藤丸立香の日記より抜粋

〇月〇日
今日ジークが顔を赤くしながら神妙な面持ちで俺の部屋を訪ねてきた
詳しく話を聞くとどうやら性の目覚めみたいなものがあったらしくムラムラして困っているらしい
正直な所こういうのは俺に相談するよりもっと詳しい人に相談した方がいいと思ったのでジークにもそう伝えておいた
ジークは分かったと言って出て行った、なんとかなるといいのだけど
〇月×日
最近ジークとジャンヌの距離感がかなり近い気がする
2人一緒にいる時は腕を組んで歩いていることが多いし、この前は食事中に互いの指を絡ませていた
気になったからアストルフォに聞いてみたら「2人ともオトナになったという事さ!」って言っていた
成程それはおめでたいし納得だ
でも別れ際にアストルフォが「……つまりここからが本番だねジーク」って小声で呟いていたけどどういう事なんだろう?
〇月△日
今日もまたジャンヌ・オルタがジークをパシリとして使っている
前に注意したんだけど「私は竜の魔女なんだからファヴニールをパシリにしても問題無いでしょう」と言い訳されてしまった
でもここ数日はジークも対応してきたのかあまりに理不尽な命令にはちゃんと反論するようにはなってきたから様子見でいいかな
それにしても反論されている時のジャンヌ・オルタの顔が赤くなっていたような
とは言えジークもジークで反論する度に壁ドンしたり顔を近づけたりしてるから恥ずかしくて赤くなっても仕方が無いか、実際ワルっぽい所のあるジャンヌ・オルタ相手だとこのくらいしないと聞き入れてくれないだろうし
〇月□日
今日はアタランテに頼まれて子供サーヴァントのお遊戯会の見張りをした
お遊戯会もつつがなく終わって子供サーヴァント達も自分たちの部屋に帰っていく
そんな中ジークがサンタ・リリィの迎えにやって来た、彼の姿を見つけたサンタ・リリィは一直線に抱きつきに行った
珍しい組み合わせだったので2人に聞いてみると最近はジークがサンタ・リリィの面倒を見る事が多くなったみたいだ
その中で「私の目標はジークのお嫁さんになることなのです!」とサンタ・リリィが満面の笑顔で言っていたけど微笑ましくて思わずこっちも笑顔になってしまった
×月〇日
今日食事を取ろうとしたらジークとラクシュミーが一緒に食事をしているのを見かけた
何故かラクシュミーの分の食事だけ豪勢で気になったので2人の隣の席で食事を取るついでに2人に話を聞くことにした
それで2人の話を総括するとジークがラクシュミーに対して迷惑をかけてしまったらしい、それでラクシュミー自身は気にしなかったけどジーク自身が罪滅ぼしをしたいと言って聞かなかったのでノウムカルデアの食堂でとびきり豪勢な食事を奢らせるという事で手を打ったらしい
具体的に何があったのかは分からないが仲直り出来たらしいので何よりだ
×月×日
ジャンヌ・オルタが通路でマリーに詰め寄っているのを見かけた
何があったのか聞いてみたら今度のサバフェスに出す新刊の準備を互いに始めているらしいのだが、ジャンヌ・オルタがアシスタントとしてジークを勧誘しに行ったらしいのだが、既にマリーにお願いされてジャンヌとマリーのサークルであるst.オルレアンのアシスタントとなる事を約束してしまったと聞いたので抗議しに来たとの事だ
俺が間に入って色々と話をした結果、ジークはジャンヌ&マリーのアシスタントとジャンヌ・オルタのアシスタントを掛け持ちする事となった
ジークの負担が半端ないことになってしまったからサバフェス準備期間に彼には色々と差し入れをしてあげよう…
それにしてもいつ直接お願いするくらいにマリーとジークが仲良くなっていたんだろう?
×月△日
俺がマイルームでくつろいでいると鬼気迫った顔でジークが駆け込んできた
何も聞かずに匿って欲しいとの事だったので俺のベッドの中に匿うことにした
すると両手で抱えきれない程の男物の服を持ったクレーンがマイルームに入って来てジークを知らないかと聞いてきた…彼が何故逃げてきたのか一瞬で理解出来た
俺は知らぬ存ぜぬの一点張りでやり過ごそうとしたが、クレーンが謎の勘を働かせてベッドの中のジークを見つけてしまった
「んほぉぉぉ♡♡ベッドの中で震えながら涙ぐむ耽美な美少年最高♡♡♡♡今度はこのシチュエーションに合う服を見繕わねば!!」などと言いながらクレーンはジークを引きずり去っていった
俺はその様子を唖然として見つめるしかなかった
×月□日
今日ジークに呼び出された
具体的な要件を言われなかったので首をかしげたが、それだけでドタキャンするのも失礼だと思ったので行ってみる事にした
ジークの指定する場所に行くと何故か忍者の装束を着て忍術を使うジークがいた
一体どういう事なのか聞いてみると自分もNINJAになってみたかったから千代女から色々と教わっていたとの事、最近忍者を呼んでも千代女が来ることが少なかったのはそういう事か
ちなみに忍者の装束はNINJAになりたいと話したらクレーンがノリノリで作ってくれたらしい
△月〇日
最近メリュジーヌが俺の周りに来なくなった気がする
彼女に付き合っているとちょっと疲れてしまうところがあったのでそれはそれでいいのだが、一抹の寂しさを覚えてしまう
といった事をモルガンに話してみたら「彼女は彼女で新たな寄る辺を見つけたようです。だから無理に固執して寂しがる必要は無いでしょう」との事
メリュジーヌはどこか浮いている所があってノウムカルデアに馴染めるか心配な所があったけど馴染めたようなら何よりなのかな
だけど最後にモルガンが「とは言え…あなたも私の夫なら妻を真摯に愛しなさい、さもないと私もどこかに行ってしまうかもしれませんよ?」って言ったのはどういう事だろう?
これらの裏で起こっていた裏話というか設定的なもの(NTR要素あり注意)