年10月16日
今日は私たちの誕生日。お父様お母様からも誕生日プレゼントをもらったけれど一番うれしかったのはおじさんたちから貰った魔導書。「グラーキの黙示録」という凄い魔導書の写しらしい。沢山読んで覚えよう!
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〇〇〇×年1月6日
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
どうしてあの子が?私が何をしたっていうの?おしえてよ
〇〇〇×年1月11日
あの人が目覚めたらしい。けれどそんなことはどうでもいい。私は私がやりたいことをする。今は我慢する時。潜んでかくして暮らしていく。とりあえずはちゃんと魔法学校に入れるようにしなければ。闇魔法だけ使ったら怒られるかもしれない
〇〇×△年4月9日
ここからだ。
〇〇×△年11月10日
漸く準備が終わった。思えばいつも嫌いだった。魔法も勉強もできて、性格だって優しい。弟から怖がられるようになった私と違って、ずっと弟妹からも慕われている。憎い、憎くてたまらない。
だから明日全てを奪って壊してやる。絶望の中で殺してやる。待っててね、アウロラ姉さま。