真新しい手記・11

真新しい手記・11


新作だー\太陽万歳!/

執筆お疲れ様です…!


『革命軍』


前回までのあらすじ。

・グラディウス君の説明フェーズ

・ルフィとジンベエの『禁域』探訪

・不思議湖と湖の底の不思議街

・不思議街はルフィ達が探してた『ヤーナムの魚人族の住処』だった

・『ルフィ達は、不思議街にで街の住人から「最近街に出没する人間の二人組について調べてほしい」との"頼まれ事"を受注した!』


さて今話、前話の終盤にて不思議街こと『月前の街』の住人から頼まれた"お願い"を叶えるべく「人間の二人組」を探すルフィ達。

二人組が滞在してると思われる空き家を見つけ、堂々と正面からお邪魔するルフィ。

空き家には件の人間の二人組こと『鉄パイプを構えた左目に傷のある男』と『魚人空手の構えをとった女性』がおりましたが、さてこの二人の正体とは…?

今回の語り部はどうやらルフィでもジンベエでも無い様子。

さて物語と語り部の正体を追っていきましょう。


物語の冒頭、語り部氏がルフィとジンベエの名をまるで見知った様な仲のように呼べば、驚くジンベエと『昔みたいに分かりやすく体ごと首を傾げた』ルフィの姿が。

…語り部氏はどうやら昔のルフィ…恐らく幼い頃からのルフィを知っている様子。はてそんな人物は限られてる筈ですが…


そして語り部氏達は『こんな所』…月前の街、或いはヤーナムでルフィ達と会う事は想定外だった模様。更に『今のおれ達を見たって分からないだろう』とも。

物語冒頭から気になる事しか語らぬ語り部氏。ルフィ達を見てあっさりと警戒と構えを解いた辺り、語り部氏達はルフィ達の事を知っている事は確か。

当のルフィ達は案の定『二人揃って頭に?を浮かべてる』ようですが…

うーむ絵面が余裕で再生できる…


そして語り部氏が語る、

「俺たちは革命軍である」と。

人間の二人組さんはどうやら革命軍所属の方達だったようです。

…革命軍か。ヤーナムに、月前の街に一体何の用があるのやら…


そして二人組の内の片割れが口を開きます。

『魚人空手の構えをとった女性』…彼女の名はコアラ。昔タイヨウの海賊団に助けられ故郷に送り届けられた少女。つまりジンベエさんとは旧知の仲、間柄である事が判明します。

嘗ての頭領と共に故郷に送り届けた少女が魚人空手の師範代を勤めあげる腕前となり革命軍に参加している…彼女が送り届けた後にどんな人生を歩んだのか、ジンベエさんはよく分かったらしい。

ジンベエさんのコアラちゃんへの『コアラちゃんの肩に労るように手を置きしきりに頷いている』という描写に此方まで涙がぽろりと零れそうになります…


ジンベエさんとコアラちゃんの再会の次は語り部氏のフェーズ。

『左目に傷のある男』…語り部氏はルフィと向かい合い、言葉を語り掛けます。


「覚えているか?」

「昔ダダンの酒を盗んで…盃を」


言葉を言い終わらない内に、ルフィの両目から大粒の涙がこぼれ落ちていく。


「サボ~!!!!」


とめどなく流れる涙を拭うこともせず語り部氏…サボに抱きつくルフィ。ルフィの背に腕を回して「変わらないな」と言葉を溢すサボ。

…ルフィ、良かった…良かったね…!!!!

ここからのルフィとサボのやり取りは涙無しには読めないです…こうして書く為に読み返してはタオル片手に読ませて頂いております…

サボの最後の台詞「もうあんな思いをする気もさせる気もねえ」に込められたルフィに対する激重な感情が大変好きです…!

胸を張って家族と言えるのはルフィただ一人という『個人的な感情、心という一点において』その重さは『時に革命軍参謀総長という立場よりも重い』と言い切るサボ…強い…重い…そして強い…


どうやらサボはルフィ達と別れた後に記憶喪失となり、記憶が戻ったのはロビンが革命軍と行動を共にしていた時期と被っているようですが、ロビンに自分とルフィとの関係は伝えなかった模様。

まぁ事前にロビンに伝えてたらロビンがルフィと合流した時点で伝えてるだろうしね。

コアラちゃんにもちょっと揶揄されてますが、記憶を取り戻したサボもサボなりに思う所があったのですね。やり取りがなんだか微笑ましくて思わず笑顔になってしまいます。


ルフィを取り巻く縁にまたしても驚くジンベエ。そりゃ実はルフィの兄はもう一人いました!革命軍所属です!って判明したら驚くよね。

しかもサボが革命軍に参加しているのは『偶然革命軍に助けられたから入っただけ』という。

ルフィの父…ドラゴン氏が頭領を務めているから、とかの理由ではない所が縁の奇妙さを物語っているかのよう。

コアラちゃんの「(革命軍に参加しているのは)普通はドラゴンさんがルフィ君のお父さんだからって思いますよね」という台詞に頷くばかりです。

ジンベエさんが目を白黒させてるのもさもありなん。だって当人のサボですら「部外者だったらこんな奇跡みたいな話到底信じられないだろうな」って思ってますからね…でも奇跡はあったんだよ、ここに。


お互いに再会の喜びやら説明やらが一段落した所で、話は次の話題に。

ルフィ達はサボ達を街の人達に突き出す事などはしない模様。

まぁ悪い事してたわけでもないしね。ルフィ達は"頼まれた"から様子を探りに…自分達の目で見極めにきただけですし。


物語の最後、サボはルフィ達に告げます。


「少し、外で話をしよう」


…次回、サボ達『革命軍』の目的が明らかになるのか?

サボ達は何を語ってくれるのか…?


素敵な物語をありがとうございます…!

今話も大変楽しませて頂きました…!


物語の中で然り気無くサボ達が『教会の人達と同じ服』を着て街を見回ってたとのお話がありましたが、これ逆説的には教会の人達は日常的に月前の街に出入りしているんですかね…?

恐らく月前の街は狩長…兄上の管轄と庇護の元にあると個人的に予想していますが、教会の人間が魚人族達と日常的にやり取りするその用件とはなんなのだろうか…?

やはり『医療用血の酒』か…?

はたまた凪の血の治験か…?

『月前の街』の魚人さん達の会話の中にもそんな事を微かに感じさせてはいましたが…

しかも今話の中で出入りしている

『教会の人間は装束ではなく個人で判別されているのかも知れない』とのサボの考察もありましたし…もしやルフィはジンベエ(魚人族)と共に行動していた事がグッドルートだった可能性が…?


うーん気になりすぎて次回も楽しみだ…!

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