白銀の城の来訪者

白銀の城の来訪者



 罠とはそれにかかる対象がいて初めて完成する芸術である。


 悲しいかな、作動しない罠はどれほど優れていても無用の長物でしかない。

 結果は措いておくとして、いかなる罠も作動してこそ罠たり得るのだ。



 ところで、罠が多く仕掛けられた白銀の城には稀に異世界からの来訪者が現れる。

 しかし、驚くべきことに彼らはかの騎士のように城に挑む意志を必ずしも持っているわけではないのだ。


 これは白銀の城における不思議の一つなのだが、先に述べたような罠の本質を踏まえるとこのように考えられないだろうか。

 彼らは白銀の城自体が挑戦者を欲して招いてしまった者たちなのだ、と。


 そして、城に挑む者を常に求めている姫も望まぬ来訪者にそれを強いるほど悪辣ではない。


 ラビュリンスはそのような者が現れた場合には出来る歓待をし、そのうえで元いた世界に返すように努めていた。



「どういうことですの、アリアス! あの罠が作動しないだなんて!」


 その夜、ラビュリンスは私室で執事から報告を聞いて声を上げていた。


 スラッとした長身によく似合うスーツを着こなす麗人は困ったように溜め息を零す。


「もちろん我々もこのような事態に備えて整備は行っておりましたが、城に招かれた者が姿を現すのは久しぶりのことです。そういうこともあると納得せざるを得ないかと」


「ぐぬぬぬ……っ」


 姫としての威厳が損なわれる事態だが、アリアスの言う通りでもあるのだ。


 かの騎士以外の、白銀の城自体に招かれたと思しき来訪者が現れるのは久方ぶりのことだった。


 ラビュリンスにも前回それがあったのがいつだったのか思い出せないくらいなのだから、来訪者を送還するための罠が壊れてしまっていても仕方がないと言えた。


「……いけない、過ぎたことをいつまでも嘆いているのは優雅ではありませんわ。アリアス、送還するための罠は直るんですわよね?」


 ラビュリンスが短く息を吐いて問えば、アリアスは首肯して答えた。


「はい。時間はしばらくいただくことになるかと思いますが」


「この度の来訪者は年端も行かない少年でしたわね。いいですこと、アリアス。件の罠を早く直すことも肝要ですが、彼がこの城での日々に退屈することがないように努めなさい」


「――心得ました、我らが姫よ」


 姫からの威厳ある命に執事は恭しく頭を下げながら頷いた。



 アリアスが退室してからしばらく、新しい罠のアイディアを練るのにも疲れてラビュリンスがトランプタワーを作るのに興じていると私室の扉が控え目に数度叩かれた。


 この城でそのように扉を叩くような者に彼女は心当たりがない。


 ラビュリンスが半ば確信しながら扉を開けば、来訪者の少年が彼女の身体を目がけて勢いよく飛び込んで来た。


「……まぁ!」


 少年はラビュリンスの腹部に顔を埋めながら、その顔を左右に揺らす。


 その押しつけるような動きには彼が抱いている不安が滲み出ているようだった。


(当然ですわ。まだ幼い子が突然見知らぬ土地に放り出されたのですから)


 ラビュリンスは手袋越しに少年の後頭部をゆっくりと撫でる。

 少年の動きが徐々に落ち着いていくのを見て、彼女は安堵したように口元を緩めた。


「安心なさっていいですのよ。貴方がこの城で過ごす日々が楽しくなるよう、姫であるこのラビュリンスが何でもして差し上げますから!」


 彼女が高笑いをしながら宣言すれば少年の小柄な身体がビクッと大きく震えた。


 ゆっくりと上げられた彼の顔には不安と期待の色が入り混じっている。


「……本当?」


「えぇ。わたくしの言葉に二言はありませんわ!」


「じゃあ、僕……姫様のおっぱいを吸いたい!」


 少年は満面の笑みを浮かべているが、その視線はラビュリンスのたわわに実った二つの果実を捉えていた。


「それくらい容易いご……えっ!?」


 流れるように請け合いそうになって、ラビュリンスは彼のお願いがとんでもない内容だったことに気づく。


 しかし、時すでに遅しと言うほかなかった。



 彼からのお願いはあまりにも突拍子もなかったが、白銀の城のラビュリンスともあろう者が舌の根の乾かぬ内に前言を撤回すれば沽券に関わる。


(ただでさえ、送還するための罠を故障させる不手際があった後ですのよ)


 寝室に少年を連れ込んだラビュリンスは白銀のドレスをスルスルと脱ぎながら独りごちる。


 送還させる罠の件は少年自身は知らぬことだが、姫としてのラビュリンスのプライドがこれ以上のミスを許せなかったのだ。


(わたくしが肌を晒すだけ、おっぱいを吸わせてあげるだけでいいのですから)


 ラビュリンスは自分自身に言い聞かせながらベッドにゆっくりと腰かける。


 当の少年は先ほどからベッドに腰かけてラビュリンスがドレスを脱ぐ様を食い入るように見つめていた。


 露わになった彼女のプロポーションは彫刻を思わせるような芸術的な美しさを湛えていた。

 それでいてたわわに実った圧倒的な質量を誇る果実がまるで誘惑するかのようにたぷたぷと揺れている。


 ラビュリンスから仄かに漂う匂いも相まって、少年が生唾を飲み込んでしまうのも無理からぬことだった。


「姫様、早く。早くっ!」


「……わ、分かっていますわ」


 彼女が背中に手を回して金具を外せば、柔らかなおっぱいを覆う布地の抑えが微かに緩む。

 その微かな衝撃だけでラビュリンスのおっぱいはぷるぷると波を打つように揺れ、色気が匂い立つかのようだ。


 少年がそれにやられてクラクラしそうになっていると、ラビュリンスはレースがあしらわれた純白のブラジャーを脱いで彼の方にゆっくりと向き直った。


 大きく膨らむように広がったそのおっぱいはまだ誰も踏み入れたことのない新雪を思わせる美しさだった。

 その先端には桜色の大きな膨らみがあり、同じ鮮やかな色を帯びた乳首も存在を主張するかのようにすでに微かに屹立していた。


 そんな極上のおっぱいを目の前にして、この少年が我慢なんて出来るはずがなかった。


 本性を気取られないように猫を被っていたストレスもあったのだろう。


 彼はラビュリンスの膝の上に飛び乗ると、彼女のおっぱいを口に含んで勢いよく吸い始める。


「……ママぁ、ママぁ……っ」


「っっ、んっ♡ あっ♡ んんっ、わ、……わたくしは♡ ママ、じゃぁ……んっ♡♡」


 ラビュリンスは少年の愛撫に身体を震わせながら弱々しく否定の声をあげる。


 しかし、彼の方こそラビュリンスの意見を否定するようにその顔を横に振った。


「うぅん、姫様はいまから僕のママだよ! それで、ママのおっぱいを吸う僕をよしよしして褒めてくれるの! そうだよね? だって、僕のために何でもしてくれるんだもんね?」


「……っっ。えぇ、わたくしは貴方のマ……ママですわっ! よちよち、おっぱいを上手に吸えてえらいでちゅね♡♡」


 ラビュリンスは表情が強張りそうになるのを堪えながら、少年の頭をよしよしと撫でる。


 彼は満足そうに頷くとラビュリンスのおっぱいに再び顔を寄せ、吸わない方のおっぱいを手で荒々しく揉み始めた。


 本来の彼女には少年の横暴を一切許さないだけの力があったが、一連の不手際と姫としてのプライドがそれを使うことを妨げていた。

 あるいは昂りに支配されつつあった彼女はすでにそれに思い至らなくなっていたのかもしれない。


「もう我慢できないや。ママぁ、おち×ちんもシコシコしてぇ。あっ、もっとおっぱいも吸いたいから膝枕もぉ」


「はぁ、はぁ……分かりましたわぁ♡」


 ラビュリンスは熱を帯びた吐息を漏らしながら弱々しく頷く。


 彼女の了解を得た少年は流れるような手つきでズボンと下着を脱ぎ捨て、ラビュリンスのムチムチした太ももの上にその頭を乗せた。


 彼の下半身では勃起した肉棒が屹立していて、血管を浮かび上がらせながら脈打っている。

 大きく反るように勃起したそれは年端も行かない少年のそれとは到底思えないほどに雄々しかった。


 雰囲気に流されつつあるラビュリンスでさえ目を奪われてしまうほどに。


「ママ、まだぁ~」


「わ、分かってますわっ! えぇっと、ほぉら♡ ラビュリンスママのおっぱいでちゅよ♡♡ 勃起おち×ちんもママがシコシコしてあげまちゅからね♡♡」


「わぁい! バブバブゥ」


 少年からの催促に我に返ったラビュリンスは上半身を傾けるようにしながら、彼の下半身に手を伸ばす。


 肉棒の先端から溢れ出ていた我慢汁を手のひら全体に塗すように広げ、そのまま竿全体を包み込むように握って扱き始める。


「っっ……んっ、ママっ……いぃっ。上手い、上手だよ……ママっ、あぁっ……」


 少年はラビュリンスのおっぱいをちゅぱちゅぱ吸いながら、ママぁママぁと求めるように何度も何度も口にする。


 その反応を頼りに彼女は緩急をつけながら、肉棒を扱く動きを徐々に速めていく。


「あぁ……あっ、あぁ……ママっ、射精る……僕、射精ちゃうからぁ……っっ!!」


 彼は息を荒く零しながら、情けなく叫んで突き上げるように腰を微かに振る。


 その直後、ラビュリンスの手の中で少年の肉棒が一回りは大きく膨らんで弾けた。

 勢いよく吐き出された白濁液が彼女の手に向かって何度も降り注ぐ。


 ラビュリンスは生々しくも濃い臭いにしばらく恍惚としていたが、唐突に我に返って彼の肉棒からパッと手を離して叫んだ。


「さ、さぁ……これで満足いたしましたわよね! おふざけはこれで終わりにして――」


「うぅん、僕だけがママに気持ちよくしてもらって終わりじゃ不公平だもん。だから、今度は僕がママのことを気持ちよくしてあげるっ! ねっ、いいよね?」


 ラビュリンスが誘われるようにまた少年の下半身に視線を向ければ、少年の肉棒は射精したばかりのはずなのに硬そうなままだった。


 まだ幼いに違いない少年らしからぬ精力の強さに驚かされる一方で、ラビュリンス自身にも興味がまったくなかったと言えば嘘になるだろう。


(……こんなにも雄々しいおち×ちんに突かれたら、わたくしはどうなってしまうんですわ)


 一度思ってしまったら、それは禁断の果実のように抗いがたい誘惑で。

 気づけばラビュリンスは少年の求めに応じて四つん這いになって、彼に向かって臀部を曝け出していた。


 少年は高貴な姫があられもない姿を見せていることに興奮を覚えながら、彼女の下半身に手を伸ばす。


「……やっぱり。ママのおま×こ、ショーツ越しにも分かるくらいにグッショリ濡れてるよっ!」


「……い、言わないでくださるっ!」


 ラビュリンスが叫んだ拍子に豊満な身体が微かに揺れる。

 しかし、それはまるで彼を誘惑しているかのような動きだった。


 少年は衝動をグッと堪えながら焦らすように彼女の尻肉をさわさわと撫で、一通り堪能したところでぱぁんと勢いよく叩く。


「はうっ♥」


 全身を大きく震わせたラビュリンスを見て、少年は満足そうにニヤニヤと笑う。


「これで感じちゃうなんて、ママはエッチだなぁ~。大丈夫、僕がもっと気持ちよくしてあげるからっ!」


 少年は彼女の引き締まった腰を両手で押さえると、ショーツをズラしながら肉棒を秘裂に挿入した。

 そのまま彼女の最奥を抉るようにしながら、荒々しく腰を振り始める。


 ラビュリンスの口からは突かれる度に情けない喘ぎ声が漏れ、室内に響く卑猥な水音と破裂音が彼女を昂らせていく。


「あ゛っ、あ゛あ゛っ、お゛お゛っ……お ゛っ♥♥ お゛お゛っ……お゛っ、お゛お゛っ、お゛っ♥♥♥ しょこ、だめぇ……こしゅられると情けない声、止まらないからぁ♥♥♥ お゛お゛っ、お゛っっ♥♥♥♥」


「あぁっ……あっ! ママっ……、ママおま×こ最高だよっ。でも、でもねっ。ママが僕の本当のママになってくれたら、いっぱい気持ちよくなれるよ! だから、僕のママになって!」


「……っあ、ん゛っ♥♥ はひゅっ♥♥♥」


 少年の肉棒がラビュリンスの膣内の弱いところを抉り、彼女の意識が一瞬飛ぶ。


 当然、目敏い彼がそれを見逃すはずがない。


 その勢いのままに弱点を責められ続けたラビュリンスが白旗を上げるまで然程の時間を要さなかった。


「なりゅ、なりまひゅ♥♥ わたくし、あなたのママになりまひゅからぁ♥♥♥ もっと、もっと気持ちよくしてくだしゃいっっ♥♥♥ お゛っ、お゛お゛っ♥♥」


「ママにそう言ってもらえて僕も嬉しいっ。ご褒美におっぱいを揉んであげるから、母乳を出しながらイってね! そしたら、今度は僕がいっぱいごきゅごきゅしてあげるから!!」


 少年はラビュリンスに後ろから覆い被さると、重力に従って垂れていたおっぱいを掬うように持ち上げた。


 指で勃起した乳首を挟むようにしながら柔肉を荒々しく揉みしだき、腰を振り続ける。


「ああ゛っ、らめぇっ♥ イぐっ、イっぢゃうっっ♥♥ わたくし、母乳を出しながらイぎまひゅぅぅっっ♥♥♥」


 ラビュリンスは壊れたように叫びながら絶頂への階段を一気に駆け上がっていく。


 少年も視界が白く濁るのを感じ、彼女の最奥に捻じ込むかのように腰を力強く打ちつける。

 その直後、ラビュリンスの膣内で肉棒が大きく膨れあがって彼女の子宮を目がけて白濁液を注ぎ込んだ。


「あ゛あ゛っ、あ゛っ、お゛お゛っ、お゛っ、お゛お゛お゛お~~~っっっ!!!♥♥♥♥」


 ラビュリンスは獣のような嬌声をあげながら、注ぎ込まれた精をすべて受け止める。

 彼女の乳首からは先ほどまでは一切出ていなかった母乳が勢いよく噴出し、シーツの上に水溜まりを作らん勢いだ。


 その事実に少年は射精しているにも関わらず更に昂り、ラビュリンスの膣内にもっと精を注ぎ込んだ。



「ママぁ、おっぱい!」


「えぇ。わたくしのおっぱいは貴方専用のミルクサーバーですから、たっくさん飲んでくださいまし♡♡」


 少年は脱力して倒れ込んだラビュリンスのおっぱいに飛び込むようにして顔を寄せる。


 彼が乳首から噴出する母乳を喉を鳴らして嚥下すれば、ラビュリンスママは愛おしそうに微笑んで頭を撫でてくれた。


「ママぁ、ママぁ……!」


「よちよち♡ いっぱいごきゅごきゅできてえらいでちゅよぉ~♡♡」


 ごきゅごきゅしながら唐突におっぱいに頬ずりしても、ラビュリンスママはもう困惑した表情を浮かべることもない。


 彼女が心からママになってくれたことに歓喜しながら、少年はラビュリンスママの母乳を堪能し続けた。

Report Page