甘石幼稚園 そのさん

甘石幼稚園 そのさん

ホテル案内人

「さてと後は…」

するとぞろぞろと園児が裏門からやってくる

「はやくかばんおいてあそぼー!」

「えりかまってくださいー!」

「いそがなくてもすべりだいはにげないよえりか」

「つぼみもいちゅきもきょうそうりつがわかっねないね!くるまとうこうぐみはもうきてるんだよ!」

えりかちゃんつぼみちゃんいつきちゃんと次々裏門からやってくる、これは先生がお迎えにいって通園しているからだが

「はい、閉めちゃうからお話は部屋に行ってからね」

「あっごめんなさいセクレトルーせんせい…いきますよえりか、いちゅき」

「はーいっていそがないと!」

「あはは…」

園児達が行ったらセクレトルー先生が裏門の鍵を閉めている…

「「」」

あっ目があった…

「セクレトルー先生おはようございます」

「おはようございます品田先生、今日も通園に問題は無かったけど…車が最近多いと思うわ」

「最近は狭い道でも早く車が走る時がありますから僕ら先生が気をつけないといけませんね」

「当たり前です、私達はあの娘達の先生なんですから…気をつけないと」

改めてこの人はセクレトルー先生この幼稚園の副園長だ、口調はきつい時はあるけど真面目で尊敬している先生です何より…

「ところであなたは最近抜けていませんか、結婚して腑抜けているように感じますよ」

「まぁ…今日弁当忘れましたから否定できません…」

「まったく…それくらいならいいですが仕事や子供達に影響が及ぼすような事が無いようにしてくださいね」

「はい!」

先生達にも目を配っている人です。俺もしてないわけではないがあの人ほどじゃ無い…後…

「良い返事ね…後、妻は優しくしてあげなさいね」

旦那さんが病気で亡くなって…1人娘のシングルマザー…娘さんはこことは違う幼稚園に通っています

「さて、もう少しで朝の会議です。戻りますよ」

「あっはい!」

それから

カーンカーン!

「あっすずのおとだ!はやくおへやにもどらないと!」

「わー!わー!」

子供達が自分の部屋に戻っていく

子供達にとっては部屋に集まる時間

先生達にとっては…

「皆さん改めておはようございます」

「「「「おはようございます」」」」

朝の会議、会議といっても5分程度の報告や行事確認、提出物の確認など簡単な会議だ…

「5月に春の遠足がある為下見を行かなければいけない…行ける人は早めに連絡をしてくれ、2人がベストだな」

「下見かー楽しそう!」

「遊びじゃありませんよ聖先生」

「あはは…セクレトルー先生厳しいですね〜」

「……」もじもじ

ツバサがもじもじしている…

「ツバサ…セクレトルー先生も言っていたが遊びじゃないからな」

「な!?わかっていますよ!」

「では会議終了だ!各自仕事につくように!」

「「「「はい!」」」」

部屋に行く途中

「下見かー…行ってみたいけど…誰と行こうかなー」

「あのー…僕と…」

「品田君!一緒に行く?」

「いや…俺は…」

「あっ奥さんがいるのにあれだよね…」

「あの…僕…」

「じゃあ園長先生かなー…それかセクレトルー先生とかなー…」

「聖先生!僕と行きませんか!」

「え?…本当!?じゃあ後で園長先生に連絡しよ!夕凪君!」

「は、はい…」

早く年中組の部屋に行こ…後ツバサ…デートじゃ無いからな…



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