痴態裁判閉廷
※これの続き
※エロのターン
※無様ポイント少ないかもしれん ごめん宿儺P
虎杖のアダルトグッズ体験レビューは、あまりの不憫さに見ていられなくなった日車が領域を解除するまで続いた。宿儺の機嫌を損ねたことによる日車自身の死を覚悟の上での行いだったが、小僧の無様な泣きっぷりに大変ご満悦の宿儺Pからは特に何もされることはなかった。
あと100点も無事譲渡してくれた。虎杖へのお詫びだそうだ。初心にかえって人間の弱さに寄り添いたいと言っていたが、その決心の契機がアダルトグッズで良かったのかは日車にも虎杖にもわからない。
「それじゃ…その、色々ありがとな…」
「…ああ」
一応日車に助力を打診してみたが「今すぐでは君が気まずいだろう」と断られてしまった。全くその通りだったので、高専側へコンタクトを取る方法を伝えてその場で解散する。
目は腫れているしまだ鼻を啜るのが止まらない虎杖を見て、日車が近くのビジネスホテルの場所を教えてくれた。確かにこのまま合流しては伏黒にいらぬ心配をかけてしまうだけだろう。
ちゃんとした大人の優しさに触れた虎杖はまた少し泣いた。
◇
鍵の空いていた客室に入りユニットバスの洗面で顔を洗う。目を冷やすようの濡れタオルを作ってから、力尽きたようにベッドへと倒れ込んだ。
「おい、小僧」
「…今オマエと話したくない…」
メンタルが疲弊していると宿儺の言葉を無視するのも辛かった。頼むから静かにしてほしい。
仰向けになり目元にタオルを当てる。水道水で濡らしただけだがないよりはマシだろう。
「おい、小僧」
「クソッ、なんだよ!うるせえな!」
「何、先の陳述についてだ。オマエの弱い頭にしては使われた道具をよく覚えていたと思ってな。──『えらいな』『褒めてやる』」
「…ぁ゛!?♡」
ここ最近の宿儺Pによる実験がある。小僧の無様絶頂中に「無様射精できたな♡良い子だ♡」「上手にアクメしてえらいぞ♡」と褒め言葉(?)をかけていく。そうすることで気持ちいいと褒められると脳に覚えさせ、今度は逆に褒められると発情するようになるのか試していた。アホのパブロフの犬かよ。
(お゛っ♡やば♡脳から幸せフェロモン出てる♡ほお゛っ♡)
そのアホな実験は虎杖の反応を見るに実を結んだようだ。あと小僧は性根が素直なので、褒められると普通に嬉しいのが悪い方向に出ている。かわいいね。
「そういえば、あれは無意識か?言及を最後まで避けていた物があっただろう」
「ぁえ?♡」
「ほら、あれだ…オマエが一等気に入った張型だ♡」
「──ぉ゛♡」
宿儺のいう物に心当たりは、あった。
つい先日使われた吸盤付きディルド。床に固定された悪趣味なショッキングピンクのそれを中途半端に挿入された状態で意識を戻され、その瞬間に自重で奥の奥、結腸まで貫かれてしまった。
散々ケツでアクメした後にディルドを抜こうと腰を上げたのだが、無意識に吸い付いていた結腸から抜け出た衝撃で腰が落ちてしまい、再度ハマって深く長くイく。
…それがあまりにも気持ちよくて、ガニ股スクワットで結腸コキを随分と楽しんでしまった。
「それまでは俺の手でイかされていたから、なんとか言い訳できたのになぁ♡」
「はー…っ♡はー…っ♡」
「我慢できずに腰を振りたくりおって。流石に言い逃れできんぞ、色狂いのエロガキめ♡」
「ん゛ん゛ぅ~~~っ♡」
褒め言葉による条件反射と、無理やり思い出させられた自分の痴態による快感を散らすために頭を振る。目元に被せていたタオルがずり落ち、その下から現れた両目はとろりと蕩けていた。
「弁護士にはしきりに俺のせいと言っていたが…何か言うことはあるか?」
「ぁ、宿儺のせいにして、ごめん…♡ほんとは、毎晩期待してた♡気持ちいいの好き…♡」
「よしよし、よく言えたな♡さて、どうしてほしい?」
「ゆうざい…っ♡有罪(おしおき)にして♡」
(あれ、なんか俺いま、ヤバいこと言った気がする…♡)
「そうか、なら…これより俺が『よし』と言うまで、イくのを禁ずる♡」
◇
「おぉ゛♡お゛ぉお゛お゛っ♡んぎゅうぅ゛♡はっ♡はひっ♡」
「先ほど陳述したばかりだから、感覚も思い出しやすいだろう♡乳首は?会陰は?裏筋はどうだった?自分で虐めた胎の奥は随分と良かったようだなぁ♡」
「あ゛♡だめだ♡ん゛ぃい♡ほっ、ほぉお゛~~~っ♡」
(発情してる♡無様媚びモード入っちゃってる♡あ゛♡お腹キュンキュンしゅる♡ほお゛っ♡)
(腰うごいちゃう♡乳首もちんぽもムズムズする♡触りたい♡結腸コキしてほしい♡)
(イきたい♡イきたいイきたいイきたい♡)
今、虎杖を追い詰めているのは自分自身の想像だった。実際にはどこにも触れられていないのに、宿儺に使われたアダルトグッズの感覚が一気に蘇り襲ってくる。脳が生み出した快感が脳を溶かして壊していく。
(はやく♡はやくアクメ許可して♡イかせて♡イきたい♡)
「まだだぞ。まだ、まだまだ──」
(はやく♡はやくっ♡はや、)
「──よし♡」
待ち侘びた合図。ぐぽんっ♡と、そんな幻聴が想像の腹の奥で響いた。
「お゛っ!?♡ほぉ゛♡お゛ぁあ゛ああぁあ゛~~~~~っ♡」
完全には勃起していないちんぽからぴゅるぴゅると精液が溢れ出す。背中が弓なりに反り、腰は中空に向かってへこへこと振られている。種付けするための動きか、ちんハメ乞いするための動きか。自分で判断できる思考力はとっくに失っていた。
「おお、脳イキできたか♡優秀だな♡」
「むり゛っ♡こわれ、ごわれる゛…っ♡あだまおがじぐな゛るぅう゛♡」
「そうかそうか♡もっと壊してやろうな♡ほらイけ♡」
「あ゛ぁああ゛ぁぁ゛~~~~~っ♡」
「ちゃんとイけて良い子だ♡頑張れ頑張れ♡」
(気持ちいい♡うれしい♡脳みそ壊れた♡ばかになってる♡)
獣の声のような意味をなさない音だけが喉から出ていた。眼球がぐるんと上を向き、口からは尖らせた舌が飛び出している。人間としての尊厳を全て剥ぎ取られたような有り様だった。
「随分と良さそうだな♡これでは仕置きでなく褒美になってしまったか♡…伏黒恵の方も気がかりだ。この辺りで終いにしておいてやる」
目と口をしまい生得領域に引っ込んだ宿儺Pは、褒めロフの犬と脳イキの実績解除に伴う次回以降のプロデュース案の思索に入った。
力が抜けた腰がぺしょりとベッドに落ちる。下着の中はぐちょぐちょになり身じろぎするだけで粘着質な水音が聞こえてくるようで、ちんぽからはまだ甘イキザーメンがトロトロと流れ出ていた。
「ぁ゛…はひ…っ♡ふしぐろぉ…ごめん…♡ごめんなしゃい…♡」
合流に更に時間がかかる事に対する謝罪が何故かNTRの雰囲気で出力される。
誓って虎杖に他意はないし、もちろん伏黒は何も知らないままであった。
Q.堕ちてない?
A.小僧は百折不撓なので戦闘時はちゃんと殺意300%出る