蟲惑の森の乳牛姫
白銀の迷宮城の姫君は落とし穴に腰まで呑み込まれた状態で憮然としていた。
「このわたくしがこんな単純な罠に…!屈辱ですわ……!」
罠のスペシャリストである姫が易々と罠にかかってしまったのには理由がある。彼女にとって無二の遊び相手である騎士の少女がこの森に遊びに行ったきり長く戻っていないと言うのだ。それで血相を変えて捜索に駆け巡っていたところで虚を突かれてしまったというわけだった。
「でも、こんなこともあろうかと備えておいて良かったですわね」
今の彼女は鎧を着込んだ"白銀姫"の形態。物理的なダメージを拒絶し、魔力の類もほぼ跳ね除ける。その力のおかげで落とし穴の内部に仕掛けられていた危険なギミックは殆ど全て踏み潰し破壊することができた。
そんな中でひとつ残った仕掛けは天井の方から伸びてくる蔓だが、これも白銀姫の防御を突破できないのか鎧の上を所在なさげに滑るばかりだ。
「おーっほっほ!こんな植物ごときに破れる護りでは無くてよ!」
勝ち誇る姫をよそに蔓は必死で突破口を弄り探す。
すると急に鎧の胸元が開く。ぼろん、そんな擬音が似合うような勢いで乳房がまろび出る。あまりに巨大なバストの姫が簡単に鎧を着脱できるための仕掛けなのだが偶然作動してしまったようだ。
蔦は"しめた"とでも言うように一瞬意気揚々と宙に躍ると、乳房に巻き付いて締め付け始めた。しかし、依然として肌には傷一つつく様子がない。
「浅はかですわね!鎧は脱げてもこの程度跳ね除ける効力は有りますの!」
姫はますます得意げな表情になる。罠に嵌められて傷ついた自尊心がみるみる回復しているのが見てとれるほどに眩しいドヤ顔だ。蔦は見るからに苛立ったように姫の肌を打つが、全く効いていないようだった。
そんな時、蔦はふとある魅惑的な匂いを嗅ぎつけた。それは姫の胸の先端から漂っていた。
姫が悦に入って散漫になっている間に蔦はそろりそろりと匂いの方へと伸び、素早く突き刺さる。
そこは陥没した乳首だった。
「お゛っ⁈‼︎」
蔦の先端は陥没乳首をぐりぐりと穿り返す。乳頭はなかなか深くまで沈んでいるようで、前後に左右に揺さぶりながら少しずつ少しずつ引っ張り出していく。
「お゛お゛おぉ〜〜〜〜っ⁈♡」
姫としての威厳も何も無いオホ顔で呻き声をあげる。物理的なダメージは受けなくても快感神経が伝える刺激は据え置きなのだった。
悶絶する姫をよそに乳首は蔦にギリギリと締め付けられながらどんどん引き出されていく。愛らしい桃色に似つかわしくない、指先ほどもある下品な大きさの乳首だ。
「ま、待っへくらさいましっ……」
乳首が根元まで出てきたところで一瞬つっかえると、次の瞬間"ぶりんっ!"という勢いの良い音を立てて完全に露出した。
「あぁ〜〜〜っ♡♡♡」
捜索のために駆け回って汗をかいたせいか、乳首には少し垢が付着していた。しかしそれより目を引くのは、乳首をうっすらと濡らしている白い液。蔦が嗅ぎつけた匂いの正体だ。
言うまでもないがその正体は母乳。姫のルーツには牛の怪物の血統が混じっていて、その影響なのか彼女は子を宿さずとも母乳が出る体質なのだった。
「あっ……あひぃ……」
姫がへばっていると不意に上から声がする。
「わー、お姉さんすごーい」
見ると穴の上から二人の少女が見下ろしてきていた。一人はショートカットに花飾りの娘、一人はツインテールにやはり花飾りの娘だ。
いや、厳密には少女というのは少し違う。彼女たちは蟲惑魔、罠を仕掛け人を食う危険生物。その中でもショートカットの方はプティカ、ツインテールの方はランカという種だ。
「そ、そこのお嬢さんたち……助けを呼んで来てくださいまし……!わたくしのメイドが近くに居るはずですの……!」
罠の主その人とはつゆ知らず、姫は息も絶え絶えに蟲惑魔たちに助けを求める。
「えー?それよりもさぁ……♡」
「えへへ♡お姉さん、一緒にあそぼ♡」
プティカとランカははぐらかしてニヤニヤと笑いながら降り立ち、片方ずつ姫の乳房を掴んだ。
「な、何をするんですの…?」
二人してパンパンに充血した乳首にふー、ふーと息を吹きかける。
「んっ♡」
敏感な箇所をソワソワと撫でるように刺激され、姫は小さく身を捩った。
「うふふ♡えっとね……」
二人ともチロリと舌を出して笑うと……。
「牛さんごっこ♡♡」
そう声を揃えて言い、姫の乳首を同時に吸い始めた。
「ふおっ⁈おおぉぉ〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡」
柔らかい唇がきゅうきゅうと乳首の根元の方を締め付け、舌が先の方を撫で回す。二人の舌は可憐なルックスとは裏腹に細かな突起がギッシリと密集してザラザラの凶悪な構造をしていて、ブラシをかけるように乳首を責め立てていく。刺激に反応して乳首は二人の口の中に母乳を垂れ流しにする。
プティカが嬉しそうに笑う。
「すごいっ♡こんなに美味しいミルク初めてだよ♡」
ランカが舌なめずりをする。
「どんどん元気が漲ってくるみたい♡お姉さん、牛さんの才能あるんじゃない?ふふ♡」
姫は半泣きで言い返す。
「そんな才能要りませんわっ!わたっ、わらくしは迷宮城のっ」
姫……と言おうとしたところで両方の乳首が目一杯の強さで吸われる。乳房の中を熱い母乳が勢いよく駆け巡り乳肉を刺激しながら蟲惑魔たちの口内へと迸る。
「ひっぎいぃぃぃぃぃっ♡♡♡♡♡♡♡♡」
絶叫しながら母乳と潮を噴く。
「泣かないで〜♡絶対可愛がるから、私たちの牛さんになろうよ〜♡」
姫は焦点の合わない目の端から涙を溢す。
「イヤ、イヤですわ……。こんなの、おかしくなってしまいますわ……」
打ちひしがれる姫。そこに別の少女の声が聞こえてくる。
「あーっ!いいなぁ!」
姫は完全に弱りきっているようで、びくっと震えながらそちらに視線を向けた。
声の主はリセという種の蟲惑魔。隣のジーナという種の蟲惑魔と共に物欲しげな目で見つめていた。
「お裾分けするよー!おいでおいでー♡」
ランカとプティカは満面の笑みで二人を呼び寄せる。
「なっ……」
姫は状況が更に悪化することだけを理解し、より深い絶望の顔をした。
「お姉さんのミルク美味しいよ♡すっごくたくさん出るし♡」
プティカは姫の乳房を背中側から捕まえてリセとジーナに差し出す。
「じゃあお言葉に甘えてー♪」
リセはさっそく片方の乳房にむしゃぶりつき、プティカたち同様にザラザラの舌で乳首を責め立て始めた。
「あ゛あ゛あ゛っ♡♡♡も、もうイヤですわあぁっ♡♡♡♡♡」
泣き出してしまった姫を無視してプティカとジーナは会話をする。
「ジーナちゃんは飲まないの?」
「ミルクはいいけどその馬鹿デカい脂肪の塊は気に食わないわ。シトリスのヤツでさえムカつくのに……。アタシはこっちを貰おうかな」
ジーナは泣き喚く姫の唇を奪った。
「んむっ⁈」
「ん〜♪ヨダレも結構イケるのよね〜♡」
どうやら慣れているのか、ジーナのキステクは相当なものだった。舌を舐め回し歯茎を撫で唾液を交換し、窒息に追いやりながら刺激を与えていく。
プティカは片方の乳房を掴んだままきょとんとすると、ランカに問いかける。
「余っちゃった。ランカちゃん先に飲む?」
ランカは首を振り、姫の下半身を掘り出し始める。
「プティカが飲んでいいよ。私は次はこっち♪」
穴から出させた姫の股に顔を近づける。潮を噴き散らしたせいで下着の用を為さなくなったパンツを剥ぎ取り、その下の女性器に口を付ける。
そしてクリトリスに舌を当て、激しく舐め回し始めた。
「〜〜〜〜〜〜〜っ♡♡♡♡♡♡♡」
ジーナに口を塞がれている姫は声も出せずに悶絶する。
(おぉぉぉぉぉお豆えぇぇぇぇ⁈ヤスリかけるみたいに削られちゃってますわあぁぁぁぁ⁈ヤバっ♡ヤバいですわっ♡♡♡)
ランカは溢れ出す愛液と潮を嬉しそうに啜っている。甘酸っぱく生臭い匂いと味が口の中いっぱいに広がる。
「ランカちゃん、それ美味しいの?」
プティカは不思議そうに問う。
「珍味なのよねー♪ニオイもクセになるの♪」
「ふーん。私はやっぱりミルクかなー。んむっ、甘くて美味し♡」
プティカが再び乳首を吸い始め、4人全員の舌が同時に姫を責め立てる形になる。
「んむうぅぅぅぅ♡♡♡♡♡♡」
(気持ちいい♡気持ちいい♡気持ちいい♡気持ちいいぃぃぃ♡♡♡だ、ダメですわ♡思考さえ定まらなくなって来ましたわ……♡)
……その後結局、姫は母乳を搾り尽くされるまで絶頂し続ける羽目になったのだった。
「あう…うぅ……」
舌を出しガニ股でひっくり返っている姫君。
「美味しかったー♡」
「ご馳走様、牛さん♡じゃなかった、お姉さん♡」
蟲惑魔たちはすっかり伸びてしまった姫を囲んで満足げに寛いでいた。
その時、遠くから足音と金属音がした。
「あ、ヤバっ」
音を聞くなりランカが顔を顰める。
「そうだね、退散退散っ!」
ジーナ、リセ、プティカも慌てて跳ね起きる。
立ち去り際に蟲惑魔たちは妖しい笑みで姫に言った。
「また遊ぼうね、お姉さん♡」
彼女たちがこの場を去った次の瞬間、辺りの落とし穴が次々に破壊される音がする。人影が剣技と並外れた跳躍力で片っ端から踏んでは壊しているのだ。
あらかた踏み潰し終えるとその影は姫の前に降り立った。
「……大丈夫?貴女」
影は姫の親友(と姫は思っている)の騎士の少女だった。
(……無事でしたのね……!)
姫は心から安堵しつつ、それを気取らせない凛とした声で言う。
「この姫を侮っていらして?少し不覚を取っただけですわ!」
強がりながら鎧を直す。
("また遊ぼう"……だなんて。そんなこと……)
きゅん、と乳房が疼いたような気がした。その感覚を頭をぶんぶんと振って打ち消す。遠くからメイドたちが呼ぶ声がするので二人はそちらへと向かう。
踏み潰された罠は土に帰っていき、立ち去る姫たちの背後には何の変哲もない森だけが広がっていた。
森のどこか深く、異形の花の咲き乱れる園にて。
「あうぅ♡うあうぅぅ♡」
蔦で身体を拘束された、異様な大きさの乳房の女たち。虚な目で媚びるような甘い声を上げ、とろとろと愛液を垂れ流す股と汗ばんだ腋から咽せ返るほどの雌の臭いを放っている。この園に人を誘うのは花の香りだけではないのだ。
その異常な風景を眺めながら蟲惑魔たちはうっとりと笑う。
「貴女もきっと戻ってくる。待ってるよ…お姉さん♡」