考古学者と医者と
カイドウ及びビッグ・マムとの激闘から数日...ある程度落ち着いたころに麦わらの一味の考古学者ニコ・ロビンは町に出ていた。すると通りの向かい側にハートの海賊団船長トラファルガー・ローを見かけたので駆け寄り、話しかけた。
「あらトラ男くん奇遇ね、あなたもどこかにお買い物?」
「...ああニコ屋か、まあ、そうだ。少し医学書を買いにな...このワノ国にはおれも知らねえ薬の知識があるみたいだかからな」
「ふふ、勉強熱心なのね、ちょうど私も本屋に用があったからご一緒してもいいかしら?」
「別に構わねえが、正直道に迷っていてな...ニコ屋は場所知っているのか?」
「わたしも正確な場所は...この通りにあるのは錦えもんから聞いたからゆっくり見ていきましょう」
「まあ、そうするしかねえか。」
こうして二人で本屋を探しながら通りをゆっくりと並んで歩き始めた。
「ニコ屋は歴史書でも買うのか?」
「ええ、この国の歴史は興味深いから...資料は何かの役に立つかと思って」
「なるほどな...ん?あれ...か?」
「そのようね...ふふ、二人で探すと早いわね、助かったわ」
「それはお互い様...だな」
そのまま本屋へと入り、医学書と歴史書では並んでる箇所も異なるため、二人は別行動となった。しばらくして先に店を出たのはローであって...何となくそのまま待っていた。
「あら、待っていてくれたの?ふふ、別に先に帰っても良かったのに」
「まあ、そうなんだが...同盟相手だからな、相手の船員の安全に気を遣うのも、ま、悪くはねえだろ」
「ふふふ、いざとなったら頼らせてもらうわ」
「...行くぞ」
「ええ♪」
こうして何となく並んで歩く二人。途中サンジに見つかって一悶着あったり、キッドに煽られたりしたりとトラブルもあったが...ロビンはいつものように笑っていた。