知恵比べ
ひょんなことから謎掛け勝負をすることになった先生とショウコ
"ショウコも賢いけど私も先生だからね!負けてられないよ!"
「…先生が解けなかったらお昼ごはんを奢って、解けたらいつも私が食べてるカロリーバーを先生に、ですか」
"うん。いつもショウコはカロリーバー食べてるけどどんな味か気になってたんだよね"
「…負けるつもりはありませんが」
"私もだよ!さあショウコ、問題は何かな?"
「…では、朝は四角、昼は線、夜は三角。この物体はなに?」
"……え?"
「…先に言っておきますが、人間ではありませんよ。スフィンクスの謎掛けは使い古されてるので」
"え、えっとー……"
"そ、そうだなあ……"
"…………"
"…………"
"……、……わかんない、です"
「…先生の奢りですね」
"ぐうの音も出ない……。ところで答えは何だったの?"
「…………」
ショウコは無言でカロリーバーを差し出した
「…こういうことです。私が問題を出す側になった時点で勝ちでしたね」
"か、賢い……"
「…卑怯な手でしたし、カフェのアイスを一つだけお願いします」
"そう?ショウコがいいならいいけど。ああ、ところで"
「…他にも聞きたいことが?」
"スフィンクスなんてどこで知ったの?アビドスにも像はなかったし、キヴォトスの中では聞いたことはなかったんだけど"
ショウコは再び無言でカロリーバーを差し出した
「…さ、行きましょうか」
あとがき
ショウコが卑怯な手を使ったのは、先生と一緒にご飯食べたいし、先生に自分のこと(いつも食べてるカロリーバーの味)を知ってもらいたいという結果を2つとも得るためでした