病院パロ?🌓🎾

病院パロ?🌓🎾

   


※元性別、幻覚

※持ち出し禁止













          


















「おどうせんせーだいすきー!」

「わぁ、ありがとう! 俺もみんな大好きだよ!」

「わーい!」


廊下を歩いていると、キャッキャッと笑う子供達をおどう君が笑顔で撫でているのが見えた。

彼が子供に好かれるのはよく分かっているが、激務の影響からかモヤモヤとした気持ちが溜まる。

気がつけば唇を噛み締めていたみたいで少し痛みを感じた。


「せんせーばいばーい」

「ばいばーい」


おどう君は子供達を見送ってからふとこちらを見た。そして微笑みながら駆け寄ってくる。


「イクイ! 休憩?」

「うん、仲良さそうだね」

「最近懐いてくれてねー。可愛いよね」

「……」


……なんだか、イラッとする。

僕はおどう君の手を掴んでずんずんと歩き出した。



人気の無い場所までやってきて、足を止めた。

おどう君は困ったような顔で首を傾げる。


「おどう君、大好きだよ」

「え」

「ほら、僕も同じように構ってよ」


掴んでいた手を僕の頭まで導けば、恐る恐る彼は撫でてくれた。

僕はもう一度促す様に大好きと呟く。すると眉をへにゃりと下げながらおどう君は言った。


「イクイ、大好き」

「ん」

「だーいすき」

「もっと」


おどう君が笑った。

それから暫くの間、僕はじっくりと彼を堪能したのだった。

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