【番外編その2】私を思って

【番外編その2】私を思って



  

IF大和ワイ君ハーレムルート


須美 ⇔ 大和ワイ ⇔ 園子 + 銀 の描写があるため閲覧注意




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 最近銀の様子が変だ。声をかけるまでは上の空のことが多く、何かあったのかと聞いても何でもないと誤魔化されてばかりだ。須美と園子にも聞いたところどうやら知ってるみたいだが、銀から話すまではと断られてしまった。銀から直接話してもらうのを待つしかないかと思っていたのだが、意外な所から答えは返ってきたのだった。

 

「——は!?銀が銀ワイに告白された!?」

「うん、姉ちゃんが部屋で何度もおんなじ手紙を読んでるから気になってこっそり見たら銀ワイ兄ちゃんからだった」

「まじか……」

 

 休日の昼下がりのことだ。銀は須美と園子に遊びに誘われたのだが、両親は仕事で忙しくて弟2人を置いてはいけないとのことで俺が面倒を見る形で送り出したのだ。鉄男は幼いながらもしっかりしてるし、金太郎も大人しい赤ん坊なので特に面倒なこともなかったので鉄男の遊び相手としてゲームをしていたら予想外の言葉が飛んできた。まさか、銀ワイが銀のことを……。確かに幼馴染みで仲は良かったがあくまで男女間の友情だと思っていた。勇者のお役目が始まってからは銀も接点は減ったようだし……。もしかして俺がいなかった時に何かあったんじゃ……。

 

「俺はさ、大和ワイ兄ちゃんなら姉ちゃんを任せてもいいかなって思ってるけどさ」

「おう、ありがとう」

「でも大和ワイ兄ちゃんって姉ちゃんの他に彼女2人もいるじゃん」

「ぐふうっ……」

「姉ちゃんは今幸せそうだけど、将来大丈夫なのかなって……」

「鉄男……」


 事実とは言えやっぱり世間的には受け入れがたいよな。俺は未来の義弟から容赦のない言葉を貰いながらも、俺に任せろと言わんばかりに鉄男の髪をぐしゃぐしゃに撫でてやるのだった。

 

「大和ワイ兄ちゃんのキャラ落ちちゃったよ、相変わらずゲーム弱いね」

「あっ……」

 

 

 

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 俺は銀の好きな所から態と僅かにずらして挿入を行っていた。すぐに絶頂させるのではなく焦らして懇願させたかったからだ。

 

「銀、どうだ……?」

「なんかおみゃえ♡ きょう♡ ねちっこく♡ にゃいかあ~~♡」

「そんなことないよ」

 

 嘘だ……。昼間に鉄男から言われたことが頭から離れない。俺は須美も園子も銀のことも愛している。幸せにすると決めている。でも、もしも彼女たちを俺以上に幸せにできる奴がいるのなら、俺は引き止めるべきではないのではないかと思ってしまうのも事実だった。俺がそんな不安そうな顔をしていたからだろうか……。銀は俺に顔を向けると口付けを交わしてきた。

 

「んんっ♡ ちゅ♡ ちゅぷっ♡ んふっ♡ んんーーっ♡」

「んっ ちゅっ れろっ んっ ぷはっ……銀?」

「大和ワイ……アタシにとってお前は初恋で大事な男の子なんだ……。だからそんな悲しそうな顔すんな」

「銀……。そうだな、ありがとう」

 

 何を馬鹿なことを考えていたのだろうか。銀はこんなにも強くて情熱的なすごい奴なんだ。だったら俺はそれに釣り合うように努力して立派な人間にならなきゃいけないんだよな。吹っ切れたように笑顔を見せた俺に銀は安心したように微笑んだ。

 

「じゃあ、続きと行こうか……銀」

「ひゃあっ♡ きゅうにぃ♡ うごかすなぁ♡ ばかぁ♡」

「銀が、気持ちよく、なれるように、俺も、頑張るからなっ!」

「ひゅぎゅ♡ まっへぇ♡ しょこ♡ だめぇ♡ いきゅ♡ いきゅからぁ♡」

 

 さっきとは打って変わって銀の敏感な場所を擦ってあげると、銀は目に見えてわかるくらいに感じてくれる。俺はそんな銀が可愛いなあと思いながらも、さらに気持ち良くなれるように容赦なく突き上げた。

 

「イっていいよ、銀……」

「んあっ♡ きゅるぅ♡ いきゅ♡ いきゅうう~~っ♡」

 

——どぷっ!! ぐぷっ!! どぷぅっ!! どぶゅるううぅっ!!!

 

 銀の絶頂に合わせて俺も銀の膣内へと大量の精液を注いだ。その後もたっぷりと愛し合ってから、銀の希望で抱き合いながら睦言を紡ぎ合ったのだった。

 

 

 

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「ねえミノさん、ラブレターのことはどうするのー?」

「そうよ銀、大和ワイ君も心配していたわ……」

「あーやっぱその話か―」

 

 昼下がりの休日に私たちは集まって久しぶりにイネスのジェラートを食べていた。んージェラートおいしいんよー。でもミノさんどうするんだろう? 銀ワイ君は悪い人ではないと思うけど、でもミノさんが決めた事なら私たちからは何も言えないし……。そう考えていたらミノさんは「相談したいことがあるんだ」と口を開いた。

 

「実はさ……銀ワイからラブレター貰ったんだけどさ……」

「「うん……」」

「銀ワイのヤツ間違えてアタシの所の靴箱に入れたみたいでさー」

「「うん……?」」

「宛名も無かったしどうしたもんかと悩んでたら日にちも大分過ぎちゃって……2人はどうしたら良いと思う?」

「ねえ、わっしー……」

「銀ワイ君……不憫ね……」

 

 とりあえず大和ワイ君には取り越し苦労だと伝えとかないといけないんよー。まあ、ミノさんから伝えるだろうし放っておいても大丈夫だろうと窓の外に映る青空を見上げながら、今日も平和だなーと現実逃避をすることにしたんよ。

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