真新しい手記・22

真新しい手記・22


新作だー\太陽万歳!/

執筆お疲れ様です…!


『誤解』


今回は前回の続き…ではなく、ナミ達以外の麦わらの一味達の「一方その頃」のお話。会食会場から吹き飛ばされた皆は無事なのか?はぐれたりしてるメンバーはいないのか?

今回の語り部はチョッパー。

参りましょう。



【吹き飛ばされた男衆】

・物語冒頭から一緒に吹き飛ばされた仲間達とお互いに点呼を取り合うチョッパー達。

描写からして、語り部たるチョッパーはウソップ、ジンベエ、フランキー、ブルックとはぐれる事なく皆いっしょくたに吹き飛ばされた模様。

ブルックは骨で軽いせいかちょっと遠くまで吹き飛ばされてる描写が挟まってるのが大変に良き。


・また、チョッパーの内心の描写から「聖堂街は現在も増改築が進んでる事」や「会食会場自体も元々かなり高い位置にある建物である事」が判明。建物の一階にいたのに…と吹き飛ばされて落ちた場所から先程までいた会食会場たる建物を見上げるチョッパーの絵が目に浮かぶ様です。

…見上げるほど高い建物群…高低差の激しい街並み…あぁ、ヤーナムですねぇ…

原作ゲームでもヤーナム市街や聖堂街等、街中を探索すると梯子やらエレベーターやら高低差あるな…って感じるマップの作りや描写をしてますもんね。

なんだか思い出してしまいました。


・お互いの無事を確認し集まって、とりあえずこの後どうするかを話し合うチョッパー達。

会食会場の獣を止めに行くか?との案も出ましたが、攻撃も通らずゾロでも止められない相手に対して足止めするので精一杯になるんじゃないか?との懸念が持ち上がる。

また会食会場には今だ海兵や政府関係者が多く残っている事が予想される事態、そこに現在革命軍との共謀が疑われている自分達が乗り込んだら事態を悪化させかねないとの指摘も上がります。

ここら辺を冷静に判断して話し合えるのは今回のメンバーの強みだよな…年長のメンバーがこちらに偏ってるってのもあるし、後方から事態を俯瞰出来るウソップがいるのも強い。


・またチョッパーの鋭い聞き耳と嗅覚が会場に向かう複数の足音とトゥールさんと同じ独特の匂いをキャッチ。

これにより会場に狩人達が向かっている事を探知出来ました。

流石チョッパー。悪魔の実の力で人の似姿を得てはいるものの元は心優しい獣の子。人の子よりも優れた聴覚や嗅覚は獣の子の面目躍如ですね。

皆に情報を伝えて、褒められてデレてるチョッパーが可愛くてほっこりしてましまう。


・他の皆はルフィと合流したりしてるかな?と呟くチョッパーに、ジンベエは「ナミは錦えもん達と繋がる電伝虫を持ってるし、そちらと合流してるやも?」と考えを述べ、ブルックも「錦えもんさんは強いですけど、慣れない街で海兵達に追いかけられたら大変ですもんね」と同調する。


ウソップはそれを加味した上で「じゃあ自分達は錦えもん達と合流するのは避けたほうがいいな…」と述べる。

理由は簡単。現状のメンバーが変態、骨、魚人と隠密行動をするにはあまりにも目立ち過ぎるメンバーだから。

これにはメンバー全員声を揃えた。思いは同じってやつですな。


・ひとまず「ルフィを探そう」という意見でまとまるメンバー達。

メンバーの中に朝からルフィを追いかけてずっと行動してくれていたジンベエもいますし、ジンベエならルフィから何か聞いてたり、ルフィが向かいそうな場所も心当たりがあるのでは?とちょっと期待の言葉と眼差しも…?

それに応えるべくジンベエが口を開きますが……



【登場!グラディウス!】

・ジンベエが応えようとした直前、何者かの怒号と共に奇襲を受けるチョッパー達。

奇襲と怒号の主はグラディウス。唯一といって良い『七武海・ドフラミンゴ』の部下にしてルフィとジンベエが聖堂街上層で出会ったキャラですね!

チョッパーは「自分達に怒ってるみたいだし教会の人かな?」と推測してますが、グラディウス君は正確には教会の人間ではないし、多分グラディウス君は一味に対してただただ「ドフラミンゴに対して危害を加えた」って一点で怒ってるんですよね…情報がないのとグラディウス君のややこしめの立場が合わさって更に複雑化してる…


・ジンベエの静止も吹き飛ばす勢いの怒号のグラディウス。

「狩長に歯向かう奴は生かしちゃおけねえ!!」と攻撃の手は止みません。

そしてグラディウス君の能力がここでお披露目ですね。パムパムの実でしたっけね?

能力や戦闘の描写も毎度ながら分かりやすくて助かりますが、特に好きなのはメットパンクの描写。

元々原作のグラディウス君自体もパンクファッション…スチームパンクの風味を感じる出で立ちなので凄くヤーナムでの戦闘もしっくりマッチしている気がします。


・ジンベエに対して「てめえ何が目的だ!!」と、チョッパー達のいる通りをどんどん爆発させながら怒号を飛ばすグラディウス。ま、街並みへの被害が…!

しかもグラディウスが爆発させた音にどんどんこちらへ向かってくる足音達に人の声。爆音が響けばそりゃ人も寄ってきますわな…

誤解を解く前に戦闘になったらマズイよね…大丈夫かな…と内心に心配するチョッパーを尻目に、足音達の主が姿を現す。



【登場!ヴェルゴ中将の海兵達!】

・グラディウスが発する爆音に駆け付けた足音達の主の正体は、ヴェルゴ中将配下の海兵達。バッファロー君にベビー5ちゃん、デリンジャーちゃんですね。


グラディウス君に対して「爆発で聖堂街を破壊する気?!」「流石にやり過ぎ!!」と批難の声を上げるベビー5ちゃんやバッファロー君。

「でも相手にジンベエもいるし、むしろ頑張ってた方じゃない?」と戦闘面からの切り口で話すデリンジャーちゃん。

しかしグラディウス君の「連中(麦わらの一味は)、革命軍と組んで狩長に血の酒を浴びせたんだぞ!」との一声に海兵組にも動揺が走る。

誤解だし誤報ではあるんだけど、そう言われたら動揺するよね海兵組の皆も…


・グラディウスとは勿論、昨日の様子からしてローと友達らしい海兵組とも出来れば戦いたくないと思うチョッパー。

そして気掛かりなのは今は姿を消したドフラミンゴの事。

事情に詳しい訳では無い。でも医療者として、一人の患者かも知れないドフラミンゴを心配しているチョッパーの姿を見ると…こう…「君は…君だけはそのままでいてくれよ…」って気持ちになります。

チョッパーが見せてくれる「優しさ」の気配や心って、医療者としてはそれだけでは救えないものは確かにあるんだけど、でも絶対に無くしちゃいけないものでもあるんじゃないかな、と思ってたり。


・一味と革命軍との関係の話は、海兵組はちょっと半信半疑の模様。海兵組は実際にローと一緒にルフィ達と会ってるしね…昨日友達(ロー)と一緒に会った友達の友達(ルフィ)が……って気持ちなのかな?

因みにグラディウス君の情報はトゥールさん経由での情報だった模様。

海兵組は海兵組で「でも(ヴェルゴ)中将からの連絡はないしな…」とあんまり事を構えたくはなさげな感じ。


しかし海兵組にも立場があるので…


「とりあえず戦っときましょ?お互い勘違いだったら後でごめんなさいよ!」


というデリンジャーの声と共に戦う構えを取る。


・仕方なしに、しかし戦う構えを見せた海兵組に、ジリジリ後退するジンベエ。

目が合えば、ジンベエは物凄く困った顔。

困り顔で語るジンベエ曰く「実は会食前に革命軍と出会っててな…」との事。

「ルフィが反応したのはそのせいかー」と納得しかけるメンバーに、ジンベエが追加で「いや、それが、あのサボという(革命軍の)男はルフィの兄だそうで…」と付け加える。

これにはメンバーも仰天びっくり。

なんかすごい話になってきたな…と内心に呟くチョッパー。分かる、わかるよ…


・とにかく戦いたくないなさそうなジンベエの様子に、

「ジンベエは革命軍の事で自分やルフィが問題を持ち込んでしまったのではないか」

「(戦いたくなさげな理由は)それだけではないかもしれないけど」…と心情を慮るチョッパー。


しかしそれだけで事態が好転する訳でもなく。

今、やらなきゃいけない事は聖堂街を離脱してルフィを探す事。

そうしなければ、誤解を解かない限りは各勢力から袋叩きにされてしまう。


困った状況下の中、メンバー皆も抵抗の構えを取る。


火薬の匂いが立ち込める中、大きすぎる月がチョッパー達を見下ろしていた。

ヤーナムの夜に、戦いの火蓋が切って落とされようとしている……



素敵な物語をありがとうございます…!


今回は早速「ルフィ、ナミ達以外の麦わらの一味はどうしてるの?」のアンサー回でしたね…!皆はぐれる事なく吹き飛ばされてて何より(?)


しかしチョッパー達の所には怒り心頭なグラディウス君にヴェルゴさんちの海兵組かぁ……グラディウス君はともかく、海兵組とチョッパー達の「本当は出したくないんだけど…とりあえず拳を出さないといけない状況だから拳出しますね」感が凄い。お互い戦いたくはないけど立場が許してくれない…

とりあえず戦って、お互い勘違いだったら後でごめんなさいしようね!ってのが凄く好きでツボっております。ほ、ほのぼのしてる…!


他には骨故に軽くて遠くまで吹き飛ばされてたブルックとか、チョッパーのチョッパーにしか出来ない活躍(聴覚と嗅覚)もあったりと個人的に「あぁ、好きだなぁ」って描写が盛り沢山で、大変楽しませて頂きました…!


グラディウスからジンベエに対しては聖堂街上層の件と今回の血の酒の件で疑いがツーアウト状態だろうから早く誤解が解けますように……

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