蛾ウタがルフィに色々する話、の後日談

蛾ウタがルフィに色々する話、の後日談


やや

グロです

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ルフィの看病を終えたウタは、自室に戻ってきた。

「やりすぎたなあ……ごめんね、ルフィ」

独り言で謝罪しながらウタは苦笑する。


謎のダメージで部屋で寝込むルフィを残して一味は外出。

チョッパーと看病に立候補したウタは一緒にお留守番だ。


謎、とは表向きであり実際はルフィ曰く『ケツが痛ェ……』という、当事者2人には明白な真相である。

診察したチョッパーからは、

「裂けたり切れたりはしてないけど、まあ、なんていうか、ほどほどにな」と光のない目で言われてしまった。


あれだけイチャついていれば、誰が原因で何が起きてそうなったか、などバレバレである。

いくらゴムの柔軟性を持つ体とは言えど、ルフィのそこは本来モノを出し入れする場所では無い。

極力リスクを抑えたとはいえ用途外に酷使すれば報いがあるのは自明の理だ。


「――――と、とと」

立ちくらみにふらつきながら、室内の家具に手をつく。

酷使したのはウタも同様。

ルフィの苦痛とダメージを抑える為に、快楽物質や粘液の大量分泌等を連日行ってきた。

作詞・作曲・ダンスと歌唱の練習に加え、軽い戦闘訓練まで並行して行っている。

人間としての消耗にプラスして人外の能力行使による負担。

疲労は元より、別の何かが足りない。

通常の食事では補えない――何かが、欠乏している。


その飢餓を感じて、ウタは自室の小さな冷蔵庫を開ける。

庫内に数個、収納されたココナッツのような形状の『それ』を一つ取り出した。


人に見られても良いように繭糸で覆われている『それ』は、頂点の部位に小さな穴が空いていた。

そこに、喉の奥から伸ばした口吻を差し込んでジュルジュルと吸う。



「……ぷはぁ♪ ほんっっとこの『シェイク』最高……!!」

大半を一気に飲んだ所で、口吻をずるりと抜いて、至福の表情で一息。

普段の食事では得られない、栄養素とは違う何かに本能を満たされる快感。

もちろん自室外での飲食は口吻を出さずに行う。人外丸出しのパーツは流石に他人には見せられない。

「それにしてもルフィ、可愛かったなあ」

先日の情事――そこに至る過程も含む――を思い浮かべてウタは恍惚に浸る。

凛々しく強く明るいルフィが、二人きりの色々ではあれ程までに蕩けてしまうなんて、と。

「もっと色々して、私以外とじゃ絶対にイケないようにしてあげるからね……」

人と虫の融合した意識でありながら双方から逸脱した狂気の愛情。

人ならぬ狂気と虫ならぬ情念。

虚空を見つめながら輝くウタの瞳は、本来の目と上位宿主特有の目が混ざりあう、極彩色に輝いていた。



「ふへへ、それにしてもエッチだったねえルフィ……あっ、ちょ」

淫らな回想に惚けていたウタの肘が当たり、飲み物の容器が床へと落ちる。

「ちょっ、ちょっ……そんなあっ!?」

床をバウンドして転がり、繭糸の包装も解けて残った中身も溢れてしまった。

香料と甘味料で風味を付けられて、赤茶けて粘り気のある中身。

ウタ曰く『自作のバニラ風シェイク』という、その中身。


「あーあ、作るの大変なのにぃ……もぉ~……」

触覚の通った髪の両輪をヘニョリとへたれせて座り込むウタ。


彼女の足元に溢れた中身と転がる容器。

『消化液か何かで溶かされた血肉』のような。中身。

包装の解けた容器は――海賊旗に必須と言える何かに、似すぎていた。









・敵対モブをさらって中身溶かしてチューチューしているという事です!


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