(🏔✕🚍)空渡る熱情

⛰☆⛰☆ATTENTION☆⛰☆⛰

※🏔✕🚍（♂♂）。お触りまで書いてますが、その先を仄めかす描写もあり。

※2人とも成人済み擬人化（🐴耳尻尾有）

※実際の🐴と色味が異なる描写があります(目の色など)

※🏔→🚍の匂いフェチ描写あり（👅で舐めたりしてます）

※長い（6000字くらい）

今年の🇸🇦と土灰での🏔🚍の大接戦に滾ってしまってだなぁ…

国を越えた好敵手よ永遠に！

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セバス。昔の話をしようか。

あれは確かウン年前……ちょうどお前の帰国前夜だったな。

お前と俺で飲み屋に行って、半端ねぇ量呑んで日米のダートレースの展望や世界への野望とかひたすら駄弁って、バカな事で盛り上がったり、からかい合ったりして。

ほろ酔いになってお前の泊まってたホテルに着いて、さー俺も帰るかって時だったなあ…

▲☆▲☆▲☆▲☆▲

「なぁ、ウシュバ。もう暫く会えないんだよな」

「そうだな。多分次は来年か再来年頃か」

「そうか。だったら……」

「だったら?」

「オレは…アンタに。今……言わなきゃな…」

「何だ。あと顔赤すぎじゃねぇか。

酔ってんのか?大丈夫か?」

普段は酔いが全然顔に出ないセバスの顔面がヤケに赤い。

そして表情も硬いしやたら口ごもってる。さっき俺に子猫ちゃん子猫ちゃんと饒舌にからかいまくってきたコイツとは別人みてえだ。

「これは酒のせいじゃない。これは…」

「何だ。早く言え」

「……分かった」

胸に手を当ててセバスは大きく深呼吸する。

そして。

「オ、オレは。アンタの事が……ウシュバの事が、好きだ」

「へ！?

…あー、そうか。いや、俺もお前が好きだが何で急に」

「そうじゃない。オレが言いたいのは…アンタを、その…愛してるってことさ」

「は！?」

「いきなりごめんな。しかも男同士で。

でも、もうこの気持ちを誤魔化せない……」

どこか涙声みたいな、上擦った声でセバスは続ける。

「最初は見てるだけだし純粋にライバルとして好きだった。けど、一緒にレースして、こうしてプライベートで国を越えて会えるようになって。

ウシュバに会えば会うほど、ウシュバを知れば知るほど、好きで好きでたまらなくなっていった」

すーっ、とセバスは息を吸って。

「ウシュバ。オレと、付き合ってください。

そして、将来は一緒になってください」

セバスの顔は燃えそうなほど赤い。

青い瞳がギラギラしてる。食い込みそうなくらい握りしめた拳。

本気で、俺の事が好きなんだな。

…なら、俺は。

「分かった。ちょっと俺に付き合え」

「ウシュバ、ウシュバ！?どこ行くんだ。

お、怒ってんのか…?」

「怒ってねえよ。行きたいとこがある」

汗ばんだセバスの手首を掴むと、強引に連れて行く。

ー　ー　ー　ー　ー

「着いた。泊まるぞ」

「え?ここって…」

「俺の爺さんがやってる宿だ」

「宿ってか、モーテ……いや、日本で言うラブ…」

「ああ。ラブホテルだ」

「！」

セバスの顔がまた赤くなる。

「き、急すぎだろ！段階ってもんが…

……。したい、のか?オレと…」

「ああ」

「アンタ…他のヤツにもこんな事してんのか?」

セバスはうつむく。

「いや、してねぇよ。

…俺はお前がいい。それだけだ」

「！ウシュバ…そう、か」

セバスは顔を上げた。

可愛いじゃねえか。その弛んだ笑みも。

「さっさと入るぞ」

「あ、ああ！」

セバスの手を握ると、照れながら力強く握り返してきた。

ー　ー　ー　ー　ー

「よう、爺さん。久しぶりだな」

「へーいいらっしゃ……おう、お前か?

ガキの時以来じゃねーか。顔見せねえのは水臭いぜ。元気か?」

「すまんな。元気だ。爺さんは?」

「お蔭様でピンピンだ。ところでそちらさんは彼氏か?

ん?その顔、確かテレビで…」

「あっ、オレは…」

言いかけたセバスの口を手で塞ぐ。

「彼氏ねぇ。まあ…そんな感じだな。

とにかく鍵をくれ。2名で、部屋の内容は任せるわ。明日の朝まで泊まる」

「あいよ。いい夜を〜」

ニヤリと笑い爺さんは鍵を寄越した。

ー　ー　ー

「Wow…！これが…かのラブホテル…

Gorgeous…Cool Japan…」

ドアを開けるなり謎の感動をしだしたセバスの手を引き、室内に入る。

さながら砂漠の中のオアシス?宮殿?のような内装だ。

金色に縁取られたソファーやベッド。金色つっても悪趣味じゃなく落ち着いた感じ。

壺を持った裸のウマの女をかたどった小さい噴水もある。爺さんの趣味か?凄いな?

他にも、ナニやソレやらをするのに都合の良さげな椅子もある。

獣耳カチューシャや尻尾を模したグッズも。中にはウマ耳もある。

まあこれは俺らには必要ないか。

「凄いな！ゲームとかカラオケもできるぜ！しかもベッドもフカフカだ！

猫耳もあるぜ！これでオレも子猫ちゃんだな！Mew mew！」

猫耳カチューシャをつけてダブルベッドに大の字で飛び込みながら、セバスはガキの如くはしゃいでる。

尻尾がブンブン跳ねてる。子猫ってよりはまるでおもちゃを前にした子犬だな。

…けどな。

ここに来たのはゲームやらカラオケやらのためじゃねえんだ。

「これ映画も観れるん、

！！んむ………、んっ……」

はしゃぐセバスの後頭部を支えるように近寄せて、猫耳カチューシャを外して。

キスをする。

さっきまで飲んでたビールの苦い味…

と思いきや手を振りほどかれ、唇を離されてしまう。

「はぁっ……、ウシュバっ…?」

「……」

シャツの裾にスルリと手を差し込み、直にセバスの背中を撫でる。

逞しい背中が、汗ばんでムワッと蒸してる。

「あっ、ウシュバっ、まだ心の準備が…！

時間をくれ！せめてシャワーを！」

「ダメだ」

「ん……！んく…」

シャツを脱がすとセバスのガッチリした上半身が露わになる。

いい身体してんな、流石俺のライバルだな、と場違いな事を思ってしまう。

そのままベッドにセバスを押し倒して。

逃げられないように羽交い締めのように抱きしめ、肉を貪る猛禽のように何度も唇をついばむ。

舌で歯列をなぞると、セバスも諦めたのかたどたどしく舌を絡めてきた。

ビールの苦みが、何故か甘い。痺れそうだ…

トロリ。深く舌を差し込むと、セバスの身体がビクッと跳ねた。

「ぷは、ん…っ……、はぁっ、」

れろ、れろとしたキスの最中、セバスも必死に吐息を洩らしながら俺を抱きしめ返してくる。

力みすぎだ。爪を立ててるな。少し背中が痛ぇ…

「ウシュバぁ…」

「大丈夫だ。心配すんな。力抜け、ほら大丈夫だから」

どこか怯えたような目とは裏腹に、頬をすっかり火照らせたセバスの背中をさする。

「服、ウシュバも脱いでくれ、」

たどたどしくパーカーの裾を掴もうとするセバスの手を止め、俺は自分でパーカーと下着を脱いだ。

そのままキスを続けながら、ズボン越しにセバスの尻肉を撫でて揉んでいく。

セバスも尻に触れてくる。ぎこちない手つきがいじらしくて可愛い。

胸の突起同士が触れ合う。ジュワ、とした電流のような甘い刺激。

「んっ…！」

セバスが身をよじって悶える。背中を弓のように反らして顔を真っ赤にして必死に耐えている。

「あっ、ウシュバ、ウシュバ、おかしくなりそうだ、ダメだ…！」

「おかしくなればいいさ」

「あっ、あっ…！」

背中を抱き寄せて、ホールドして。

突起同士をグリグリと押し付けると、セバスはビクビク跳ねた。

「み、見るなぁ…！」

ハアハア喘ぎながら懸命にセバスは両腕で顔を覆うが。

無駄な抵抗だ。

「見せろ。ほらこちょこちょー」

「あははは！は…っ、ダメ、ダメだ…っ」

軽く腋をくすぐると、狙い通りに笑い声とともに腕を顔からどけた。

セバスの突起を優しくすりすり弄ると、

「はぁ、っ、見るな、見ないで、くれ…」

泣きそうに火照った顔でびくびく吐息を洩らす。

顔を覆おうとする腕もさっきより弱々しい。

「オレ、変な顔、してるから…ぁっ、」

「変じゃない。むしろマジで可愛い」

「かわ…！?」

青い目を真ん丸にしてセバスは驚く。

「ホントか?」

「あぁ。嘘は言わねえよ。

すげー可愛い。だから見せろ」

「むぅ…」

セバスはようやく腕を下げて顔を見せてくれた。

ふくれた顔も可愛いな。

あ…それと、顔以外にも気になることが。

さっき腋をくすぐった指先についた、鼻をやわらかく撫でるようなセバスの汗の匂い。少しだけ饐えたような、香ばしいような、塩っぱいような。

他の奴らの匂いは別にどうも思わねえが、セバスのだけは出会った頃から何故か嫌いじゃなかったなそういや。

「お、匂うなあ」

「や！嗅がないで…くれ…お願いだ、

そこ、臭いから…っ、」

セバスのツルっとした綺麗な腋。最初見た時は顔立ちとのギャップにビビったが、まあすぐに慣れた。

腋に鼻を近づけてわざとらしくクンクンと鼻を鳴らすと、セバスは腋を閉じようと必死の抵抗をする。殆ど涙声で懇願しながら。

…けど、俺の力には敵わない。

「イイ匂いだな」

「ひ、あっ…！」

ちゅ、と音を立てて腋にキスをすると、涙声が嬌声に変わる。

さっき滅茶苦茶くすぐったがってたのにな。

「も、もういいだろ…っ、そこは…やめ、あっ、ぁあ、はぁ、」

舌を立ててチロチロと窪みをなぞると、セバスはとうとう涙をこぼしながら喘ぐ。

「嫌…か?すまん、やめるか」

「や、嫌じゃない、」

セバスの頭を撫でながらわざと悲しそうな声を出してやると、セバスはブンブン首を振った。

「嫌じゃないのか?ならどうして欲しい?」

「い、言えるわけ…」

「じゃあ、やめるか」

「っ…な…めて、」

「ん?もう一度言ってくれ」

「…なめて、くれ」

「どこを?」

「オレの、わき、なめてほし……、っ！！」

言い切る前にペロペロ、と舌全体で舐めると、あっあっとセバスは悶え始めた。

「ん、きもひいい、か?」

「きもちい、い、あぁぁ、」

舐めながら訊くと、ポロポロ涙をこぼしてセバスは答える。

セバスは腋が弱いんだな。また1つイイことを見つけた。

舐め終わってもまだハアハア息を乱してるセバスのズボンを見ると、膨らみ盛り上がったチャックの周りに円く染みが出来てる。

そろそろいい頃か。

ズボン越しにセバスの尻肉に手を這わせながら、もう片手でセバスのベルトに手を掛けた。

カチャ、と金属音がしてベルトが外れると、セバスはあたふたとズボンのチャック部分を掴んで抵抗する。

「あっ、そ、そこは！ここだけは、まだ、頼む、オレは…！」

「……。薄々思ってたがよ。

お前、経験豊富だぜ〜って吹いてたけどさ。

初めてだろ。これが」

「……ごめん」

真っ赤な顔に涙を滲ませてセバスはうつむいた。

耳がペタンと萎れている。

「いや気にしねえよ、大丈夫だ。

お前のペースでいいからな」

抱きしめて頭をポンポンと撫でると、セバスもギュッとすがりついてくる。萎れてた耳は今やとろとろに蕩けてる。

はぁ参ったな。可愛すぎだろ。

俺、コイツのこういうとこにホントに弱えわ。

「ゆっくりでいい。気持ちよくしてやる」

「んっ…はぁ、ぁ…ウシュバぁ、」

ベッドに座らせて、首筋にキスをしながら腰を撫でると、セバスは爪先までピンと伸ばして痙攣する。

俺の名前を呼ぶ声すらもひたすら可愛い。

……そういえば。一番大事なこと忘れてたな。

「告白の返事、まだしてなかったな」

「ひぁ…、きかせて、はっ、あっ、」

「分かった」

ひくひく震えるセバスの耳に唇を寄せて。

「俺も。お前が好きだ…

愛してるぜ、セバス」

「……！」

ちろ、とピンクの耳穴を舐めて、耳の根元をカプッと甘噛みすると。

セバスはもう声も出せずにヘニャヘニャとベッドに横たわった。

トロンとした目でフー、フー、って獣みてえに喘ぐセバスのズボンと下着をずらし、直に尻肉に手を這わせる。

チャックまでトロトロに染みたズボンを、ゆっくりと脱がしていった。

今夜は一生で一度きりの熱いモノになりそうだ。

ー　ー　ー

あれから何回しただろうか。

最初は恥じらってたセバスも最後の方には尻尾振ってグチャグチャに求めてきて。

すき、すき、って鳴きながらおねだりするセバスがホント好きだし可愛いしエロいやらで俺の方も半ば理性ぶっ飛んでた。

今はセバスも俺ももう立てないほどクタクタになってベッドに横たわってる。

ふいにセバスが天井を指差す。

星空を模した無数のライトがキラキラしてる中央に、でけえ世界地図が描かれてる。

セバスの指は、アメリカを指差してた。

「なぁウシュバ。いつかさ、オレの国で暮らそうぜ。

んで、2人でコーチ業とか始めてさ。

アメリカのダート、いや世界のダートにアンタとオレの名前を刻むんだ」

なるほどな。なら俺は。

俺はセバスの手首を掴んで、指を日本へ向けた。

「いや、お前がこっちに来い。俺の国に住め。

日本と世界のダート…だけじゃなく、芝もだ。世界競バの歴史に俺とお前の名前を残すぞ。

そしてジジイになっても俺と居ろ」

「はは…参ったぜ。

まあ、どっちにしても一緒に居てくれるってのは変わらないな」

「まあな」

しばらく無言で世界地図を眺めていると、ぽつりとセバスが口を開いた。

「世界ってさ…地球ってさ。こんなに広いんだな。

その中でたった一人のアンタと出会って、こうやって一緒になれてさ。

オレは世界一の幸せもんだぜ」

「いや、俺の方が世界一幸せだな」

「ぷっ、そこ張り合うとこか?」

「ふ…」

セバスの笑顔につられて、俺も笑ってしまう。

そのままヘロヘロな笑いを浮かべてると、ゴロンとセバスが寝返りを打ってきた。

「ウシュバ。大好きだ……よしよし」

ギュッと抱きしめられて頭を撫でられる。

たく、ガキじゃねえのに。けどこれも嫌いじゃねーな……

「俺もだ、セバス」

セバスを抱きしめ返す。

キスをされる。長く長く舌を絡める。

そうやってるうちに、次第に気持ちよく意識がぼやけてーー

▲☆▲☆▲☆▲☆▲

「あー。そういやそんな事あったな」

「そうだ。懐かしいだろ」

「あのホテルのでかい世界地図、まだ記憶に残ってるよ」

「ああ。お前の可愛い乱れ姿もな」

「Woah!?そ、それは忘れてくれー！」

あれからウン十年経った初夏。

俺らは庭のベンチに腰掛けて、キラキラ反射するプールを眺めていた。

「改めて思い出すと何か恥ずかしいぜ…」

すっかりシワシワになったセバスの顔が赤らんでほころぶ。

何歳になってもこの笑顔が好きだ。

「思えばオレ達、かなりの急展開だったな。

まるでオレ達の末脚のように」

「うまいこと言ったつもりか」

「Hahaha！

しかし、時が経つのは早いな…こんなに、」

セバスは振り向いて室内を見回す。

壁を埋め尽くさんばかりの賞状や写真、棚には無数のトロフィー。

膨大な量のそれらは、俺ら自身がレースで掴み獲った物だったり、あるいは教え子が獲ってきたり、はては俺らのコーチングパフォーマンス?とやらが評価されて受賞したやつだ。

それも日米だけでなく、色んな国のものが。

「こんなに、アンタと宝物…世界を獲れるなんて思いもしなかったぜ」

「あー、俺も想定外だったわ。ここまで俺らがやれるなんてな」

「色々ありがとな…ウシュバ」

「どーいたしまして。こっちこそありがとよ」

俺が礼を言うと、セバスの青い瞳が輝いた。

雲一つない今日の空みてえだな。

「…けどよウシュバ」

「何だ」

「まだやり残してる事が沢山あるんだよなぁ。Hmm…」

セバスは顎に手を当てて何か考えたかと思うと、いきなり拳を突き上げて立ち上がった。

「All right！これからもまだまだいくぜ！ウシュバ！

オレ達の冒険は終わらない！これからも宝を掴み獲るぞ！空越え海越え双峰越えて！」

ニカッ、と白い歯を見せてセバスは笑い、手を差し出してくる。

全く、こいつの暑苦しさは今も昔も変わらねえな。

「ああ。よろしくなセバス」

セバスの手を握る。

互いにシワだらけの手だが。

ともに世界を掴み獲ってきた、熱い掌。

遠い昔、サウジカップでの接戦を称え合い、互いに交わしたハグ。

初めて触れ合ったあの時から、掌の熱は変わらない。

と。

不意に、突風。

ふっと2人で上を見上げる。

この青い空は、日本にもアメリカにもそして世界のどこまでも広がってるんだろうな。

この空を駆けて、どこまでも渡って。

あの世とやらに行くギリギリまで世界中で宝集めの人生…いや、バ生も悪かねえな。

ま、あの世へ行っても俺はこいつと一緒に宝集めしてそうだがな。

そんな事を思いながら、俺は生涯の相棒の肩を抱いた。