続R18尊直←師直

続R18尊直←師直




直義の抵抗を封じ、無力化するはずだけだったそれは、師直にとっては想定外の結果となった。

尊氏の神力に、唾液で、精液で侵された直義は、実に淫蕩となり淫らに尊氏を求めた。

そうしてまた尊氏も、直義の心に、体に、すっかりと耽溺するようになった。

昼夜問わずにまぐわい求め合う。


「殿」

部屋の隅に控えていた師直は、尊氏が直義の中で達したのを待ち声をかけた。

何度も情行を交わした部屋の中は、ふたりの精のにおいで満ちている。

尊氏は、尊氏の体を離すまいと逞しい腰に両脚を絡めてしがみ付く直義の中に、自らの精を塗り込めるように緩やかに腰を動かしていた。

「なんだ、師直」

達した後もひくひくと絡みつく直義の中を堪能しながら、尊氏は体を少し起こし興味なさげに師直を見やる。尊氏を離すまいと、直義の両手が尊氏の背中から首筋へと伸ばされた。

「離れては嫌です」

甘えてしがみ付く直義に、尊氏は笑みを浮かべ、もう一度直義に覆い被さろうとする。

「道誉殿に宴席に招かれておいでです。御支度を」

「…また今度ではダメか?」

尊氏は困り眉になりながら直義に覆いかぶさり腰を揺らす。

直義は尊氏の首に両腕を回して嬉しそうに甘い吐息を漏らした。

「…この前のご招待も、一度断りましたゆえ」

余韻を楽しむ尊氏の腰の動きが早くなる前に、水を差すように師直が答える。

すると尊氏はハァと、仕方がないとでもいうような息を漏らし

「では招かれるとするか」

と直義の上から再び体を起こした。

「っ…ぬいてはいやです」

直義の中から引き抜かれていくそれに、直義は甘ったるい声を漏らして嫌々する。

「こら、締め付けるな」

「あっ」

尊氏は楽しげに小さく笑いながら、精を放ってもなお凶悪な大きさのそれを直義の中から抜き出した。

「あにうえ」

「帰ったらまたたっぷりと可愛がってやる」

甘やかすように直義の頬を撫でると、尊氏は一度直義に深く口づけた。深いくちづけは自然と直義に尊氏の唾液を飲み込ませ、直義はうっとりと唇を離す尊氏を見つめた。

「ほんとうに、やくそくですよ、あにうえ」

直義は全裸のまま立ち上がる尊氏を見上げると、先程まで直義を可愛がってくれていた尊氏のソレに手を伸ばした。

「宴に来た遊び女などに、決して兄上の精をやらないで下さいね」

そう言って尊氏のモノの先端にくちづけると、

「兄上の精は直義だけのモノです」

先端を軽く咥え、尊氏の中に残る精の残滓を吸い取った。

「っ!」

尊氏の手が直義の頭を掴み、強い力で顔を上げさせる。

まるで睨みつけるように自分を見つめる尊氏に、直義は口の中の精を少し飲み込み辛そうにしながら、ちゃんと飲み込めたと言うように口を小さく開いて見せた。

尊氏の眼がギラギラと輝き、雄の顔になり直義を見つめる。

「…待っておれよ」

獰猛な獣のように尊氏の喉が鳴る。

直義はただうっとりと兄の欲望を欲しながら

「お早いおかえりをお待ちしております、兄上」

と、貞淑な妻のようにたおやかに微笑んだ。

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