甚爾君…好きだよ…♡

甚爾君…好きだよ…♡


注意書き

エロを期待してる方には申し訳ないが殆ど無いです

文章が下手だが許してくれ




「お兄さん、名前は?」

「…甚爾」


初めて甚爾君と出会った時、素っ気ない感じだったし、本当はちょっと怖かったけど…でもどこか疲れたこの人を見ると放っておけなかった。


「良い名前だね、私は…」

「…お世辞なら要らねえぞ」

「そう?私は良い名前だと思ったんだけどな」


あの時の甚爾君は少し驚いた表情をしていたと思う。そんな感じで甚爾君との生活が始まったんだけど…


「甚爾君…いつまでヒモ続けるつもりなの?」

「気が向いたら働く」


…正直ここまで何もしないヒモだと思わなかった。顔が良いから今まではそれでなんとかなってたんだろうけど、私としては家事でも良いから何かして欲しい。


「…今から働いて欲しいんだけど、それか家事手伝ってよ」

「後少しくらい良いだろ?」


そう言うと甚爾君は私の服の下に手を入れて胸を柔らかく触ってきた。


「ちょ…!?や、やめっ…んっ…♡…っ…」

「今度働くから、それで良いだろ?」

「ぁ…んっ…♡…っ…はぁ…♡」

「な?後少しくらい良いだろ?」

「っ…あっ…♡…ダ、ダメだから…そんな事しても…」

「……へえ」

「分かった、働くよ」

「……本当に働いてよ」

「ああ」


…正直気持ち良くて流されるところだった


それから甚爾君は働く様になったけど…明らかに普通の仕事じゃなかった、体は帰る度に傷ついてるし、振り込まれてる金額もおかしい。


「甚爾君、これ何の仕事してるの?」

「……働いてるんだからお前は気にしなくて良いだろ」

「甚爾君には危ない事して欲しくないな…私は甚爾君には生きてて欲しいから…」

「……心配すんな、必ず帰ってくるから」


結局その仕事は辞めてないみたいだけど、前よりは頻度が減った…けどやっぱり甚爾君がある日急に消えないか不安になる…でも私は甚爾君の言葉を信じる事にした。

それから、徐々に甚爾君と私の距離は近くなり、甚爾君は前より心を開く様になった。私とのお喋りに付き合ってくれるし、表情も以前より明るい気がする。


「甚爾君っ…とうじくん…♡あっ…そこっ…♡」

「っ…はっ…出すぞ…」

「んっ♡いーよ…♡一緒にイこう…♡」


暫くして、体を重ねる様になり…甚爾君との子供を妊娠した。


「赤ちゃんができたみたい」

「……えっ?」

「私達の子供だよ、甚爾君」

「……そうか…子供が…」

「だから結婚しよ、甚爾君」

「……本当に俺なんかと一緒で良いのか?」

「甚爾君と一緒だから良いの、だから勝手に離れないでね?甚爾君」


チュッ


「……俺も…愛してる」

「私も…甚爾君…好きだよ…♡」



今とっても幸せだな




ーーー


「朝か…」


あれから数年が経った


『おはよ、甚爾君』


『ね、甚爾君、今度行きたい場所があるんだけどさ』


『仕事頑張ってね、甚爾君』


『あっ甚爾君、この前恵がね』


『んっ…♡ダメ…イッちゃう…♡とうじくん…とうじくん…♡』


『この前の事…ありがと、私嬉しかったな』


『甚爾君…好きだよ…♡』


いつも聞いてた声の姿は、もう側には居なかった。


『甚爾君と一緒だから良いの、だから勝手に離れないでね?甚爾君』


「…」




ーーー


『順転と反転…それぞれの無限を衝突させることで生成される仮想の質量を押し出す…』



虚式 茈





違和感…


『タダ働きなんてゴメンだね』


いつもの俺ならそう言ってトンズラこいた。


だが目の前には覚醒した無下限呪術の使い手、恐らく現代最強と成った術師


否定したくなった、捩じ伏せてみたくなった。


俺を否定した禪院家、呪術界、その頂点を…


自分を肯定するために、いつもの自分を曲げちまった


その時点で負けていた…


「…自尊心は捨てたろ」


自分も他人も尊ぶことない、そういう生き方を選んだんだろうが


「…最期に言い残すことはあるか」

「……ねぇよ」


「…」


「……二、三年もしたら、俺のガキが禪院家に売られる…好きにしろ…」



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