草稿

草稿


………事前に説明に必須な軍事的な用語の説明をさせて頂くと前線で戦闘する部隊の全体のおよそ3割が戦闘不能になった状態が「全滅」です。更に損害が拡大し半数が戦闘不能になると「壊滅」、そして全ての戦闘員が死亡すると「殲滅」となります。

旧体制におけるバスターコールは「殲滅」を目的とした作戦です。

それ以外の海軍の作戦行動では原則として「全滅」まで達成すれば戦闘に勝利したと言えますし、先の大戦でも海軍主流派は「全滅」をもって勝利と見なし、残存した敵兵は捕虜として捕縛していました。

より過激な騎士団に合流した海兵も精々敵の「壊滅」が作戦目標だったようです。

一方騎士団は敵の徹底的な「殲滅」のみを目的としていました。

一見すればバスターコールと違いが無いように見えますが海軍は砲撃や海兵による直接攻撃など一般的な攻撃手段で粛々と実行したのに対し………

パンダマン著「戦争について」より

Report Page