『糸師冴』の日記 ―よいちとの記憶―

『糸師冴』の日記 ―よいちとの記憶―

6スレ目36氏より


『糸師冴』の日記


2×08年8月✕日


 おもしろいやつに出会った。おれより1さいしたで、なきむしなやつ。みちばたでないてた、ここらへんで見たことない知らないやつ。

 サッカーボールをもってて、ちょっとだけりんににてた。だから、なんかほうっておけなかった。

 名前はよいちっていうらしい。いさぎよいち。知らないやつだけど、名字はちかくの家でみかけた気がする。

 サッカーしにしんせきの家を出たら公園のばしょがわからなかったみたいで、おれがあんないしてやった。なつ休みだから、かぞくでかまくらにあそびに来たらしい。

 今日はそのまま、よいちとサッカーした。よいちもサッカーが大すきらしい。

 おもしろいってのは、あいつのプレーのことだった。周りをよくみてる、みえてるせかいが広いサッカー。これまでたたかってきたぬりぃやつらとはちがう、なにか。

 おれと少しにてると思った。まあおれのほうがつよいけど。でも、おもしろいプレーだった。

 そのあと。あいつは帰り道もわからなくてなきそうになってたから、いさぎさんの家までおくっていった。よいちはなつ休みの間しばらくこっちにいるらしい。

 「またさえおにいちゃんとサッカーしたい」

 だってよ。しかたねぇから、よいちとあしたもあそぶやくそくをした。

 おれもまたよいちとサッカーがしたいと、思ったから。まだまだおれのレベルにはたりねぇけど、ひかれるものはあった。

 あいつとするサッカーは、楽しかったな。

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