盗賊に甘える伝書概念

盗賊に甘える伝書概念

むずいね他の方のキャラ書くのは......


本日二名は、リビングの無駄に広いソファで、そのだだっ広い面積を活用せずにくっつきながらダラダラとしている。

「ねぇねぇ紫苑」

「んー?なぁに、礼佳」

「呼んでみただけ〜」

「なんてね。ちょっとこれ見て」

ぴたりと元々大分近い距離をまた詰めてスマホの画面を見せる

「ん?映画?」

「うん、ミュージカル風?みたいな。」

「見に行きたいなって」

「今から?」

「明日で良いかな。今日はもう遅いし」

「今日は夜ご飯食べて寝よ」

スマホをぽすんとソファに置いて袖を捲る。

「よし!今日は何作ろうか?」

「簡単なやつが良いかな……俺、料理まだそこまで上達してないし」

「せやか。簡単な料理……簡単な料理って何だろう……」

「ご飯を炊飯器で炊いて、卵かけご飯とか?」

「それは料理っていうか大分怪しいと思うけど」

「卵の殻が入らないように割って醤油適量だよ?料理だって!」

「そっかぁ?(そうかなぁ……)」

「よし!今日は俺が料理作る!伝書は休んでて!」

「え、でも(放っておいたら卵かけご飯が大量生産されかねない……)」

「大丈夫!作れるから。殻は後からでも取り除けるし!」

「う、う〜ん……じゃあお言葉に甘えて……(不安だなぁ)」

ソファに戻った瞬間にあっという声が聞こえる。……卵床に落としたのかな。などと考えながら明日の予定を考える。映画を観に行って、その後お買い物とかもしたいし、映画の時間は昼食少し前のここで……どこで料理を食べるかは行ってから決めて、ん〜、とりあえず予約するか〜。席勝手に決めちゃおう。

とぽちぽちスマートフォンをいじっていると、「ご飯、作れたよ。案外作れた!」という言葉がかかる。

またスマホをぽすんとソファーに置いてご飯を食べに行く。

「あれ、味噌汁?作ったん?」

「うん。卵ご飯だけは味気ないし栄養が無いと思って」

「そかそか、ん、美味しいね。」

味噌汁をずずーっと啜って微笑む。

「で、この茶色と言うか、黒いのは……」

「醤油、ミスりました……味噌汁と食べたら何とかなる筈。」

「そかそか、うん……紫苑はお味噌汁作り担当しなよ。」

「毎日私にお味噌汁作る係。」

しれっと「毎日私にお味噌汁を作って下さい」並のプロポーズみたいなことを言ってのける。勿論相手は?!??と混乱しているが、本人はあこれしょっぱい超えてからい……とか思いながらほぼ醤油のみの醤油卵添えご飯を食べている。

「ん、ご馳走様。」

「……はい。お粗末様でした。」

「ちょっとお風呂入ってくるね。」

今も少し顔が赤い盗賊に少し違和感を覚えたが、熱だったりしたら近くに居て移ったら罪悪感とか感じそうだし。とお風呂に入りに行く。

「なん、だったんだろう。いや、無自覚だよな〜絶対……うん、考えるのやめっ!ご飯食べよう……」

先程の発言について考えてみるが、よくわからない。知恵熱でショートしてしまいそうなのでとりあえず気にせずにご飯を食べることにした。

「しょっぱっ」

んべ、と舌を出す盗賊。一方その頃伝書は__風呂を満喫していた。

「ぷはぁっ。一回目見た時は牛乳みたいな色って警戒したけど……良いものだな〜このお風呂」

本当に満喫していた。先程の疑問もぼやーっと忘れていた。因みに盗賊の方は今もぼんやりと考えている。

「あれは……ふぅ、ご馳走様でした。」

「お風呂上がったよ〜。先寝室行っとくね」

「あ、はーい!……お風呂入るかぁ」

ぼやーっと風呂に入ってぼやーっと寝室まで行き、扉をこんこんと叩く。

「はーい」

「……おやすみ」

「はーい、おやすみ。電気消すよ。」

「ん、は〜い……」

二人はぴたっとくっついて眠る。冬だし寒いからくっつきたくなるのはわかるが邪魔とか無いのか……?あのだだっ広いソファでもわざわざ近付いていたし無いか。

おやすみ。と言い合って電気を消したら二人はすぐに眠りに落ちた。

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