芋羊羹
ネタが無くなってきたボス「さて…流石にもう出なくなったな」
怪人がじ、と目線を飛ばしたのはヒーローの股で、そこには干からびへにゃ…となった性器があった。絞られきったそれは時折ぴくぴくと震えながら、敗北の白色に染まっている。最早、動くことも出来ないと思えたのだが。
「おいおい、アタシはまだまだ足りないんだけどなぁ?だ・か・らぁ…♡」
にたぁ…と肉食獣のような笑みを浮かべた怪人は、その顔をするりと股間へと持っていくと───ぱくっと、ぶら下がった球をはんだ。
「は~むっ♡ちゅぷ…れりゅれりゅっ…♡はむ、んむ、ぐちゅっ…♡」
口の中で長く熱された舌を用いて転がす。時には竿の方をべとぉ…と舐めたり、両方を口の中に入れたりと様々な方法で刺激を与える。ヒーローは最早言葉を発せない。ただただ快楽の波にもまれるだけ。
そして怪人も、ただ刺激するために舐めているわけではない。意識が朦朧としているヒーローを見て笑うと、歯をきらり、と輝かせ噛みついた。勿論、注がれるのは───
「痛っ、ぁ、っぐぅううっ……!」
「はは、効いてる効いてる~♪直接おちんぽに媚毒を注入すればがちがちに固くな─────」
次の言葉は続かなかった。なにせ、目の前に差し出されたソレが何かを理解するのに時間がかかったからだ。
(……なに、これ…?いやこうしたのはアタシだけど…でもこれ、デカすぎる…)
今まで揶揄い、幾度と扱いてきたそれとはまったく異なる剛直に目を奪われる。
(匂いやば…♡嗅ぐだけで雌になる、濃い雄の匂い…♡太くて長くて…カリも、絶対えぐい抉り方する、女泣かせのちんぽ……♡)
その全貌を理解した瞬間、ぷしっと何かが吹く音がした。それは、怪人の股からの音。
イったのだ。
入れてもない、触れてもない、ただ、見て、嗅いで、感じただけ。
それだけで、心が一瞬折れた。
そして、その隙を逃がすヒーローではなかった。本能で、野生で呆然とする怪人に体当たりを仕掛けると、その股を無理矢理開く。突然の事に脳が混乱し思考が出来ない怪人を尻目に、己がすべきことを成そうと雄が動く。
曰くに。
「ァ……ッ~~♡♡♡♡んぉおッ♡ほおおおお"ッ♡♡♡♡」
(いちば、おくっ、ささっ……♡♡)
びくんっと情けなく汚い声を上げ、ぴんっと背筋を伸ばして達する。接合部分からは噴水のように勢いよく潮が噴出し、体全体が突き刺さったソレに魅了される。だが、ヒーローはそんなこと知った事無いとばかりに我武者羅に腰を打ち付け続けた。
(この子、本能だけで腰振ってる…♡知らない筈なのに、目の前の雌を、アタシを孕ませようと動いている……♡)