白銀の城の媚香(ラビュリンス・パフューム)
「あー…寒いですわぁ…」
白銀の城の火吹炉を胸元に抱え、それでもなお寒いと愚痴を漏らす城の女主人。
そんな主の様子に困った顔をしながらも少しずつ火力を上げているストービーには尊敬の念を禁じ得ないがそれはそれとして声をかけるとラビュリンスは顔をこちらに向け、挨拶をしてくる。
「あら、いらっしゃいマスタ―。今日はどうしたんですの?」
寒くなってきたからみんなの様子を見に来たことを伝えるとストービーに礼を言いつつ傍に置き、こちらに近づいてくる。
自分自身背が高い方だがそれでも頭一つ程度下と女性にしてはスタイルのいいラビュリンスに豊満な胸を押しつぶすほど強く抱きしめられた。
「は~、やっぱりマスターは温かいですわね」
そのままズルズルと天蓋付きのベットに連れてかれることに抵抗せずにいると寝転がり、手を広げてこちらを誘う。
『そういう』ことをする程度には親密な仲ではあるので特に何の逡巡もなく大きな乳房に導かれる。
おそらく長時間ストービーを抱いていたラビュリンスの胸の下あたりは僅かに汗をかいており、ミルクのような甘い香りが鼻腔を擽る。
その香りに興奮して愚息が上を向き、手が彼女の尻に向かう。
ラビュリンスの鼻歌をBGMにしながら彼女のハリがあって尚且つ柔らかい極上の尻を揉みしだく。
ややあって、いつの間にやら自分は彼女からマウントポジションを取っており彼女の秘所に愚息を擦り付けていた。
自身の出したカウパー液と彼女の出した愛液が混ざり合い、淫猥な水音が寝室に響き渡る。
「ァン、ふふ…温められるなら、素肌で抱き合うのが一番」
「激しくしてくださる?」
耳元で誘うように囁かれた。やはり、彼女は悪魔は悪魔でも、淫魔の類に間違いない。
その言葉によって辛うじて保っていた理性は崩れ、しとどに濡れた秘所に狙いをつける。
ぞりぞりと媚肉をえぐり取りながら彼女の奥へと突き込む。
反動でラビュリンスの腰が浮くほどに激しいピストンをしながら背を丸めて汗をにじませた胸に顔を埋める。
再び彼女の匂いが肺一杯に溜まり、本来もうすでに完全に勃起しているはずなのに、より硬くより大きくなっていくのを感じるがそれでもピストンもラビュ吸いも止まらない。
ついに射精を我慢するのも限界になり、どうせ出すなら一番奥に出したいと最奥につき込むとラビュリンスも絶頂したのかこれまでよりもきつく締めつけてきた。
その締め付けでついに射精が始まり、固まりになるほどに濃い精液が彼女の子宮を埋め尽くす勢いで流れ込む。
「もう、これじゃあワタクシおなほーるになったみたいじゃないですの」
「マスター専用香り付き等身大おなほーる…堪能していただけました?」
「ひゃんっ」
射精疲れで荒れた呼吸を整えているとラビュリンスが煽るように声をかけてきたため、それを後悔させるためにと入れたまま再び固くなった愚息を子宮に叩き付けた。
◇
その後数えるのも億劫になるほど交じり合い、お互いの体にはキスマークがついていない場所を探す方が面倒になるほど証をつけてベッドの上に倒れ込んでいる男女二名、あるいは獣二匹。
「うぅ、離れると寒いですわ、もっとくっついてくださいまし」
「んっ……ちゅーばかりしてるからこんなに息も絶え絶えだというのに、懲りないですわね」
――イヤだった?
「…嫌とは言ってませんわ」
そうしてお互いの愛を確かめ合うようにキスをして、存分にイチャイチャしているが、来てから数時間は経過しているのをお忘れではないだろうか。
最初の方にいたストービーが呆れながら退出した後、その報告を受けた三姉妹が様子を見に来て彼女等の足元は乾いたモップでないと掃除できないほどにビチョビチョに濡れ広がっている。
マスターがこの後どうなるかは、まあ大よその予想通りだろう。