私とご主人様
「よしよし……」
「お嬢はシトリスの胸が好きだね」
「むぅー」
ベッドの上でジーナとリセの視線を感じながら私の胸に顔を埋めるご主人様の頭を撫でる。
普段は大人びて見える少女は、この時だけひどく幼く見えた。
「ご主人様が男の子だったらもっと色々してあげれるのにね」
それを聞くとぴくりと彼女の体が震え、埋まっていた顔を上げる。
その瞳は何かいい事を思いついたように輝いていた。
「ご主人様、どうかしたの?」
「アレかぁ……」
ジーナは何か思い当たる事があるようで、目を閉じて何か考えているようだった。
ご主人様はそんなジーナに何かを懇願するように見つめながら私の胸を触る。
「あん……もう、エッチな子ね」
突然胸を触られて思わず声が漏れる。それを咎めるように彼女の頭を強く抱きしめた。
「ねぇお嬢、何をするのか分からないけどそれは僕達に見られて恥ずかしくない事なのかい?」
その質問に、ご主人様は恥ずかしいけど?と答えた。
「……見るのは悪いと思うけどお嬢の為だからね」
ジーナはため息をついて椅子から立ち上がると鞄から1本の試験管を持ってくる。
「はいこれ。リセもこっちに座ろうか」
「えぇー……」
それを彼女の手に握らせ、離れていくジーナ。ベッドの横に2人分の椅子を持ってきてそれに座る。リセは不満そうに渋々とベッドから離れていった。
何が何だか分からない私から離れ、ご主人様は試験管の中身を一気に飲み干した。
「なんだか美味しくなさそうね?」
紫色のそれを飲み干した彼女は苦虫を嚙み潰した顔をする。よっぽど不味かったらしい。
「口直しは要る?」
口を開き、舌を目の前に晒す。彼女はこくりと頷くと舌を絡めはじめた。
口の中に苦味が広がる。
「……あら、もう良いの?」
しかしある程度すると口が離れていく。その後、彼女はパジャマと下着を脱ぎ捨てる。
「まぁ……」
「えぇーっ!?」
「まぁ、そうなるよね……」
本来なら女であるご主人様の股間にあるはずのないものがそこに生えていた。
それぞれバラバラの反応をしている私達を気にせず、ご主人様は私に抱き着いてくる。
「分かったわ、もっと色々して欲しいのね?」
意図を読み取ってそう返すと彼女は頷く。既に反り返った肉棒はぴくぴくと震え、触れられるのを今か今かと待ちわびていた。
「命令をどうぞ、ご主人様?」
興奮で顔を赤くしたご主人様は私にどうするか教えてくれた。
「胸を吸わせながら手でして欲しい?」
なるほど、これを見られるのは恥ずかしいわね。
それを聞いてよく分かってないリセと渋い顔をするジーナの対比が面白く、くすくすと笑ってしまう。
「さあ、横になって……力を抜いて」
そう伝えると言われた通りに彼女は動く。
枕に頭を乗せ、期待の眼差しでこちらを見つめてくる。
「はい、どうぞ」
ご主人様の顔に胸を押し付けると待ってましたと言わんばかりに乳首へ吸い付いてきた。
そしてしがみつくように空いている胸と背中に彼女の手が触れる。
その姿が愛おしくて、優しく頭を撫でる。
「こっちも触ってあげるわね」
既に準備の出来ている肉棒に右手で触れ、その先走りを手のひらに絡めると優しく握って上下に動かす。
「気持ち良い?」
目を閉じて乳首をしゃぶる彼女の身体が震え、それを無言の肯定と受け取る。
「いいこ、いいこ……」
「お嬢様、赤ちゃんみたい……」
視線を少しだけ2人の方に向ける。
身を乗り出して食い入る様に見るリセと、椅子に深く座って真剣に見ているジーナ。
「いつでも出して良いわよ」
視線を戻し、先走りを更に絡めて音を立てながら肉棒を刺激していく。
胸を掴む手に力が入るのを感じ、頭を持ち上げて彼女の顔を胸に押し付ける。
それと同時に手の中で肉棒が膨れ、爆発するように白濁液を吐き出した。
「びゅー♡びゅ〜♡」
亀頭を手のひらで包み、熱い精液を受け止める。
射精が終わったのを確認し、彼女の頭を解放して手についたそれを舐め取っていく。
「いっぱい出たわね……」
舐め取った精液を咀嚼し飲み込んでいく。ご主人様はそれを何も言わずに眺めていた。
「まだ元気ね、次はどうしたいの?」
彼女は起き上がると私に抱きつく。
シトリスの中で出したい、と言われた。
返事をわざと遅らせていると不安そうな目で見つめられる。
「大丈夫よ、準備しましょうか」
よく言えました、と左手で頭を撫でる。身体を離してもらい、そのまま後ろへ寝転んだ。
短いスカートを左手で捲り、右手でその下にある秘裂を開く。
「いつでもどうぞ?」
彼女は飛び込んでくると精液まみれの肉棒を片手で私の秘裂に当て、そこまで確認して顔を上げるとベッドに手をついて腰を押し込んでくる。
「ふぅ……っ」
肉棒が私の中をゆっくりと押し広げ、何かが突き破られる。肉棒が奥へ進む度に声が漏れてしまう。
それはご主人様も同じようで、最奥まで来ると一旦動きが止まる。
興奮が収まらないのか彼女は荒く呼吸を繰り返す。
「焦らないで、落ち着きましょう?」
ご主人様は腰を動かさずとも感じているようで、呼吸を整えるのにはまだかかりそうだ。
「ご主人様」
彼女の名前を呼ぶと、快楽に耐える可愛い顔を見せてくれる。
「我慢しないで出しても良いのよ?」
でも、と何かを言いかける彼女より先に言葉を続ける。
「私の事なら気にしないで、好きに動いて」
こういう時、どうすれば良いのか知っている。その為に売られたから。教えられた事が役に立つ日が来るとは思ってなかったけれど。
「ご主人様の精液、私に頂戴?」
ご主人様は痛かったらちゃんと教えてね、と私の頬を撫でる。
まずは私の中を確かめるようにゆっくりと腰を引く。外に出て跳ね上がろうとする肉棒が膣内を擦る感覚をはっきりと感じられる。
「大丈夫……っ」
先程よりも速度を上げ、再び肉棒が奥に押し込まれる。問題がないのを確認すると更に速度を上げる。
「あっ、くぅ……!」
快感に声を上げると彼女の表情が変わる。心配しないで、と目線を送ると真っすぐ私を見つめてくれた。
「ひゃっ……」
彼女の小さな手が私の胸を掴む。上と下から与えられる快感で身体が震える。
そのまま動こうとした時、中に熱が吐き出されたのを感じた。肉棒が脈打ち、私の中を刺激する。
彼女はごめんなさい、と謝ってくる。
「良いのよ、気持ち良かったし……っ」
お互い息を整えながら会話を続けていた。その途中で再び胸が揉まれる。
それに反応して私はご主人様の肉棒を締め付けてしまう。
「このまま、もう1回したい……?」
許可など不要だと言うのに聞いてくるご主人様。私の中で硬さを取り戻した肉棒がその存在を主張する。
「もちろん、大丈夫よ」
不安そうな目で見つめてくる彼女に笑顔で答える。胸を掴まれたまま再び腰が動き出す。
「んっ、やぁ♡」
精液と愛液が混ざりあって肉棒の滑りを良くしていく。私の中を擦り上げるそれが、余裕を削り取っていく。
「お嬢様、すっごい……」
リセが何を喋ってるのか気持ち良くて頭に入ってこない。
胸から手が離れ、腰を掴まれる。天井を強く抉るように肉棒が押し込まれる。
「そこ、だめっ……!」
反射的にそう叫ぶと更に強く抉られる。挿入されるまで上位に立っていたはずの私は、たった数分で彼女に落とされていた。
私に何度も謝る声がする。けれど腰の動きは止まらない。
やがて肉棒が最奥に押し込まれ、再び中に熱が放たれる。
「ああぁっ……!」
先程の射精よりも強く肉棒が脈打ち、絶頂した私を責め続けた。
やがて肉棒が引き抜かれ、ご主人様が私の上に倒れ込んでくる。
どうだった?と荒い息を整えもせず聞いてくる彼女に何とか答える。
「とっても良かった、わ……♡」
それからジーナとリセに手助けしてもらい、4人でベッドに入る。
普段は別の部屋で過ごす私は本来この場に居るはずではなかったのだけれど……
「お嬢様の言うことだからね」
「でもこの至近距離で授乳行為を見せられる僕達の気持ちにもなって欲しいかな……」
「そんなに気に入ったのかしら……」
ベッドの中で寝転がり、私の乳首に吸い付くご主人様。ベッドの中でするのは初めての事だった。
「うーん、こういうのって1回やると恥ずかしくなくなるって事?」
「まぁ僕達の前で今更恥とかないよね、文字通り裸の付き合いだし」
2人の話を聞きながら彼女の頭を撫でる。先程までの行為を思い返していると、ひとつ疑問に思うことがあった。
「ねぇご主人様、遮ってしまったけど挿入した時に何を言いかけたのかしら?」
彼女は口を離すと少しだけ恥ずかしそうに教えてくれた。
「私は初めてじゃないのに先に出したら恥ずかしい?なんだ、そんなこと……」
待って。彼女は今何と言った?私『は』初めてじゃない?
どうやらリセも気付いたらしく、私達の視線が一斉にジーナの方へ向く。
「どういうことか教えてもらえるかしら」
「お嬢様の独占はんたーい!」
「仕方ないだろ、君達にこんなこと教えたら絶対に搾りとるじゃないか!」
ジーナは開き直ったようだ。2人で抗議を続ける。
「それはどうかしら?」
「そんなこと言ってまた独占する気だー!」
「僕だって3日前が初めてだよ!」
「あー!あの時庭で作業してたって言ったじゃない!嘘つき!」
リセがジーナに掴みかかり、ベッドから2人とも転がり落ちる。
「君は加減を知らないだろ!」
「知ってますー!お嬢様が喜ぶから限界までやってるだけだもん!」
取っ組み合いの喧嘩が始まりそうになったその時、ご主人様が吹き出すように笑いだした。
思わず皆でそちらを見てしまう。
喧嘩しないで、次はリセを指名するから。
その言葉を聞いたリセはジーナを放り出してベッドに飛び乗る。
「ほんと!?お嬢様は嘘つかないよね!?」
きらきらと目を輝かせ言質を取るリセ。
「はぁ……」
ため息をついて片手で額を押さえるジーナ。
「ふふっ……」
その対比がなんだか可笑しくて、私も笑ってしまった。