甘石幼稚園 そのろく

甘石幼稚園 そのろく

ホテル案内人

「よし!これで全員かな」

この絵は教室の後ろに飾る予定だ、みんな子供らしい目標を持ってて良きかなだ

カーンカーン!

「あっごはんのじかんです!ましろさんいっしょにたべましょう!」

「う、うん…それと…」

「あーはらぺこった〜…ねぇたくみ…きょうとなりでおべんとたべていい?」

「あ…」

「だめルンよ!ゆいはきのうもせんせのとなりでたべてたルン!きょうはわたしのばんルンよ!」

「その…」

「しなだっちー!きょうはわたしとちゆちーでたべよー!」

「ちょっとひなた!?」

「はいはい、じゃあ僕と食べたい娘はじゃんけんで勝った人にしよっか」

いつも大体こうなる

「えっと…ソラちゃんきょうたくみせんせいとたべない?」

「たくみせんせいとですか?いいですね!ならわたしたちもじゃんけんにさんかしましょう!」

ソラちゃんがましろちゃんの腕を引っ張って前にくる

「じゃあズルはしちゃダメだよ?」

「「「「はーい!」」」」

「「はい…」」

ゆいちゃん、ララちゃん、ひなたちゃんソラちゃんは大きい声で返事し、ちゆちゃんましろちゃんは小さい声で返事をする。

「「「「「「さいしょはグー!…じゃんけんポン!」」」」」」



「はいじゃあ皆んな手を合わせて」

\いただきまーす/


「うぅ…たくみとたべたかったよー…もぐもぐ」

「にしてはもぐもぐたべてるよね…すこしはかなしんでてがとまるとかないの」

「はらぺこってるからしょうがないじゃん!」

「よっきゅうにちゅうじつすぎるっしゅ…」


「あはは…なんだかんだでなかよくやってますね」

「さっきけんかしてたとはおもわないね」


「もうっひなたはっ」

「ごめんごめん〜じゃんけんかてなくて〜わたしがかてばかわったのに〜」

「そこじゃなくてっ」


「ララってせんせすきだよね〜」

「!?…そ、そうみえるルン…?」

「うん、まるわかりだよ〜」

「……ひかる…ないしょルンよ…」

「うんわかった!」


特に異常は無いみたいだな、さて俺もお弁当たべよ

俺は弁当箱の蓋をぱかりと開ける

のどかが作ってくれたお弁当…♡

ましろside

やったやったー!たくみせんせいのとなりだー!きょうのおべんとうのたまごやきはじぶんでがんばってつくったからたくみせんせいにたべてもらいたかったんだ〜♡

よーし…なんとかしとタイミングを…


15分後


うぅぅ…せっかくとなりなのに…なかなかはなせないよー…

このままじゃおひるのじかんおわっちゃうよ…

おべんとうばこにのこったたまごやきをみながらかんがえています

「ごちそうさまでした!あれ?ましろさんもうおなかいっぱいですか?」

となりのソラちゃんがはなしかけてくる

「それならそのたまごやきいただきます!」ひょいっ

「あっ!まってソラちゃん!」

「パクっん〜ましろさん!このたまごやきすごいおいしいです!」

「コラ!ソラちゃん!勝手に人の物取ったら駄目でしょ!」

「あっそうでした…ましろさんごめな「ソラちゃんのバカ!!」



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あぁ〜のどかのお弁当おいしい…

「ごちそうさまでした!あれ?ましろさんもうおなかいっぱいですか?」

俺はその話を聞こえて隣に座っているましろちゃんに目線を向ける

もしかしたら調子が悪いのかもしれないと思って声をかけようとしたら…

「それならそのたまごやきいただきます!」ひょいっ

「あっ!まってソラちゃん!」

「パクっん〜ましろさん!このたまごやきすごいおいしいです!」

ソラちゃんがましろちゃんのお弁当箱から卵焼きを手で取って食べていた

「コラ!ソラちゃん!勝手に人の物取ったら駄目でしょ!」

俺はまずソラちゃんに叱って注意する

「あっそうでした…ましろさんごめな「ソラちゃんのバカ!!」

俺も含めて部屋の中が凍る感じになった

「ま、ましろさんすいません…そんなにたのしみにしていたとはわたし…しらなくて…」

「うるさい!!いいわけなんていらないよ!!ソラちゃんなんてきらい!!!」

「!……」

流石に言い過ぎだと思い俺が仲裁する

「ましろちゃん!いくらなんでも言い過ぎだよ!ソラちゃんだって悪気があったわけじゃないんだから!」

そして俺はましろちゃんにギロリと睨まれる

「せんせいはなんでソラちゃんのみかたをするの!!わるいのはソラちゃんなのに!!!…もう…もう…ソラちゃんもせんせいもだいだいだいっきらい!!!」

「あっましろちゃん!」

そう言ってましろちゃんは部屋の扉を開けて出て行ってしまった




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