純粋なる愛のカタチ -part.5-

純粋なる愛のカタチ -part.5-

サラダ事変「純愛ルート」

 初体験について書かれたサイトを参考に、サラダちゃんはついに本格的なチセとの営みを開始する。

 チセの足を触手で広げ、股座がはっきり見えるような状態にする。


「ちょっと恥ずかしいね、この体型……」

[このほうがよくみえますので、おゆるしを]

「なら、しょうがないね」


 足に絡ませた触手と違う、新たな触手が彼女の割れ目に迫る。


[そうにゅうするまえにきんちょうをほぐす。そして、あいえきなるじゅんかつゆをだすために……]


 割れ目に隠れたひだを広げると、そこには純潔が保たれた桃白色の秘部が露になる。

 新しく生えてきた触手が秘部の上部にある豆のような突起物に近づき、粘液で触手を濡らして優しく触っていく。


「あんっ……。んん……」


 上下に動かしたり、押し込んでみたり、時折つまんで左右に揺れ動かしたりして刺激を与えていく。

 優しく丁寧に刺激を与えていくうちに、チセが何かを感じたように小刻みに体を動かす。

 数分後に彼女は、人生で初めての感覚に襲われた。


「あっ、あっ、あぁあああああああ……」


 全身が痙攣し、頭が真っ白になって何も考えられないと同時に、電流が走るかのように快感が全身を駆け巡り気持ちよくなっていた。


[おぉ、これが『イク』というかいかんですか。すばらしいものですね、わがはは]

「はぁ、はぁ……。こ、こんな感覚初めてぇ……」


 そういいつつ、サラダちゃんが豆苗の根のような触手で秘部の穴に入れて、肉壁から滴る液体を確かめていた。


[ふむ……。まだまだ、じゅんかつゆとなるあいえきなるぶっしつのりょうがたりないようですね。このままではそうにゅうしたときに、わがははがいたみをかんじてしまうでしょう]

「そ、そうなんだ……。どうしようね~」

[おそれることはありません、わがははよ。あせらずゆっくりじかんをかけて、おたがいにきもちよくなるようにあいしていきますので]


 告白--否、あくまで奉仕活動の一環に過ぎない言葉。それでも「愛」を語るあたり、独自の価値観を持ちながらもチセとの営みを愛おしく思っているのは確かで、中枢のサラダちゃんも自分自身の変化には気づいていなかった。


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 一般的なヒト型のオスとメスであれば、快感を得るように挿入に際して細心の注意を払わなければならないのだが、そこはヒトならざる生命体--サラダちゃんだからこそできる裏技でチセの肉壁を刺激していくのであった。


「これを飲めばいいの?」

[はい。きんちょうをほぐすせいぶんがはいごうしており、ついでにきもちよくなれるせいぶんもふくませておきました]

「すごく便利だ~」

[ほそいしょくしゅをくしして、わがははのなかにあるひだをしげきしてあいえきをみたしてみましょう]


 先ほど秘部の穴に入れた豆苗の根を思わせる細長い触手を彼女の膣口に入り込み、膣内で根を伸ばす感覚で触手を大量に展開する。


「んあっ……!あぁ……」


 チセの身体が跳ね上がる。どうやら、彼女の膣壁で一番感度が敏感な部分に触手が触れたことで感じてしまったようだ。


[きもちいいですか、わがはは]

「んん……。すごく、気持ちいい……。こんなことされたら、一日中することしか考えられなくなっちゃうよ~」

[さすがにそれはいいすぎでは?……ですが、わがさらだせいのなかでいちばんのよろこびをかんじてもらえて、わたしはしあわせにおもいます]

「そうだね。本当に、生まれてきてくれてありがと~」


 互いに心を通い合わせたからこそ出る言葉。このキヴォトス全土を探しても、このような愛に満ちた会話が繰り広げられることは決してないだろう。


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 チセとサラダちゃんの愛の営みが始まって30分ほど経過し、膣壁が十分に潤ったところで『本当の営み』が始まろうとしていた。


[じゅうぶんたんのうしましたか、わがははよ。ですが、これはぜんざ……ここからがほんばんです]

「そうだね。どれほど気持ちいのか、今から楽しみ~」

[わたしもたのしみでなりません。わがははとともにきもちよくなり、あらたないのちをやどす……このきせきのであいに、もはやかんしゃしかありません]


 そういうとサラダちゃんはチセの口に触手を伸ばし、それを受けて彼女はいとおしく咥え舌をゆっくりと動かしていく。

 --それはまるで愛する者との接吻であり、口の中では互いの粘液を交換し合う愛の営みのワンシーンであった。

 そして互いの気持ちの昂まりを感じたところで、彼女の膣穴に粘液を濡らしたサラダちゃんの触手がゆっくりと滑り込んでいく。


「あぅ……」

[だいじょうぶですか、わがはは]


 純潔の証である処女膜が破れ、血が流れ落ちていく。その膜が破れた衝撃でチセが痛みを感じたのだ。


「へいき……。ちょっと痛かっただけ、だよ……」

[あのじょうほうばいたいによれば、だれもがはじめていれるときにはいたみをかんじるもの……だそうで]

「んん……そうみたいだね~。あん……ほら、もう動いても大丈夫になったから」


 懇切丁寧……どころか、やりすぎなくらいに陰核などを十分に刺激して愛液で満たしたおかげか、痛みよりも快感が押し寄せてきていた。


[じゅうぶんにあいえきでみたしたかいがありましたね。ここからは--]

「うん。お互いに気持ちよくなろうね~」


 そして、それは裏を返せば「肌を重ねることに遠慮する必要がなくなったこと」を意味していた。


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 本格的な愛の営みが始まって、およそ10分が経過しようとしていた。

 ゆっくりと触手を動かしていき互いが気持ちよくなるように愛し合って、子宮腟部という部分を刺激すると別の快感を得ることもできたりと知見も広がっていく。

 その愛の営みも、ついに佳境に向かっていく。


「んぁ……。ねぇ、ちょっと大きくなってない?」

[きづかれましたか、わがははよ。どうやら、ひとでいうところの『ぜっちょう』をむかえそうなのです]

「奇遇だね、私もだよ~。……ということは」

[そうです、ついにたねをまくときがきたのです]

「種……。そっか、それと私のたまごが一つになって赤ちゃんができるんだね?」
[そのとおり。わたしとわがははのあいのけっしょうがみをむすぶ、そのしゅんかんがせまろうとしているのです]


 それまでゆっくりだった運動も、少しずつではあるがペースを上げていくのを感じ取り、チセもまた全身に上り詰めていくような感覚に襲われていた。


「はっ、はっ、はっ……すごいっ、何かが、きちゃうよっ……」

[このかんかく、これがかいかん……これが、ひとのよろこび……]


 少女の腰が自然と触手を求めるように前後に動き、触手もまたそれに呼応して動きに緩急をつけていき、互いが互いを求めあうように動きあう。

 そして、絶頂に近づいたと感じて5分後……その時がついに訪れた。


[わがはは、もうげんかいです。たねをだします]

「いいよ~。全部、受け止めてあげるから」

[では……えんりょなく]

「んん、んあっ、あっ……あぁあああああああああ!」


 この瞬間、サラダちゃんの種が含まれたエキスがチセの胎内に流れ込んでいく。

 その濃厚なエキスを求めるようにチセの膣が締まり、とめどない快感が全身に襲い掛ってきた。

 そしてしばらく、彼女はサラダちゃんと致した快感以外のことをしばらく考えられないほどに放心していた。


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 サラダちゃんが解き放ったエキス--ヒトでいうところの精液に該当するそれは、暗緑色をしたドロドロの液体であり、生殖細胞である精子は触手の一部分を細分化して生殖細胞に似せたもの--あえて例えるなら「クロレラに生殖機能を宿した液体」といったところだろうか。

 いずれにせよ、その種となるエキスは大量にヒトたる和楽チセの子宮を十分に満たし、卵管へと流れ込んでいく。

 エキスは彼女のたまご--すなわち、卵子の到着を待ち構えていた。


 程なくして、事前に配合しておいた排卵作用のある成分が働き、左右それぞれから卵子が1個ずつ卵巣から放出される。

 ゆっくりと確実に卵管へと運ばれて行き、待ってましたとばかりにエキスに含まれた細胞たちが彼女のたまごと一つになろうと一斉に集まっていく。

 通常の生殖細胞であれば、卵細胞と結びつく精細胞は一つしか存在できず、残りははじかれてしまう。

 しかし、そこはキヴォトスで生まれた神秘の産物であり、生命体としての概念を超越したサラダちゃん。そんな生命のルールなんか知ったこっちゃねぇとばかりに無数の細胞が卵子と結合していき、新たな生命を構築していく。


 こうして、和楽チセとサラダちゃんが紡いだ愛の結晶は無事に実り、ゆっくりと命の揺り籠たる子宮へと向かっていくのであった。


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……どのくらいの時間がたったのだろうか。チセが目を覚ますと、サラダちゃんの触手でできた毛布にくるまれていた。


[おめざめですか、わがははよ]

「ん~、おはよう?」

[おはようございます]

「あれからどれくらい経ったの~?」

[1時間ですね]

「そっかぁ……。あのね……すごく、気持ちよかったよ~」

[それはよかったです。ごほうししたかいが、あったというもの]

「そうだね~。……んあっ」


 急にチセの体に違和感が走る。お腹のあたりに違和感を感じ、そっと撫でてみる。

 ……気のせいか、お腹周りに熱が帯びているような気がしてきた。


[どうしましたか、わがはは]

「ん~、きっと気のせいかも~」

[そうでしたか。それで、今後の話ですが--]


 チセが感じた違和感の正体--それは、本来ならば感じることのない「子宮に到達した受精卵が、子宮粘膜に着床」した瞬間を感じ取ったのである。

 そして、この異常な妊娠までのプロセスから「受精卵の成長速度が『7日が1時間としてカウントする』ような速さ」になっているのが伺える。

 この「7日が1時間としてカウントする」というルールに従えば、和楽チセが「たまごサラダちゃん」を出産するまでに、あと37時間になるということである。




 彼女たちが妊娠したことを悟るまで……残り、5時間--



[ to be continued... ]

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