羊氏が語る絵巻物“百鬼夜行”について
スマホ閲覧推奨江戸◆◆年にエネミーの大群によって起こされたとされる百鬼夜行、都内某所にはソレを記した絵巻物があるぐらい有名な歴史であるが、現代となっても謎が多いモノである。
今回、その百鬼夜行について語ってもらうのは千年の歴史を持つ由緒正しき一族である神山家の十三代当主である羊(よう)氏。不思議な逸話やエネミー関連が多い一族であり、信憑性は極めて高そうだ
(尚インタビューは本人の希望と予定の兼ね合いでリモートでのモノとなります)
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(関連性の低い話題は割愛)
では百鬼夜行は個人が起こしたモノだと?
──
羊:えぇ。絵巻物の端っこに描かれてる歪な者が居りますでしょう?
【羊氏がコピーした絵巻物を広げ見せる】
私はこの方が起こした事件と先代から伝えられております。ですが話が転がり曲がり、今では自然発生したエネミーの集団暴動と伝えられてるだとか
──
確かに教科書ではそう先生から教えられていましたねぇ~ですが百鬼夜行には数千数万のエネミーの軍勢が参加していた筈、たった一人が束ねるのは難しいと思われるのですが…………
──
羊:いえ、それが出来るだけの人脈?エネミー脈を持つ者が居りました。その者の名は──
【直後、羊氏のいる部屋の窓に不気味に風船がぶつかり、羊氏は少しの間沈黙】
…………いえ、名前は言えません。ただ彼は今も姿形を変えて生きております。
彼関連で言えるのはソレのみです。
──
えぇ…………そこまで言ってお預けですか……分かりました、何か其方にとって都合の悪い事があるのでしょう。
インタビューを続けます。
百鬼夜行に纏わる噂の一つに『絵巻物に触れたモノは其方の世界に連れて行かれる』というモノがあるのですがソレについては……
──
羊:先程も仰有った様にこの絵巻物に纏わる話や都市伝説は曲がり曲解されたのが多い。恐らくその話も何処か得体の知れない噂話程度でしょう
実際私がこうして触ってm
【羊氏がそう言いながら絵巻物の一番端の絵を捲ると、一瞬画面にノイズがはしり通信が途切れた】
──
?!
神山さん、通信障害でしょうか?大丈夫そうですか?
【暫くするとノイズが晴れ、何時もの羊氏が現れるがその姿に自分は違和感を感じた】
…………神山さん。いえ、貴方は誰ですか?
──
羊:どういう意味でしょうか?自分は自分ですよ?
──
いいえ、神山さんには左頬に涙ホクロがありました。ですが、画面上ではそのホクロは見受けられません。
それに神山さんの一人称は“私”では無く“自分”ですよ?
──
【そこまで言うと羊氏は一度固まり、動かなくなった】
──
神山さん?神山さん??
──
【呼び掛けると画面は強制的に切られた】
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のちにご本人に問い合わせてみた所、そもそもそんな話しらないし絵巻物のコピーなんて無いとの返信が…………自分がインタビューしたあの方は一体誰だったのでしょうか……
──『放浪記憶』
(※ノンフィクションです)
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