秋の夜
現在午後10:30
天皇賞・秋に向けての練習を終えたスターズオンアースは帰路につこうとていた。
(このままだと届きそうにない!もう少し頑張らないと…!)
そう考えながら歩いていると、まだ練習を続けている人に気が付いた
(彼は…イクイ君?)
イクイノックス同じチームに入っている子そして…
彼女が天皇賞秋で戦う現役最強にして世界一の称号を持つ男
彼女自身はあまり話したことはないが同い年で世界一ということも有ってかなり注目しているうちの一人
(あの走りだと今はフォームを調整でもしているのかな?)
彼の走りを眺めていると彼がこちらを見て近付いてくるのがわかった
(あっ、眺めているのがバレた!?うぅ、怒られちゃいそう…)
そう思っていると近付いてきた彼が
「君は、スターズさん?」
と、話しかけてきた。
「うぅ、勝手に練習を見てごめんなさい‼」
彼女が謝ると、彼は少し苦笑した様子で
「謝らなくていいよ。ただのフォームの確認だし。同じレースに出るんだから敵情観察ぐらい誰だってやってるからね。それよりトレーナーには言わないでくれるかな?こんな時間まで練習をしていると怒られちゃうしね。」
トレーナーは心配性だからね、と彼は笑いながら言った。
「それはお互い様ですよ。あなたのことを言ったら私も練習していたことがバレて一緒に起こられちゃいますもん。」
「確かに二人一緒に怒られちゃうね。」
そう二人で笑った。そこで彼女が少し決心して
「あの!」
「どうしたの?」
彼が不思議がって問い返すと、
「絶対負けませんから!世界一の称号、奪い取ってみせます!」
そういった彼女に一瞬面を食らったような顔をしたが
「いいよ。全力で叩き潰してあげる。覚悟していてね?」
不敵に笑いながら去って行った。
(彼以外にも強い選手はいるし一筋縄じゃ行けない!でも、絶対に勝ってみせる!頑張るぞー!)
オー!と、肌寒いのか少し赤い頬を叩いき、闘志を少し前より強くして彼女は寮に走っていった