番外編のスグリを見た
私はSwitchを持ってなくて、ポケモンは動画を見てストーリーを追いかけている。つまり実際にプレイしているわけではないことを一応添えておく。あとタイトルの通り番外編の内容、クリア後の要素まで言及しているので注意。個人の感想たっぷりだぞ。
番外編のスグリを初めてみたとき、「凄く可愛い!!」と思った。
再開したときに流れるあのころころとした和む音楽。少し変化した髪の毛をいじる仕草。挙げたらキリがないけど、特に表情。前編のとは違って前髪を上げているから、表情の変化がよくわかる。笑顔が増えて、顔つきが柔らかくなった。それ以外の感情もよく表に出るようになっていて、初めて見たときは頭の中が「え!?めちゃくちゃ可愛い!! この子こんなに可愛かったけ!? あまりにも天使!! スグリめっちゃ可愛い!!」で埋め尽くされた。正直なところ、前編以上に射抜かれてしまった。穏やかだった。本当に、穏やかだと思った。安心した。
と、同時に。後編のスグリがどれほど追い詰められていたのか、より鮮明になった気がした。
常に少し見開いているハイライトのない瞳。目の下の隈。前編から豹変したと言っても過言ではない言動の数々。吐くほど勉強したと聞いて、とても比喩だとは思えなかった。表情だって、変わらないわけではないけどどこか無を感じた。ずっと声色が平坦なような、そんなイメージが離れなかった。今考えると、多分目の動きに変化が少なかったからではないかと考えている。なんというか、口元や眉は動いてるのに目だけはそのままのシーンがちらほらあった。もちろん気のせいかもしれないが、そう思わせるほどの”ヤバさ”が後編スグリにはあった。ポケモンでこんなに倒れそうなキャラクターを見るとは夢にも思わなかった。
そして、今回追加されたスグリの部屋にある枯れた観葉植物。綺麗な備え付けキッチンに散らばる沢山のチョコレート菓子、側に置かれた大量の空き箱たち。流しに放置されたサイコソーダが複数、片隅のモンスターボール。置くスペースが無くなったのか床にまで置かれているファイリングされた資料には、大量の付箋が貼ってあった(余談だけど数えてみたら九冊くらいあった)。戦略やポケモンの強みと弱点は壁にまで直接書かれていて、机の上には傷薬に、ドーピング剤(床にもある)、わざマシンに戦闘資料、さらっと隅っこに佇むサイコソーダ一本(ついでに机の上の説明だけ!がない)。下に置かれたゴミ箱にもゴミが溜まっている様子がある。クローゼットがあるのも関わらずベッドの手すり(?)にパーカーがかけられているし、壁にかけられていたであろう鬼のお面は落っこちているうえに傾いている。これら部屋の様子に添えられた「がんばった跡がたくさん」の一文にじんわりきたのは私だけではないだろう。
まぁ長々と語ったが要は、私の中の後編スグリしんどい度がまた一つ上がったということだ。しんどいのは大好物なので実を言うと後編スグリや部屋の様子を見たとき舞い踊ってしまったのだが、それはそれとしてしっかり休んで元気になってほしいと思っていた。真剣にメガストーン持ちタブンネ、ラッキー、ハピナスの派遣を考えたのは初めての経験だったよ。だからこそ番外編再開シーンで安心したんだ。ネモとの会話やリーグ部で再戦したときにバトルの楽しさを思い出してきているのがわかって良かった。
というか番外編のスグリあまりにも愛い。なんだあの生き物。特性いやしのこころなの? いやしのはどうの使い手なの? ツッコミも面白かった。ふふふってなった。言いたいことは沢山あるのに言葉にすると大体可愛いに収束する。己の語彙力の無さと表現能力の低さが恨めしい。最初から最後までキュートたっぷり。マジで可愛い。手紙敬語なの愛おしい。たまにハイライト消えるの癖。ありがとう番外編。欲を言うと前編のスグリも後編のスグリも好きだからちょっと一回分裂してみて欲しい。それぞれのスグリだけで精神的三大栄養素を賄えると言ってもいいと思う。全てのスグリが好き。これからのスグリにたくさんの幸あれ。長々と書いたが、以上を持って遺言を締めさせていただく。Switch買おうかな。