素人企画モノを見始めたオモダカさん
R-18です閲覧注意!
ジャンルなどはよくわからないが、ストーリーの定まっているものではないらしい。アオキは素人企画ものとか何だとかぼそぼそと呟いていた気がしたが、あなたは別に覚えなくていい知識ですと詳しくは教えてくれなかった。
まだあどけなさが残るくらいの若い女性が、街で何やら声を掛けられて車の中で話を聞いた後に宿泊施設に連れていかれる。経験はないけれど興味はあるからと、相手役の男性と少し淫靡な話をして、頬を染めて笑う姿は同じ女性である私から見ても可愛らしいと思う。
……アオキは、こういう女性が好みなのでしょうか?
そう思った途端に胸の奥がもやっとする。これを見て、彼が欲情し処理する姿……までは想像出来なかったが、知らない女性を熱の籠もった目で見つめる姿は、見たくないと思ってしまった。
そんなオモダカの内心をよそにビデオの映像はやがて性的な行為にと移っていく。
初めは服の上から胸に手を這わされ、最初はくすぐったそうに笑っていた女性が、やがて服を脱ぎ下着姿になって、男性に触れられて身体を震わせる。
『そこ、触られると、変な気持ちになっちゃう……』
『変な、って? 詳しく教えてよ』
そんな映像を見ているうちに、何だか胸の先端がムズムズするような、妙な気分になってきた時。
するりとノースリーブの隙間からアオキの指が伸びてきて、下着ごしに軽くそこを撫でられる。まるで存在を確かめるように。
「あぁ……っ!」
刺激を受けて零れ落ちた吐息は、自分でも信じられないくらいに甘く響いた。
慌てて口を手で覆うと、何をするのかとアオキを睨む。けれど彼はそんな私にも動じずに言い放つ。
「そんな物欲しげにしているからですよ」
「物欲しげに、なんて、して……ん、あっ」
「そうですか?」
『ここ、こんなに固くなってる。気持ちいいんでしょ?』
『……気持ちいい、です。』
タイミング良くモニターからそんな会話が流れて、オモダカは閉口する。まるでこちらの状態を素直に認められたかのようで、何だか居心地が悪い。
そうして一瞬躊躇った隙に、アオキはオモダカのシャツのファスナーを下げ、剥ぎ取るように脱がせる。外気に晒された身体が反射的に震えた。
「アオキ!」
「男の部屋でこれを見るのに同意しておいて何もされないと思っていたのだとしたら、流石に危機感がなさ過ぎると思いますよ?」
「……それ、は、予測はしていなかった訳ではないですけど」
「つまり、同意と見なしていいんですね?」
けれどそう問われ、素直に頷くことも出来ずに目を逸らす。そんな様子を見てアオキが小さく笑った気がした。
「まぁ、別にはっきり答えなくてもいいです。……ただ、本気で嫌なら今すぐ逃げることをお勧めします。」
そう言いながら私のことを後ろから抱え込むように自分の股の間に座らせる。そしてモニターを指差した
「ほら、まだビデオは序盤ですよ。」