聖女とお出掛け! ~閻魔停編~

聖女とお出掛け! ~閻魔停編~



~イベント終了から数日後 ヨハンナの部屋 ~

 

「閻魔亭に慰安旅行ですか?」

「そう。こないだの聖杯戦線で頑張ってくれたからどうかな~って思ったんだけど」

「ほうほう。温泉旅行ってことですよね?」

「そうだよ。ヨハンナ日本の温泉ってまだ体験してないでしょ?」

「そうですね~。まあせっかくなので行きますね。」

「本当?!じゃあ紅閻魔さんに言っておくから、日程はまた後でね。」

「楽しみにしてますね♪」

 

(流石に旅行も3回目ですし、そろそろ距離を詰めたいところですねぇ♪)

 

~数日後 閻魔亭 ロビー~

 

「ここが閻魔亭ですか?随分大きいんですねぇ~!」

「中入るともっと広くてビックリすると思うよ?じゃあ早速、」

「その前に1ついいですか、立香?」

「?」

「他の方々も随分いらしてるみたいですけど、あちらも慰安旅行ですか?」

 

(アルゴノーツ御一行、妖精騎士御一行、その他...)

 

「勿論!皆も戦線で頑張ってくれたからね!」

「ほ~~~~う...」

「えーと、ヨハンナ様?何か怒ってらっしゃいます?」

「別に怒ってなんか無いですよ?立香と2人きりだなんて思ってませんでしたし?」

「(あっ、これかなり怒ってるな)と、とりあえず部屋とってくるから!」

 

(せっかく2人きりでいい雰囲気になれると思ったのに、立香のバカ...)

 

~閻魔亭 藤丸&ヨハンナの部屋 ~

 

「お~!旅館のお部屋ってこんな感じなんですね、すっごい落ち着く!」

「喜んでもらえて何よりだよ。俺ちょっと出かけてくるから。」

「あ~あ~、『ただの友人』の女はほったらかしで行っちゃうんですか?酷い話ですねぇ」

「いや、ちょっと他の部屋に用事があるから。すぐ戻ってくるから、少し休んでて。」

「はいはい、分かりました。さっさと行ってきなさい、ほらほら(シッシッ)」

「うぅ、ごめんね。すぐ戻るから。(こりゃあ完全にヘソ曲げちゃったかなぁ?)」

 

(ふ~んだ!立香のバーカ、何で女の子と旅行来てるのに他の部屋行くんですか!あの女誑し!)

 

―30分後―

 

「お待たせ!やっと終わった~、ヨハンナいる?」

「(グビグビ)あっ、お疲れ様です立香。用事は済みました?」

「え~っと、ヨハンナ様?もしかして呑んじゃったんですか?」

「仕方ないじゃないですか~♪『誰かさん』がほったらかしにしてどっか行っちゃうから退屈で。」

「ごめんってば。この後は一緒にいれるからさ。」

「本当ですか~?どうせ他の女共イチャつくつもりなんじゃないですか?」

「大丈夫だってば。ほら、せっかくだし温泉にでも行こうよ!」

 

~閻魔亭 大浴場入口 ~

 

「ヨハンナ、ちょっと酔ってるみたいだけど女湯1人で大丈夫?」

「そんな酔ってませんってば!大丈夫ですからほっといて下さい!」

「う~ん、ちょっと心配だけど。何かあったらすぐ呼んでよ?」

「分かってますってば。」

「じゃあ出たら部屋で待っててね?夕食は部屋だから。」

「はいはい。」

 

~閻魔亭 大浴場 女湯 ~

 

「(全く立香ってば、本当は混浴でも良かったんですよ?でも今は一緒にいても不満ばかりになってしまいそうで)ん?」

 

「バーヴァン・シー?私は先に上がってますので、もう少しゆっくりしてから来ていいですよ。」

「分かりました、お母様もお体冷やさないように。」

「陛下、私も上がります。ご一緒しても大丈夫ですか?」

「気持ちいい~♪(うとうと)僕ももうちょっとゆっくりしてくよ。(すやすや)」

「風呂で寝るなよお前...」

 

「(妖精騎士の皆様ですか、タイミングが一緒だったとは。それにしても、皆さん本当『デカい』ですねぇ。)」

「(立香もやっぱり大きい方がいいのでしょうか?う~ん本人に聞くのは癪に障るし...)。」

「私もそろそろ上がりますか。」

 

―脱衣場―

 

「(さて、そろそろ行きますか。はぁ気まずいですね...)」

 

「そういえば陛下、先程マスターが部屋に来ていたみたいですが。」

「ああ、我が夫から『今日は大切な日だから皆と過ごせないけど、ゆっくり休んでね』と言われてしまいました。」

「そうでしたか。そういえばお食事も宴会場ではなく、態々お部屋で食べるみたいですね。」

「せっかく私達と来ているのに、まあ干渉しすぎるのも良くないでしょう。」

 

「(えっ...)」

 

~夕食 藤丸&ヨハンナの部屋 ~

 

「ヨハンナ、食べないの?」

「...立香。1ついいですか?」

「どうかした?せっかくの料理が冷めちゃうけど。」

「...もしかして他の部屋に行ったのって、私と2人きりになるためだったりします?」

「あー、女湯で誰か話してたのかな。そうだよ。」

「でもなんでそんなことをっ!他の人達でも良かったじゃないですかっ!」

 

「せっかくの慰安旅行だし、ヨハンナと2人でいたかったから。」

 

「...ふぇ?」(顔真っ赤)

「今回の戦線かなり疲れたしさ、1番気楽に過ごせる人といたいじゃない。」

「え~っと、一番気楽に過ごせるのが私ってことですか?」

「うん。ヨハンナと2人でいるのが1番楽しいよ。だから皆に謝って2人きりにしてもらったんだ!」

「~~~~!!!!(な、な、何てこと言ってくれるんですかこの男は~~~~!!)」

 

「さ、せっかく豪華な夕食なんだし早く食べようよ。」

「うぅ...そうですね!とっても美味しそうですし早く食べましょう!ただその前に、」

「?」

「今日はなんだかとっても機嫌がいいので飲みたい気分なのですが、立香も付き合ってくれますよね?」

「勿論!何からいく?」

「そうですねぇ、もう片っ端から持ってきてほしいくらいですけど。」

「こないだ旅行行った時グデングデンになったし程々にね。」

 

―1時間後―

 

「うへぇ~~立香ぁ~~もうダメなんですかぁ~~♪」

「駄目なのはヨハンナの方なんだよなぁ。」

「全く、私と2人きりがいいなら最初から言って下さいよ~怒って損したじゃないですか~♪」

「いやぁ面と向かって言うと照れくさくて...」

「う~ん立香もまだまだ初心ですね~~そうゆうとこ好きですよ~♪」

 

「ヨハンナ、そんなに酔っててもう1回大浴場行けるの?」

「え~?もう1回ですかぁ?ちょ~っと厳しいですねぇ~」

「だよなぁ。流石にヨハンナ1人置いてく訳にもいかないし、部屋のお風呂入ることにするよ。」

「先入っていいですよ?その間にお布団引いてくれるでしょうし。」

「じゃあお言葉に甘えて。旅館の人に迷惑かけちゃダメだよ?」

「子供じゃないんですから大丈夫です~」

 

~藤丸&ヨハンナの部屋 浴室 ~

 

「(ふぅ...ヨハンナの機嫌も直って良かった。本当はもっと話したかったけど、流石にあの酔いっぷりだとなぁ)」

ガチャッ


「え?」

「立香ぁ~お待たせしました!ヨハンナ様が来てあげましたよ!」(裸にバスタオル)

「ちょっ!ヨハンナ!何で入ってきてるの!」

「立香がお風呂長いんですよ。もうお布団敷かれちゃいましたよ?」

「うえぇ!そんな長風呂しちゃったかぁ。」

「だ~か~ら~せっかくですし一緒に入りましょうよ~❤」

(チャプンッ)

 

「...何ジロジロ見てるんです?見蕩れちゃいました?」

「え、いや、別に?」

「嘘おっしゃい!目が泳いでますよ♪ほれほれ~どうですか?もっとよく見ていいんですよ?」(腕に抱き着く)

「いや、その、綺麗だなと思うよ。」

「それだけですか?この際吐き出しちゃっていいですよ。2人きりだし!2人きりだし!」

「(滅茶苦茶強調してきた...)しょうがないなぁ。」(ギュッ)

「うぇぇ!ちょっ!立香?」

「もう怒った!このままヨハンナがのぼせるまでギュ―ってするから!」

「も~立香ってば望むところですよ♪2人で温まりましょうね?」

 

※しばらく楽しんだ後普通に出ました。

 

~藤丸&ヨハンナの部屋 寝室 ~

 

「(あ~~良かった!ギリギリ理性がもってくれて!)じゃあそろそろ寝よっか?」

「え~もうちょっとお喋りしましょうよ~♪私今日はもうちょっと夜更かししたい気分なんですけど!」

「大分酔ってるみたいだし今日はもう寝なさい!」

「お母さんみたいなこと言いますね、立香。」

「電気消すよー!」(カチッ)

 

―10分後―

 

「すぅ...すぅ...」(ぐっすり)

「言わんこっちゃない。あんだけ飲んではしゃげば疲れちゃうよね?」

「うぅ~ん...立香ぁ...駄目ですよぉ、そんなとこ触っちゃぁ...」

「どんな夢見てんのさ、ったく。」

「すぅ...すぅ...」

「本当に寝ちゃったか。疲れたし、俺も寝るとするか。おやすみ...ヨハンナ」

 

~翌朝 ~

 

「(う~ん!よく寝れたぁ!やっぱお酒入ると目覚めがいいですねぇ!)」

「ぐぅ...ぐぅ...」

「(立香はまだ起きないですか。まあまだ朝早いですしね。もうちょっと寝かせてあげましょう!)」

「...」

「(それにしても気持ち良さそうですねぇ。...そうだ!)」

「ぐぅ...ぐぅ...」

「(せっかく2人きりですし、これくらいはバチ当たったりしないですよね?せーの!)」

 

(チュッ❤)

 

「(前回は頬っぺたでしたけど、今回はちゃんと唇にしてあげましたからね?)」

「すぅ...すぅ...」

「これでも起きないんですね、鈍感なんですから。でも、そうゆうとこも好きですよ❤」(なでなで)

 

―1時間後―

 

「ふわぁ~あ。よく寝たぁ。あっ、お早うヨハンナ!」

「おはようございます、立香!」

「...随分機嫌良さそうだけど何かあった?」

「別に何でもないですよ~?さ、せっかくの旅行ですし早く準備して行きましょう!」

「ああ、ごめん。すぐ支度するから。」

 

「(今度はちゃんと起きてる時にしてあげますからね!楽しみにしてて下さいよ、立香?)」

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