『蛍光黄の光羽』
Part16 - 87アンジェラ「次はこの人。……光の、翼みたいなのを出してるわね」
ローラン「あー……それについては正直よくわからん。『蛍光黄の光羽』、本名ユウェル。確か戦闘系フィクサーだった……と思う」
アンジェラ「随分と歯切れが悪いわね」
ローラン「それだけ謎が多いんだよ。特異点技術の一種だとは思うんだが……身体からよくわからないエネルギーを出して飛んだり跳ねたりしている。エネルギーを持ってる銃型デバイスでビームにして飛ばしたりもするらしいな」
アンジェラ「?……都市では銃器についてかなり厳しい規制がかけられていると聞いたのだけれど」
ローラン「アイツのは銃器だと判定されていないからな。銃のように見えるだけでやってるのはエネルギーを吸って排出してるだけ……要はスプレーなんだよアレ」
アンジェラ「屁理屈にしか聞こえないのだけれど」
ローラン「屁理屈でも頭が何も言ってないんだから言い分が通ってるってことだろ。いやホントになんで通ってるんだろうな……ともかく訳のわからないエネルギーを使ってくる奴だ。積極的に関わらない方が身のためだな。昔は色んな翼から身柄を狙われていたらしいし」
アンジェラ「訳のわからない存在の相手は慣れているわ」