癖が移る📞

よっす。オレキズナ。ディープさんに気に入られてるダービー馬なんだぜ、すげーだろ。目の前にいるのはコントレイル。こいつもディープさんに気に入られてる３冠馬なんだ。共通点はそれだけじゃねえ・・・オレ達はエピファネイア被害者という面でもそっくりなんだ！通じ合ったオレ達は時間が空けばちょくちょく集まる！いわば親睦会！今日はその第２５回だ。が・・・

「なんか・・・なんか違うなァー。」

「何がですか？」

「何だろな、ダメとかじゃねーんだよ。なんか変わったっつーか・・・」

よく知っている、いつもどこかで目にしている違和感。それをいまコイツから感じる。テレビとかじゃない。もっと身近な・・・あ、まさか

「エピの奴の癖だ！ずーっと中指の付け根あたりを触ってるのはあいつの癖だ！」

多分エピの奴自身でも気づいていない、世界でオレ一人が知ってるあいつの癖。

「なんでそれ知ってんだよ・・・」

「え？・・・そんなことやってました？！

無意識？だがコイツは嘘つくような奴じゃないしそもそもつく理由がない。とすると・・・

「同室だから・・・自分でも気づかないうちに癖が移ったとかか・・・？」

「ああ、なるほど。それはあるかもしれません。」

・・・なんだよその顔。なんだかなー・・・オレはエピファネイアにコントレイルを取られたくないのか？コントレイルにエピファネイアを取られたくないのか？

訳が分からない。生まれて初めてだこんなの。思考がまとまらない。

「・・・まあ別に困る癖ではないわな。」