美と天秤の示す正義

美と天秤の示す正義


FCS教は多数の女性信徒を抱えている。しかし、その中には頂点たる藤丸立香の寵愛を受けるに能わない、いわゆる劣等雌である下級信徒も多数存在する。

今回は、そんな劣等雌を選別する雌査定チームの活躍がメインだ。


───


ギリシャの天秤の女神・アストライア。彼女をトップとするチームは度々雌の査定を行う。大変ではあるが、非常に有意義な仕事だ。優等雌は立香のために消費し、劣等雌は劣等雄もどきと共に労働力として消費する。無駄のない資源活用法である。

そして今日のアストライアは、メソポタミアの金星の女神・イシュタルとのコンビで雌の査定をしていた。

手枷足枷のみを身に着けた裸の雌の群れが、イシュタルとアストライアの前に列をなしてずらりと並ぶ。列はふたつのグループに分けられており、Iがイシュタル担当、Aがアストライア担当だ。


「カレンもツイてないわね。再教育センターでの仕事が重なるなんて」

「まあ、サディスティックな彼女にはあちらの方が性に合っているでしょうし、あまり気にする必要もないでしょう」

「確かにそうね。じゃ、ぼちぼち始めますか!」


イシュタルの伸びを合図として、仕事がスタートした。


「私に劣るとはいえ見目麗しいし、発言も問題なし。偉大なるFCS教の教義がしっかり刻み込まれている、中々の優等雌ね♪ Iの18番合格!」

「外見はともかく目つきが反抗的ですわね。Aの21番不合格! 霊長類再教育センターでその腐りきった性根を叩き直してもらいなさい? あなた程愚昧な劣等種は魔術的刻印ではなく焼き印を刻印されるでしょうが、まあ精々頑張ることですわ」

「は? ご主人様に捧げられる貢ぎ物がご主人様とFCS教を侮辱してんじゃないわよ。Iの33番不合格! このクソ劣等雌が、死ねば良いのに」

「これは見るからに劣等雌ですわね、裁定の必要すらありません。Aの35番不合格! 量産型ワルキューレ達、このゴミは去勢の後劣等種の雄もどき共と同じ雑居房にブチ込んでおきなさい!」

「Iの46番合格! その美貌と優しい心根で、良く雄もどきから貞操を守りきったわね。美の女神たるイシュタルが褒めてあげる」

「…そちらの言い分は聞き届けました。Aの42番合格取り消し! 絶対正義たるご主人様……藤丸立香を侮辱することは、この世の真理を侮辱することと同義。あなたには霊長類再教育センターでしっかりとした教育を受けてもらいますわ」

「ちょっと、クソ反抗勢力のバカメスをここによこしたのは誰!? こういうゴミクズ共は霊長類再教育センターかエレシュキガルの方にやれっていつも言ってるでしょ!? Iの66番から85番まで全員不合格! というか処刑よ処刑! クソ劣等遺伝子共がのうのうと生きてるんじゃないわよ!! 死ねッッ!!!!」

「あら、私(わたくし)の方にも相当数のドブネズミが紛れ込んでいますわね。担当信徒の不手際もそうですが、これ程ドブネズミが蔓延っているというのは嘆かわしいことですわ。Aの71番から89番まで全員不合格です。再教育センターで背中に焼き印を刻印されるか、それともエレシュキガル達による去勢刑か……ともかく、送られた先で悔い改め、しっかりと心を入れ替えて来るのですよ? それすら無理なら……イシュタルの言ったように死になさい。異常な劣等種に、死に様で人を楽しませる以外の存在価値はありません」


───

嵐のような査定終了後、イシュタルとアストライアは主のもとへと帰還していた。


「り〜つ〜か〜(リッカ〜)♥♥♥」


査定時の厳格さや非情さを一切感じさせない媚びた声音で、女神達が部屋の主である男に抱きつく。この男こそ、FCS教の崇める絶対者・藤丸立香だ。


「ちょっとアストライア! 邪魔よ、どきなさい!」

「あら? リッカと私(わたくし)の邪魔をしているのが自分だということが分かりませんの?」

「はぁ!?」

「二人とも落ち着いて。ほら、いつもみたく報告を聞くから。ね?」

「「…っ…はい…♥」」


立香の一声で、喧嘩していた二人が即座にしおらしく、従順になった。これがFCS教における日常。アルファオスたる立香以外派等しく格下という『常識』だ。

イシュタルが美尻を、アストライアが肩越しに爆乳を揉まれる。二人はそれに逆らわず、むしろもっともっととねだるようにして立香に従うのだった。


───


「「───以上が本日の報告になります」」


二柱の女神が、土下座をしながら査定の報告をしている。

土下座。現代日本では謝罪などの意思を示す行為である。地に伏せて頭を低く下げる一連の動作は、シェヘラザードも感銘を受ける程のものだ。

そして、土下座にはもうひとつ用途がある。───それを行う者に、強い恥辱と屈辱を与える辱めの用途である。


「あがっ…♥ ありがとうございます♥ ありがとうございますご主人様っ♥ バカメスのイシュタルめを踏んでくださってありがとうございますぅっ♥♥♥」

「あぁ…♥ 私(わたくし)達を土下座させて踏みにじるとは、なんと男らしく格好良いのでしょう♥ やはりご主人様こそ真の雄♥ 雌が全てを捧げるべき絶対正義の具現たるアルファオスですわっ♥♥♥」


美しい黒髪と青混じりの金髪を踏みにじられながら甘イキする雌二匹。この馬鹿なメスブタ二匹がメソポタミアやギリシャの女神などと、一体誰が信じようか。


「さて。報告も終わったことだしそろそろ始めても良いかな?」


衣服を脱ぎ始めた立香の言葉に、バカメス二匹は歓喜した。…抱いてもらえる、と。


「「はいっ♥ ご主人様の御心のままに♥♥♥」」


───


「そこっ♥ そこイイ♥ 最高ですわっ♥♥♥」

「そんなにっ、イイのっ? 女神のくせにバックで無様に突かれるのが?」

「ええっ、ええっ♥ それはもうっ♥ ご主人様という最も優れたオスのチンポですもの、最高以外の感想が浮かぶはずありませんわっ♥♥♥ 最高以外の感想を浮かべるようなクズは、私(わたくし)が処刑しますっ♥♥♥ ぁあ゛っ♥ ご主人様こそ全ての支配者♥ ご主人様を勝利させることこそ絶対正義ぃ♥」


───鍛え上げられた肉体を持ち、正義を謳う天秤の女神が、立香に組み敷かれ喘いでいる。雌である限り立香には決して勝てないのだ。その天秤が立香に都合の良い裁定しかもたらさないのは当然のことだった。


「ほお゛ぉぉぉオ゛オオンッッ♥♥♥♥♥」


マンコを支配されて無様に絶頂するアストライアの横には、彼女よりも先にハメ潰されたイシュタルがうつ伏せで倒れ伏していた。彼女もまた、自らの権能を全て立香に譲り渡している。


「ほら、今日はオレにいっぱい媚びてくれるって約束だったでしょ?」

「ぅ、あ…♥」

「は、はいぃ…♥」

「「膣内射精感謝(ありがとうございます)…♥♥♥」」


───立香に都合の良い豊穣や正義。彼女達が司るものは、最早別の何かに成り果てていた。

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