聖母で聖女 後編

聖母で聖女 後編


「(ここは…?)」

フルルドリスは自身が感じたことのない暗く冷たい空間で目を覚ます

「(ああ…私は)」

彼女は意識を覚醒させると、経緯を思い出した


彼女は戻ったデスピアで不意打ちにあい、瀕死の重症を負ったのだ

そしてフルルドリスを餌にエクレシアを呼び彼らの重要な鍵でもある白骸衣にエクレシア共々吸収されたのだ


「(私はあの時、致命傷を負いもう身体は…)」

「(…?、何故私は生きて…)」

放置すれば助からない重症を負ったフルルドリスは自身が生存してる事に疑問を持ったが、その疑問はすぐに晴れた

「(これは…まさか…そんな…)」

聖女の力がフルルドリスを守ったのだ、それもフルルドリスからではなく彼女のお腹からだった

彼女の目頭から熱いものが零れる

フルルドリスはお腹を優しく撫でながら周囲の空間を見渡す

何もない冷たい空間に無数の漂うものがあることに気づく、それはかつて吸収された聖女達の欠片だった

そしてフルルドリスは意識を欠片達と同調させ、外を見た


そこには凄まじい光景が広がっていた

僅かに残る気配から大神祇官が変異したであろう巨大な竜とアルバスが竜化したアルビオンに似た純白の竜が激しく戦いを繰り広げていた

フルルドリスは純白の竜からエクレシアの気配を感じるとその竜がアルバスとエクレシアが力を合わせて融合したものだと確信する

それと同時に妹であり娘でもあるエクレシアが命の賭けて戦っているのに見ているだけの自分に苛立ちが募る

するとお腹から聖女の力がフルルドリスに流れると

「(そうね…少し無理をするけどあなたの力を貸して!)」

フルルドリスはお腹を撫でると流れる聖女の力と自身の相剣の力、そして周囲の聖女の欠片を取り込み始めた


アルバスと融合し戦うエクレシアは抜け殻になった白骸衣から慣れしたんだ気配を感じると

「(えっ!?お姉様!)」

「エクレシア!来るぞ!」

巨大な竜の攻撃をすんでの所で回避した瞬間


「私達の娘に手を出すなぁぁぁっ!!」


白骸衣が光るとフルルドリスに似た女性が現れ、咆哮と共に赤雷を巨大な竜に落とした


その一撃が決め手になり巨大な竜は純白の竜と鉄獣戦線のリーダーである鳥人の男に討ち取られ戦いは収束に向かった

戦いが終わると融合を解いたエクレシアは白骸衣がいた場所に走るがそこに慣れた気配はなく、抜け殻の白骸衣のみが佇んでいた


「はぁ…はぁ…帰らないと…」

赤雷の一撃を落とした衝撃でフルルドリスは白骸衣から完全に分離していた

彼女は傷の癒えぬ身体で足を引きずりながらも優しくお腹を撫でつつ自身が帰るべき場所へと歩を進めた




決戦から時が過ぎたある日

新天地に旅立つ竜の子とその聖女を見送る2人の人影があった、片方は桃色の髪を靡かせる獣人の娘であり、もう片方はエクレシアがおじ様と慕う男性だった

エクレシアと男は力いっぱい抱きしめ合うと

「いいか、エクレシアにアルバス 辛くなったらいつでも戻ってきていいんだぞ」

そう旅立つ2人に言うと

「おじ様、心配し過ぎだって」

「大丈夫です、エクレシアは必ず守ります」

旅立ちに強い決意を秘める2人を見ると、男は獣人の少女と共に見送ることにした

「アルバス!エクレシア!元気でねー!!」

「ああ、キットも元気で」

「行ってきますキット」

手を振る獣人の少女に2人は応えると竜の子は乗り物を起動させる

そしてエクレシアは男性に大きく手を振ると

「行ってきます!おじ様! ううん…」


「"お父様"!!」


新天地に旅立った2人を見送った少女と男性だが

「あれ?おじさん、さっきから背中を向けてどうしたの?」

「いえ、なんででしょうね  うぅ…」

男の目からはあらゆる感情が籠もった涙がとめどなく流れていた



男は落ち着くと帰路につく

そして自宅でもある小さな教会の扉を開くと

「お帰りない…あなた…」

そこにはお腹を大きく膨らませた妻…フルルドリスの姿があった


「そうですか…あの娘がお父様と…」

「ああ、今思い出しても目頭が熱くなる」

男は旅立った娘の事を妻に報告すると

「寂しくなりますね」

「そうだな…けど、そうでもないさ」

そう言うと男はフルルドリスの臨月が近くなったお腹を撫でる

「はい…♡これからはいっぱい作りましょう♡」

フルルドリスは撫でる男の手に自身の手を重ねた

平和になりもうドラグマも聖女も関係なくなり2人を縛るものは何一つなかった

男とフルルドリスはようやく待ち望んだちゃんとした夫婦として結ばれた


「チュパ♡チュパ♡」

「よしよし、あなた♡おかわりはたくさんありますからね♡」

ベッドの上に座るフルルドリスは膝枕をして男を寝かせると、ボテッ♡としたお腹に男の耳をあて

させ、妊娠して一回り大きくなった豊満な胸をしゃぶらせた

片方の手は男の頭を撫でながらもう片方は男の逸物を握り手の中で擦り続けた

男は耳で新たな命の鼓動を感じながら妻の豊満で黒ずんだ胸を一心不乱にしゃぶり吸った

「ほらっ♡溜まったのを吐き出しましょうね♡」

フルルドリスは手に相剣の力を入れるとピリッと僅かな電気纏いながら擦りあげる

「ーっ!」

「んあっ!♡」

男は強い刺激に思わずしゃぶる乳首を強く噛みながらビュル!っと精子を吐き出す

フルルドリスも強く噛まれた刺激で絶頂し、ビューッ♡と母乳を流して男の口を満たした


縛るものがなくなった2人は、互いが求めればそれに応じて激しく交わった

まるで今までの夫婦で過ごせなかった時間を巻き返すように激しい時は一日中繋がり続けたり、教会のあちこちで盛ったりとドラグマの時とは考えられないほど淫靡な日々を過ごした


「よいしょ」

「大丈夫なのか?」

フルルドリスはお腹を抱えて跨がると準備万端な秘裂を男の逸物にこすりつける

「はい♡この娘も聖女だから多少は…んぁぁぁっっ♡♡」

言葉途中でフルルドリスは腰を下げて逸物を咥え込んだ

何度も咥え込んだ名器は男の逸物を締め付けながら根本まですんなりついた

「はぁ…♡あなたのが赤ちゃんに挨拶してる…♡」

フルルドリスはうっとりしながらお腹を撫でると男は

「いくぞ」

と小さく声をかけると腰を突き上げ始めた

「あ゛っ!♡あ゛っ!♡」

フルルドリスの嬌声が響く

突き上げる度に彼女は絶頂し跳ね、大きな胸とお腹がブルンブルンと揺れる、胸から母乳が男めがけて降り注ぐ

しばらく妻の経産婦な腟内を堪能したら、男はスパートを仕掛ける

「あ゛っ♡!赤ちゃんっ♡起きちゃう!♡」

両手でお腹を抱えながらフルルドリスは何度目かわからない絶頂をしつつ快楽を貪る

男はフルルドリスを勢いよく突き上げると新たな命の宿る場所に思いっきり吐き出した

「はぁぁぁぁっ♡♡もうすぐ産まれるのに次を孕んじゃいそう…♡♡」

子宮に注がれる精液にうっとりしながらフルルドリスは男にもたれかかった

するとフルルドリスはお腹からトントンッと内側から刺激送られるのを感じ取ると

「あっ…♡起こしちゃった♡♡」

そしてお腹を優しく撫でると、次女は叩き返して返事をした

「可愛い娘…♡」

と呟く妻に男はお腹を撫でるフルルドリスに手を重ねて一緒に撫で始めた


少ししたらフルルドリスは元気な女の子を出産した

そして出産から少し経ったある日の教会


「ひぐっ!♡おぐっ!♡」

ベッドの上に四つん這いになるフルルドリスを男が覆いかぶさり獣ように貪っていた

出産したはずのフルルドリスのお腹は再び臨月のように膨らみ突かれる毎に胸と一緒にブルンブルンと揺れた

ベッドの片端にはスースーと眠る赤子の姿があった、その娘は長女と同じく額にはないものの身体に聖痕を宿す聖女だった


フルルドリスはエクレシアにとって妹となる次女の聖女を出産するとすぐに次を身籠った

彼女の肉体は相剣の力か、白骸衣に取り込まれた時に他の聖女の欠片を吸収したからかわからないが

あの日から彼女の肉体はピタッと止まり成長も老いる事もなく、あの日のままである極上の肉体を保ち続けていた

男もそんなフルルドリスを抱き続けたせいか、老いが極端に遅くまだ若さが残る中年に差し掛かったままの肉体を維持していた

そして2人の性欲は当然縮小することなく

次女を産んだ翌日から次の子を求めて励んでいた

フルルドリスの肉体は驚異的な速度で産後から回復すると、即座に卵子を排出し身籠ったのだ

だが2人は暇があればお互いに求めて交わっていたので、いつ身籠ったなど些細な事だった


「出すぞ…!」

「お゛ぅ!♡あ゛ぅ!♡」

嬌声を上げるフルルドリスを同意を見て、男は妻の安産型なお尻をぎゅむっと掴むと次の子が宿る子宮に逸物をねじ込み精を放つ

「お゛お゛ぉぉぉっっ!!♡♡♡」

獣のような声をあげて絶頂し、ビクッ♡と仰け反るフルルドリスに連動して大きなお腹がブルンと揺れると連動するように胸からプシャァァァ♡と母乳を噴出する

何もかもが愛しい彼女は新たな命の種が注がれることに悦びながらひたすら受け止める


フルルドリスが幸福に包まれながら男の精液を受け止めているとベッドの端から「アーッ!アーッ!」と声がし始める

「あっ♡ごめんね、すぐにおっぱいをあげるから…♡」

四つん這いで繋がりながら娘を豊満な胸元に置くと、行為の直後で母乳が止まらず滴り続ける乳首を赤子の口にもっていくとそのまま授乳を始める

「んっ♡たくさんお飲みなさい♡」

甘い声で娘を撫でながら授乳を促す妻の姿に男の逸物はフルルドリスの腟内で再び反り勃つ 

「あっ♡待って♡いまおっぱいを…い゛っ!♡」

授乳を続けるフルルドリスに再び腰を叩きつけ、男は彼女をパンッ♡パンッ♡と貪り始める

「激しっ!♡づっ!♡」

バチュン♡と叩きつけるごとに大きなお腹と吸わせてない方の胸がブルンブルンとリズミカルに揺れる

揺れる胸はピュッ♡ピュッ♡と母乳を撒き散らすとコクッコクッと飲み続ける娘の身体を乳白色に染めた


そして男は突くごとに絶頂して跳ねるフルルドリスの痴態を堪能すると再び腰を最奥にねじ込む

そして先ほど出した精液が未だに残る子宮に新鮮なのを継ぎ足した

「ーーッッッ!!♡♡♡」

フルルドリスは襲い掛かる快楽の波に声にならない嬌声をあげると、母乳を飲んでいる娘から乳首を離すと両方の胸から母乳のシャワーを娘に降らせる

2人の愛の結晶は母親から降り注ぐ乳白色の甘いシャワーに「キャッキャッ」と笑って喜んだ


ひとしきり出した終わると母乳まみれの娘を拭くと、かつて幼いエクレシアにしたように娘を挟んで川の字にベッドに横たわる

フルルドリスは片手で新たな命の宿るお腹を撫でながらもう片方でスースーと眠る娘を撫でる

男も娘を撫でるフルルドリスに手を重ねる

「可愛い寝顔…」

フルルドリスは優しく我が子を撫でつつ

「ねぇ…もし、今まで避妊をせずにしたら…今ごろはエクレシアの弟妹はどれぐらいになったのかしら?」

「さぁな、ただ10人ぐらいは確実だろうな」

「10人…」

その言葉にフルルドリスはお腹を撫でると

「ねぇ…お願いがあるの」

「なんだ?」

フルルドリスは夫にお願いをする

「あの…この娘と今お腹にいる娘を含めて最低10人以上はほしいかな…♡」

「やれやれ欲しがりな妻だな」

妻のお願いに男は彼女の頭を撫でると

「欲しがります♡愛しい人との子供は何人でも欲しいですから♡」

フルルドリスは笑顔で告げると

「はぁ…そう遠くない内に教会も拡張しないとな」

男は今の住まいである教会があっという間に手狭になる未来を想像すると、早いとこ手を打とうと思案する


フルルドリスは思案する夫を慈愛の目で見つめると

「ねぇ…あなた…」

「ん?まだなにか?」

男はフルルドリスに問うと

「私は幸せです、幼いあの日にあなたと出逢いあなたの妻になれた私は本当に幸せ者です」

彼女は言葉を続ける

「ドラグマでは限られた時でしか夫婦でいれなかったけど、これからはずっとずっと…あなたの側を離れません」


「私はフルルドリスはあなたの女として、妻として、あなたを永遠に愛し続けます♡」


男はフルルドリスの告白に「ああ、私もだ」と応えると娘を挟みながら互いに顔を近づけると

「「ちゅっ♡」」

とお互いに誓いのキスをした

そして3人とお腹の1人はこれからの未来に心を弾ませながら眠りについた……





それからしばらくの未来


「さぁ 行きますよ」

「はい!お姉様!」

相剣の衣服を着込んだ女剣士が竜の力を扱う聖女と旅をしていた

女剣士は聖女の元気な姿に故郷を思い出す


10人以上の兄弟姉妹で賑わう実家はいつまでも若々しい母親とその父親の元で今日も騒がしいだろうなと思い返す

「(そう言えば旅立つ時に身籠ってた子は元気に産まれたかしら?)」

女剣士が旅立ち際に、彼女の母親は現役の時に使っていた剣と衣装を娘に渡した

未だに両親は新婚みたいに熱々の関係で、大きなお腹を抱えた母親は「もう必要ないから、あなたが好きに使いなさい」と餞別に渡された事を女剣士は思い出す


母親から学んだ剣技と受け継いだ相剣師の衣服を纏った女剣士はしばらく旅したのちに竜の力を使い聖痕を宿すある少女と出逢う

2人はお互いが他人とは思えず、話し合うとすぐに意気投合し一緒に旅をすることになったのだ


「でね!お父さんとお母さんがね!」

「ふふっ、あなたのご両親も素敵な人ですね」

いつまでも仲睦まじい両親の事を楽しく話す聖女に女剣士は自身の両親から聞かされた歳の離れた長女の事を思い出す

「(まさかだけどね…けど、本当にそうだったら 私達が出逢ったのは運命という他ないわね♪)」

女剣士が思案していると

「どうしたの?お姉様?」

と心配げに聖女が聞く

「ううん、なんでもないわ。ただ、あなたのご両親と同じよう私の両親も仲良いなって」

女剣士は誤魔化すように聖女に言うと

「へぇ!お姉様のお父さんとお母さんも素敵な仲なんだ!…いつかお姉様の実家に行ってみたいなぁ」

聖女は女剣士の言葉にキラキラと目を光らせると女剣士は

「そうね…いつか実家にあなたを紹介したいわね、きっとみんな驚くから♪」

そう機嫌良く言う女剣士に「(なんで驚くんだろ?)」と心で少しだけ思うとすぐに

「じゃあ約束!お姉様の故郷に行く約束!」

そう小指を出す聖女に女剣士は自身の小指を絡ませ約束をする


そして女剣士の実家に訪れた聖女は大家族にびっくりし、女剣士の両親は長女の面影が残る聖女にびっくりしてお互いに驚く

その様子を女剣士はいつまでも微笑ましく見守っていた……

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