病みモネさん
モネさん好き「ねぇ…どういう事なのか説明してもらえる?」
「…い、いや…今日の実験が終わった子供たちと少し遊んでただけだよ」
「…ふうん……」
…ああ、まただ。私の悪いクセだ。
彼から少し女の子の匂いがしただけでこうなっちゃう。
別に浮気でも何でもないって分かってるのに。
相手は実験体の子なのに。ただの女の子なのに。
でも嫌。絶対に嫌。
あなたには私だけを見て欲しい。
私だけを感じて欲しい。
私だけを愛して欲しい。
「……」
「やめ…離してくれ!痛ッ!」
だから私の想いを込めてあなたの首筋に歯型を付ける。思い切り噛めばあなたの暖かい血を感じられる。
こうやってあなたは私だけの物だって証拠を残さないと安心出来ない私を許して。
…これは私なりの愛情表現なの。
だから受け止めてね。受け止められないはずないわよね。
私はあなたを愛してるからこうしてるだけなの。
でも安心して。
私も同じだけ自分に傷を付けるから。
あなたに付けた傷と同じ痛みを自分に付けるから。
痛みを共有するなんて幸せね。
相思相愛の私たちには相応しい愛の形よ。
…でも、嫌だったのは本当。
だからこう言っておくわ。
「…次同じ事したら私以外見られなくしてあげる」
「永遠にね」
おわり