絶対兵器

絶対兵器

作:モウヤメルンダッ!!/アスランの人

マコト「何?アリス等が?キキッ!小賢しいことを。構わぬ、放っておけ!こちらの準備も完了した。」

マコトはそう言うと椅子に座る。

体勢を立て直したゲヘナ学園には、すでに準備が整っていたのだ。

オペレーターA「『ジェネシス』は最終段階に入る。全部隊、効果範囲内から退避!」

モニター上にある戦略画面には、撤退していく風紀委員会と万魔殿の表示がある。

マコト「部隊を下がらせろイロハ!このマコト様の真の力、今こそ見せてくれるわ!」

オペレーターB「ジェネシス、発射台展開。」

オペレーターC「起動電圧確保。光学迷彩解除!」

それと同時に、チアキがアタッシュケースを開き、マコトの元に持ってくる。

発射命令を出すボタンだ。

オペレーターD「ラムジェットエンジン起動。カートリッジを撃発位置に設定。全システム接続オールグリーン。」

マコト「キキキ・・・思い知るがいい空崎ヒナ。この一撃がこのマコト様と、我等万魔殿の創世の光と成らんことを!発射!」

そう言うと勢いよくボタンを押す。

絶対兵器は放たれた。

そして5分後、着弾報告が上がってくる。

オペレーターA「ジェネシス、13発全て着弾を確認!」

オペレーターB「敵主力部隊は95%が・・」

輝かしい戦果を告げる報告が上がる中、チアキはアタッシュケースを閉じ、マコトに話しかける。

チアキ「流石ですね〜マコト先輩。ジェネシスの威力、これ程のものとは思いませんでしたよ〜」

マコト「キキッ!戦争は勝って終わらねば意味は無かろう!!」

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私とキララちゃんは、シェルターにいた。

昨日まで前線で戦っていたら、今日の朝、突然指揮官から『シェルターに入れ』って命令が来て、ずっとそこにいる。

キララ「・・・ねぇ、さっきの大きな揺れ、なんだったんだろうね〜。なんかどーんっ!て音が何発もしたけど」

エリカ「・・・さぁ・・・。でも今朝、『大規模な攻撃兵器』を使うとは聞いたけど」

はぁ〜。とため息をつきながら、私はネット回線のやたら重いスマホをいじる。

すると、シェルターにあるテレビが、アニメから突然切り替わった。

シノン「現在私はゲヘナ学園南部に来ております!!10分前に発生した大規模な爆発音ですが、どうやらあまり建物の倒壊などは発生しておらず、どのような攻撃だったかはまだ理解・・・」

クロノスの川流シノンが、わざわざ現場に出向いている。

すると、テレビの向こうから叫び声が聞こえて来た。

クロノスのカメラが映したのは

体の穴という穴から血を流し、末端から砂になりながら叫び回り、ぐちゃぐちゃになってゆく

アビドスの生徒達だった。

キララ「えっ・・・何これ・・・・映画?」

エリカ「まさか・・・生中継・・だよ・・・えっ?」

理解が追いつかない。

何故こうなっているのか。

すると、再び映像が切り替えられる。

マコト『我等勇敢なるゲヘナ学園の諸君。傲慢なる暁のホルスの暴挙を、これ以上許してはならない。ゲヘナに向かって放たれた砂糖の塊、これはもはや戦争ではない!環境汚染だ!このような行為を平然と行うアビドス高等学校を、もはや我等は決して許すことは出来ない!そのためのジェネシスである!新たなる未来、創世の光は我等と共にあり、そして我らを最終勝利へと導く!!この光と共に今日という日を、我等ゲヘナ学園の生徒一人一人が、輝かしき歴史の始まりの日とするのだ!』

割り込み回線で流れて来た、羽沼マコト議長の演説。

まさか、この兵器を撃ったのは・・・

すると、周りにいた生徒達が立ち上がる。

「「「「おー!ゲヘナの為に!万魔殿の為に!」」」」

マコトコールと共に、圧倒的な熱狂がシェルターを包み込む。

キララ「えっ・・・・えっ???」

流れを掴むのが上手いキララですら困ったように辺りを見渡すしかない。

だが、クロノスが報じたあの惨状と議長の演説から、一つ確かにわかったことがある。

戦争は、おそらく終わるのだ。

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元ネタはガンダムSEEDの47話と48話。ジェネシス発射シーンです。

マコトに特殊型ヘイロー破壊爆弾搭載型ミサイルと毎回言わせるのは疲れちゃうので、ジェネシスと命名しました。(ヤケクソ)

マコト=ザラ議長

チアキ=クルーゼみたいな扱いです。

ザラ議長は妻を血のバレンタインで亡くしてからあんなになっちゃったので、マコトもイブキを亡くしたら軽くこうなると思います。

つまりこの後無敵の人として覚醒しながら戦場で大暴れするチアキが拝め・・・

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