祈る探求者の手記
ここに記載することは、この姿になり、狂ってしまった私の戯れ言と捉えて欲しい。
明日、私は貴方の意思に反し、貴方の同胞を、貴方の一部だろう存在へ残酷な行いを致します。
お赦し下さい。
私はもう止まる事が出来ないのです。かつて群れであり孤独であった私は本当の孤独に陥り、異形の姿となりました。
それはかつて嫌悪し、愛(実験行為を)し、憎悪し、崇拝したあの生物達のようで異なる歪なこの身体は、好奇心を止められないのです。まるで狂ったように。
あれだけ憎悪していた彼らと私は何ら変わらない。吐き気がする。
なのに同時に興奮しているのです。…こうして手記に残している間も笑いが止まらないのです…。
どうか私をお赦し下さい
どうか私を憎んでください
どうか私をお助けください
この手記は自分を得るため、探求者となってしまった私の最後の抗いです。