秘密の小箱 ※下ネタ注意
不当な読者ルフィはウタの寝室をノックしていた。
返事はない。
「ウター、部屋のゴミ回収するぞ」
ここはゴア王国の仮住まい。
ルフィはウタの不在時に掃除をしており、部屋のゴミを回収してまとめようと入室した。
そしてゴミ箱を取ろうとして、足先に何か当たってしまった。
ベッドと棚の隙間に隠されたように置かれた箱が、飛び出しており少し凹んでしまっていた。
「やっちまったなぁ。足元に物置くなよな。壊れてないといいんだが・・・」
ルフィはフタを開けた。
開けてしまった。
中にはゴム製の男性器が入っていた。
「やっべぇ」
これは見てはいけないものだ。
ウタも16才。年頃だし、こういうものに興味がわくのは仕方がない。
ゴム製というところは・・・深く考えてはいけないところだろう。
ルフィはそっと小箱を元の場所に戻した。
箱の凹みは気づかれないことを祈るしかない。
後日――――
「部屋に入った?」「部屋に入ったよね?」「何か見た?」「見たよね?」「アレ買っちゃったのはルフィのせいだよ! 責任とってよ!」「もうヤダ・・・」「何か言うことある?」「いややっぱり見なかったことにして」「死にたい・・・」「ねえ! 見たでしょ?!」と情緒不安定なウタに問い詰められたが、ルフィはしらばっくれた。