第2章 奇妙なイロハ
ここはヴァルハラ内にある宿泊施設。ここで一時的に寝ることになった。
会長「ここがお前の宿だ。あと、食堂は近くにあるから」
金古「は〜い。ここで基本的に生活していく感じですか?あと古くないですか?」
会長「味があっていいだろ?あとwifiとかガスとかは繋がるから大丈夫」
一見ボロそうな見た目をして意外とハイテクな宿である。ハイテクなのかそうじゃないのか…
金古「そういえば…トキマだっけ?それを摂取したほうがいいんじゃないか?」
会長「うーむ…能力を見たほうが早いし…チョット待ってて」
そして携帯電話で誰かに話しかける会長。少し笑みを浮かべて
金古「あぁ…面白そうだしな」
金古「?」
会長「少し席を外すから、待っててくれ。すぐに帰ってくる」
そう言って席を外す会長。
金古「…疲れた〜」
宿にあるソファーで横になる金古。会長といる時は緊張していた為疲れてしまった。
金古「…なんか視線を感じる」
ここにいるのは一人のはず。しかし、どこからか視線を感じた。どこにもいないはずなのに行動を見られているような気がした
金古「誰かいるよね…どこに」
??『私の存在に気づいたってことは感は良さそうだな』
ブォン!!
金古「!!」
大きな音がなった。後ろを振り返ると、そこには爪で空間が裂けたような跡が残っていた
金古「え?!なにこれ…何があっt」
???「よぉ」
金古「うわあぁぁぁぁ!!!」
気づかなかった。後ろに誰かがいると思わなかった。あまりの恐怖に腰が抜けてしまった。
???「おいおい驚くなよ〜あたしの名前は宇崎 ソラ。会長に呼ばれてきただけだ。そして能力は、今みたいに次元を破壊し、制御する能力。A◯EXのレイスとかそんな感じかな?」
彼女は宇崎ソラ。見た目は赤紫ががったショートボブな髪型にスタイルの良い体つき。まるでモデルのような体型だ。
金古「は…はひぃ…」
ソラ「まぁまぁそんなに驚かないの」
そう言って金古に覆いかぶさるようにベットに倒れ込むソラ。見ようによっては襲っているようにも見える。
会長「戻ったぞ…何してんだお前」ゴゴゴゴ…
ソラ「わー!!まだ食ってないから!!許して!痛い痛い!!!」
会長がプロレス技で成敗していると、
アナウンス『ヴァルハラ沿岸部で暴動が発生!大至急避難するように!』
アナウンスが鳴り響く。暴動が起きているようだ。こんなことが起きるとは思ってもいなかった。すると会長はなにか思いついたよな顔をして
会長「金古、ちょっとこっち来い。武器を持ってな。ソラ、お前は先に向かってろ」
ソラ「あいあいさ〜」ブォン
金古「え?はい」
そう言われるがままに外に出た金古。そこにはバイクが置いてあった。大型バイクで二人乗りも出来そうだ。
会長「おら、後ろに乗れ」
金古「え?え?え?」
会長「ほら早く!!暴動収まっちまうぞ?」
金古「は、はい」
金古は会長の乗るバイクで二人乗りする形で乗ることになった。ヘルメットは余っていた倉庫から取ってきたものを使って、会長はエンジンを吹かす。
会長「さぁ…飛ばすぞ!!」
金古「え?ちょっと…」
その言葉を最後にバイクは走り出す。とても速く、振り放されそうな体を抑えるのが精一杯だった。
金古「ちょっと速すぎますって!!怖いです!!」
会長「捕まっときなーそろそろ止まるから〜」
そう言ってドリフトをしながら沿岸部にある駐車場に止める。金古は腰がガクガクしていてこれから鎮圧に向かうには頼りにならなさそうな見た目だった。
金古「ひぇぇぇぇ…」
会長「そんなんじゃ、務まんねーぞ」
???「あいつが新入りか?随分ガックガクだねぇ➕」
???2「多分会長の運転できたからじゃないか?」
???3「ご愁傷さまです…」
金古「こいつらは?」
会長「お前さんの同期さ。個性豊かな英雄だ」
英雄…どういう意味かは分からないが分かることがある。
自分と同じ凸凹なやつだだと。