細やかな抵抗の代償

細やかな抵抗の代償



私はシュヴァルの顔にとても弱いことを除けばどこにでもいるウマ娘トレーナー(♀)。初めて出会ってから指導をすること4年、その間にG1のレースで初勝利を挙げたり重賞レースを複数勝ったりしたおかげでお互いに自信がついていいシーズンにできそう……なんだけど、そんな私と担当の間で1つだけ大きな問題があります。それは…


「トレーナーさん、捕まえた♪」

「シュッ、シュヴァル!こういうの、本当にダメだか、ら……ぁぅ///」

「そう言うなら、逃げるそぶりくらいは…見せたほうがいいんじゃないかな。そうしないと」

「僕みたいな悪いウマ娘に捕まっちゃうよ?」


見ての通り、シュヴァルがすっごい押せ押せムードで迫ってくる事です。これから大事な時期だからスキャンダルは避けたい、というのは建前で本当は私の理性がもちそうにないから過ちを犯す前にやめてほしいというのが本音。

多分、私がシュヴァルの顔に弱いことを知っててやってるんだと思うけど今回は一応対策済み。上手くいくといいんだけど、とりあえずやってみよう……


「トレーナーさん、目を開けてこっちを向いて…可愛い顔、僕に見せてほしいな」

「シュヴァルが離してくれるまでずっとこうするから!」

「……」


シュヴァルの顔が良すぎて流されちゃうなら見なければいい。目を瞑ること数十秒、抱きしめる腕が一瞬緩み素直にいうことを聞いてくれたんだと安心する。その油断がよくなかった


「トレーナーさん、それで抵抗してるつもりなんだ。可愛い♪」

「ふぇっ!?ふにゃぁっ//」

「トレーナーさんの顔が見れないのは残念だけど、見たくないならしょうがないよね。代わりにこの真っ赤な耳で我慢するね」

「ひあぁぁ///耳元だめぇ……///」


力が緩んだ次の瞬間、私の体は反転し後ろから抱きしめられる形になる。更に目を閉じてて敏感になってる私の耳元で囁いてきて、体から力が抜けてしまう。これ以上は耐えられないと目を開けると同時に手で覆われ、何も見えないようにされた。


「シュッ、シュヴァル!私が悪かったから、許してぇ……///」

「だめ。僕の声も、仕草も、走る姿も、全部好きになってもらうから、頑張って耐えてね。トレーナーさん♡フーー」

「あひっ!そんなっ、今はまだダメぇ……///ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ♡」


私のささやかな抵抗はシュヴァルのスイッチを入れてしまったらしく、彼女が満足するまで私の耳は弄ばれ続けるのでした。はふぅ……♡


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