真新しい手記・21

真新しい手記・21


新作だー!\太陽万歳!/

執筆お疲れ様です…!


『闇の中』


前回までのあらすじ


・会食会場から散り散りになった麦わらの一味

・ナミ、教会の医療者『モネ』に助けられる

・ナミの元にロビンとサンジも合流

・ナミ達に事情を聞き助力を申し出るモネ

・タスク『旧医療教会の血の聖女を探して話を聞く』が開放されました

・大通りで海兵達とかち合ったらしいゾロを発見


前回の物語の内容も中々に濃かったですが、今回も負けず劣らずになりそうな予感。

語り部は前話に続きナミさん。

参りましょう。



【ゾロ、合流する】

・ナミの天候棒の力により煙幕代わりの雲を形成、ゾロの身を海兵達から眩ませてこちらに合流させるナミ達。ロビンの能力を使っての誘導は上手いなぁ…と物語冒頭から感心しきり。


ナミとしては「この街を出る方法はグラン・テゾーロを頼る他ない」「どうしようもなくなるまでは海兵と事を構えたくない」との思いからゾロが海兵達と一戦交える前に回収を…と考えている様子。

背景にはミョッさん事ミョスガルド聖がこちらを庇う素振りを見せてくれていた事や、革命軍との関わりの誤解が解ければ穏便に事がなんとかなるかも…?との思いもあるようです。


・しかし回収したゾロは既に返り血を浴びてる状態。なんでや…!

驚くナミ達。ゾロに理由を聞けば「獣を斬りそびれた」との事。

どうやらナミ達と合流する前に、市街で以前ヘムウィックで出会った『喋る獣』と一戦交えてきたらしい。ゾロ曰く「今度は喋っちゃいなかったが間違いない」との話。

ヘムウィックで出会った喋る獣が市街にも現れるとは…ヘムウィックと市街は距離的に遠い筈ですし、狩人達の捜索網を掻い潜ってるとは…中々手強い相手である気配を感じますね…



【モネの情報提供】

・ゾロがナミ達と合流したのとほぼ同時刻のタイミングで、モネさんはモネさんで海兵さん達から情報を貰ってくれていたらしい。ヤーナムの医療者という立場を活かしての情報収集の手腕。お見事。


・しかしモネさんからもたらされたのはバッドなニュース。


「旧教会の聖女様が殺された」

「遺体を調べた結果、獣の爪痕が見て取れた」


…あちゃー……予想はしてましたがやはり殺されてしまいましたか聖女様…

アデーラさん死んじゃったか…現時点で一切名前も出ないままにお亡くなりに…南無三。あぁフロムよ…


しかもゾロから「自分が喋る獣と一戦交えた時には既に血の聖女は死んでいた」との追加情報も。

これにはナミ達も肩を落とさざるを得ない…往年のサスペンスドラマよろしく、情報を握ってるであろう容疑者が浮上し取り調べようとしたら既に殺されてて事態は振り出しに……なんて場面ですな。


サンジは特に肩を落としてるだろうな…

成り行きとはいえ自分が関わったレディが話も聞けないままに亡くなられてしまったから…

ロビンが「このタイミングでの血の聖女の死は口封じかも知れない」との旨の呟きを零せば、ナミ達の間に沈黙が下りる。

考えている事は大体皆同じでしょうね…

状況的にそう思わざるを得ないもの…


・喋る獣の件で死者が出てしまったり、血の聖女の死により手掛かりが振り出しに戻ってしまったこの状況。

ナミ達麦わらの一味ら革命軍との共謀の疑いが晴れず、それどころか世界政府はポーネグリフを読めるロビンを差し置いてまでルフィを捕縛に掛かる姿勢を見せている。

何もかもがイレギュラーな状況となってきている。さしものナミも天候のように先を読むことは叶わず。

ナミが「全然訳が分からない」と零すのもさもありなん。


・沈黙が横たわる中で、モネが不意に口を開く。


「あなた達、どうしてこんなことになっているのか本当に知りたい?」

「この街を去るために、時に真実が足枷になるとしても」


…静かな、しかし緊張を帯びたモネの声に、麦わらの一味達は答える。


「私は知りたいわ。獣の事も、天竜人の事も…政府が秘匿する歴史に関わるものでしょう?」とロビンが。


「私だってわけ分かんないままはごめんよ!」とナミが。


「訳アリのレディが一人犠牲になった…真相を探るには十分な理由だ」とサンジが。


「決まりだな」とゾロが。


…ナミ達の答えを聞き、モネもまた思いを口にする。


「信じてもらえるか分からないけれど…私の妹と同僚が、あなた達の船長さんを信じているの」…と。


…モネさんが口にした「妹と同僚」…シュガーちゃんとローの事ですね。

まだ物語の中では一味に対してモネさんの家族や同僚関係の情報は開示されてませんが、事前に情報を知っている読者側からすると「さもありなん」という気持ち。


「妹と同僚が自分達の船長を信じている」事が自分達に手を貸す理由か?と問うゾロに、そうよと答えるモネさん。

モネさんもまた「本当の事」を知りたい気持ちはナミ達と同じ。

「気に食わないなら、ここで私を斬っていく?」とゾロに対して腕を広げ、満月に照らされた金の瞳を逸らす事なく見据えるモネを、ゾロは「いや…」「気に入った」と口角を上げて笑む。

ゾロはこういう「信念」や「覚悟」を決めている相手にはちゃんと敬意を払うし好感触よね…イイ場面だぁ……



【再出発と新たな目的地】

・錦えもんさん達との合流の為に一路禁域近くの診療所を目指すナミ達。

そこでまたモネさんから新たな情報が。


「もう一人、真実のかけらを知っているかも知れない人に心当たりがあるの」

「お友達(錦えもんさん達)と合流したら行きましょう。かつての獣の街――」


「旧市街へ」



素敵な物語をありがとうございます…!


今回も衝撃の展開やら新たな謎、思わずニヤリとしてしまうやり取りにと大変楽しませて頂きました…!


悲報:アデーラさん死亡

いや本当に衝撃的でしたね…いやまさかそんな事ないやろー…ないよね…?って思ってた展開がドンピシャで来たので読んでて不謹慎ながら笑ってしまいました。

お約束を外さなかった作者様に感謝を…!


そして状況証拠的(?)にはヘムウィックの「語る獣」さんが血の聖女ことアデーラさんを殺ったのか…?ゾロが語る獣と刃を交えた時には既にアデーラさんは事切れてたようですし、遺体検分でも獣の爪痕が検出されていますし…

しかしこうなってくると、アデーラさん殺害の件は「語る獣」個人の感情から及んだ犯行なのか、或いは「語る獣」にアデーラさん殺害を指示した黒幕が存在するのか気になる所……

そしてここまで来るとアデーラさんや若き狩人さんの血の酒での作戦もアデーラさん本人が立案したのかも怪しい…血の酒の醸造の手間暇も考えると、まだ影の欠片も見えぬ「黒幕」が今回の喋る獣や会食会場での事件の糸を裏で引いているのかとすら勘繰ってしまう…

…まぁ、問題はそれで「誰が」得するのかなんですけどね。ヤーナムの秘匿を破りたいまだ見ぬ勢力がいるのか…?


また個人的に今回の好きなシーンはゾロとモネのやり取りですね!

原作パンクハザード編では覇気による一瞬のやり取りにて決着が着いてしまったゾロとモネですから…こんな平和なやり取りが…!とIFの醍醐味を噛み締めましたね…!


さて次回は禁域近くの診療所に赴けるかな…?錦えもんさん達、無事だといいけど……

まだ描かれていない一味の行方や会食会場のミョッさんやスモーカーさん達海兵さんとか、獣となった若き狩人 VS 新医療教会の狩人の一戦の行方とか、同時間軸での他の視点も気になる〜!

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