蛇姫の手足は蜥蜴の我が子を抱く為に
イイダ=シッペ=56シノー法則偉大なる航路の前半に位置する無人の島。
其処にはかつてハーレム王と呼ばれた海賊シード・バラマックスの遺した100億ベリー相当の財宝があると噂されており、偉大なる航路に辿り着いた新進気鋭の海賊が財宝を求めて訪れることもあるという。
だが、その島にて生きて帰るものは少ない。そこに多く生息するキメラやトラップに阻まれ、その島で一生を過ごすものが後を絶たないからだ。故に、この島の情報は少ない。そんな少ない生還者の話の中の一つに、こんなものがあった。
「島には、女が生える畑がある────
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視界一面の闇、睡眠から目覚めたハンコックは、何かが体に触れていることに気付いた。腹から下は何か暖かいものに包まれており、胸から上は包まれていない。その代わり、何かが張り付いているような感触が胸部にはあった。何も知らないものからすれば気持ち悪いと感じるそれを、しかしハンコックは嬉しそうな表情で向かい入れ、目を開く。
「ふふ♡おはよう坊や♡」
そのセリフに、イモッという奇妙な鳴き声の主、例のプラントカゲはハンコックの乳から顔を離し、応えた。
「朝からがっつきおって♡そんなに焦らなくてもわらわのおっぱいは逃げ、お"お"っ♡♡」
慈母のように優しく頭を撫でたハンコックだったが、一鳴きだけ応えて直ぐに乳吸いに戻ったプラントカゲによってすぐさま雌に戻される。見れば吸われ続けた乳房はべっとりと唾液にまみれており、先から迸る母乳で地面は白く彩られていた。
(乳首っ♡♡ビンビンに勃っておるっ♡♡まったく、どれだけ吸っておったんじゃ♡♡)
噛みつかれ吸われ続けた事を誇るように乳首は山のようにぷっくりと出ており、戯れにプラントカゲが吸ってない方の乳房を鉤爪で掴むと、あっさりと吐精するように白濁を飛ばす。そんな無様を晒している筈なのに、ハンコックは寧ろその事がたまらなく愛おしかった。
「これお"っ♡坊ッやあ"お"ぁ"っ♡♡わらわの"っ♡♡ママのおっぱいを"玩具に"ぃぃぃぃ♡♡」
乳袋が絞られるたびにあがる嬌声は獣のごとく木霊し、しかしプラントカゲはその手を一切休めない。結局それから1時間ほど、ハンコックは無様に乳を吸われ続けるのだった。
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t時に、生命活動において食という物は最重要である。それはキメラ達にとっても同じであり、それを知るが故に彼らは苗床にも栄養を供給する。
「「はぁ~~んむっ♡んん~っ♡♡相変わらず坊やの芋は美味いのじゃ♡」
プラントカゲにとってその餌は種芋であった。種芋には発情や思考力を弱らせる作用があるが、実は栄養満点であり苗床に供給するにはうってつけの食材である。それでいて味は珍味と呼ぶべき美味さであり、これ以上ない完璧な食材であった。(体質の影響かハンコックにはあまり効き目はなかったが)
「ふふ、これだけ美味しいものを独り占めしてはいかんの♡♡」
そういうと、やおらにハンコックは自分の乳房を掴むと、口元へと持っていき吸うと、ぐちゃぐちゃと水音を立てながら芋と母乳を咀嚼する。
「ん、んぐぅ"っ♡ぐちゅ、んんっ♡♡んぶぁ"っ♡♡ほうや、ほえ♡ままほふえいみうふはうひゃっ♡♡」
んべっと見せつけた口内は桃色であった頬までも白濁に染め上げており、ふんわりと甘い香りを漂わせる。それをみたプラントカゲは俊敏な動きで喰らい付き、舌で嬲った。
「ん"ん"ん"っ"っ"っ"ーーーー♡♡♡♡♡♡♡♡んぶぁっ"♡♡あむんぶっ"♡♡じゅ、じゅるるっ"♡♡ん、ちゅぢゅるるるっ"♡♡」
(ディープキスッ"♡♡気持ちいいっ"♡♡坊やのぬらぬらの舌っ"あったかくてっ"♡♡)
「坊やはパパになるのじゃからなっ♡ママと赤ちゃんを守るためにもいっぱい食べないといかんぞっ"♡♡」そう、あの日、ハンコックがプラントカゲに完膚なきまでに堕とされたあの日、大量に吐精された子種は大量に排卵された卵子を確実に射止め、ハンコックは身重となっていた。その後プラントカゲは腹の子供を守るためかハンコックの腹から下を地面に埋め、決して彼女から離れなかった。最も、それは本能的なものであったのだが。
「ちゅ、んぶぁっ"♡♡はぁ、はぁっ"♡♡あーむっ♡ん、ぐぅっ"♡♡んぶっ"♡♡んんんーっ"♡♡」
何度も舌の嬲りあいをした口の中には既に、芋も乳もない。この後三度の口移しと十六回のディープキスを繰り返したのち、満腹となったハンコックは気絶するように眠った。
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「ん……んんん……っ」
ひやりと体が冷える夜。普段は埋まってる筈の地面の暖かさはなく、吹いた風によってハンコックは目覚める。ふと周囲を見渡すとハンコックは地面から掘り出されており、地面からわずかに浮いたところで触手によって釣り上げられていた。
「……そうか、今日か♡」
だが、その事にパニックを起こすどころか、彼女は嬉しそうに微笑んだ。そう、彼女は知らなかったが、何が起きているか気付いていた。その答え合わせでもするように、静かであった彼女の股から勢いよく潮が吹きだす。
つまるところ、出産の時であった。
「赤ちゃんあばれてりゅ"っ"っ"っ"♡♡♡坊やっ"♡見て、ママがママに"っ"♡坊やがパパになる瞬間見てっ"っ"♡♡」
「お"お"お"お"お"っっっ♡♡♡きたきたきたっ"っっっ♡♡♡赤ちゃんっ"っ"♡♡坊やの赤ちゃんでりゅ"っ"っ"っ"♡♡♡」
「お"ほ"お"お"お"っっっ♡♡♡♡お"、お"お"お"お"お"っっっ♡♡♡」
へこへこと媚びるように腰を振りながら見せつけるように踊る彼女の股からぽろぽろと出産でもするようにプラントカゲの子供が落ちていく。彼女が埋まっていた柔らかい土の上に降りていく子供達を、ハンコックはじっと見つめる。
「はぁ、はぁ、はぁっ♡♡でひゃ、ぜんぶでひゃっ♡♡ぼうやとのあかちゃんっ♡♡かわいいわらわたちのあいのけっひょうっ♡♡」
何度も達しひくひくと震えさせながら、彼女は慈しむように異形の我が子を見る。
───そんな時。何度も達した彼女の膣内に、何か太いものが迷いなく奥までぶち込まれた。
「お"っ♡」
突き刺され、時が止まる。
そして次の瞬間、生き物かさえ疑うような声でハンコックは叫んだ。そんな中でも彼女は侵入者が何であったか気付いていた。
「ぼう、ひゃっ♡どうひ、どうひ、ひゃあ"あ"あ"お"お"お"お"お"っっっ♡♡♡」
どちゅどちゅと勇ましく打ち付ける音と濡れきった膣内が蹂躙される音、それに混ざった獣の声が夜に響く。抗うほどの気力も、そもそも意思もないハンコックは、ただただプラントカゲに蹂躙される。だが、明晰であった脳で、答えに気付いていた。
(嫉妬しておるのじゃなっ♡パパになってわらわが子供を愛したからっ♡ママに目移りさせない気じゃなっ♡)
…半分正解で半分間違いだ。プラントカゲにとっての母性は雌の、己の番からのアピールだと思っている為、子供たちに向けられたそれで他の雄に取られることを恐れたのは正解。しかし、そこに母への恋慕等はない。優秀な雌を取られない為の本能だけである。最も大きく逸れているわけではないし、彼女はそう思って幸せだったので誤差だろう。
「そんにゃ、こと、しなくてみょお"っ♡♡わりゃわ、にょぉ"ぉ"っっ♡♡」
必死に愛を伝えるハンコックであったが、言葉を理解しないプラントカゲはただただ腰を打ち付ける。絶対に他の雄に渡さないというその決意のピストンに、きゅんきゅんとハンコックの子宮は疼いた。
(あー、これは終わりじゃな♡)
全身が負けを認める。元から堕ちきっていた肢体は、この時完璧にこのプラントカゲ一匹だけの物へとなった。この雄を、番を決して逃さぬ、肉の壺に。それを知覚した瞬間、前回とは比にならない程度にプラントカゲの触手が肥大した。
(出されたら間違いなく孕む♡蛇姫が♡わらわが蜥蜴の番にされる♡本当に戻れなくなるっ♡)
瞬間、プラントカゲの体を抱きしめる。
「坊やっ♡坊やぁっ♡出ひてっ♡わらわの中にっ♡びゅー、びゅーってっ♡ママをもう一回ママに、女に、雌に、およめひゃんにぃぃぃぃぃっ♡♡♡♡♡」
逃さないように、確実に受精させるために爪と触手で縛られる。その事を、ハンコックは肯定の抱擁と感じた。そして、次の瞬間に、その思考が消え去る程の濁流が脳を焼き尽くす。
「お"、お"お"お"お"お"っっっ♡♡♡でひぇ、でてりゅぅぅぅぅっっ♡♡♡♡♡♡ぼうやの孕ませザーメン、ママのなきゃにぃぃぃぃっっ♡♡♡♡♡」
注ぎ込むようにどくどくと、大きな音を立てながら何度も何度も。
「もっひょ、もっひょぉっっ♡♡♡♡♡ママのことすきって、あいひてぇぇっっっ♡♡♡♡♡ほかのおすなんかかんがえられにゃいぐらいっっ♡♡♡♡♡こわひてっっっっ♡♡♡♡♡」
絶頂を何度も無様に繰り返すその美しかった蛇は、白濁と土にまみれる蜥蜴へとなり下がった。
───それから暫くして、島にはこんな噂が流れるようになる。「あの島には恐ろしく強く、美しい蜥蜴の様な生き物を見たらすぐに逃げろ。奥から恐ろしい獣の声も、絶えず聞こえるから───」