甘石（かんせき）幼稚園

「おはようございます」

「うむ、おはよう品田先生」

ここは甘石（かんせき）幼稚園、俺はここの年中担当の品田拓海です。そして…

「園長…また筋トレですか」

「ああ朝の時間を有効活用だ、安心しろ朝の清掃、遊具の安否確認は終わられている」

この人はミノトン園長、趣味は筋トレで今も筋トレをしている。俺も体を鍛える方だけどここまでじゃない…まぁ仕事や子供達に対しては真剣だし悪い人じゃない悪人面だけど…

さて、俺も自分の組の掃除や確認事とか終わらせないと…

俺は荷物を置いて年中組のクラスに向かう

さて、危ないものが落ちてないか目を配りながら掃除しないとな、教室の隅や壁ロッカーの上、木製だからささくれが手に刺さるかもしれないしそこも注意だな

えっと…今日は特にお休みの人はいないな…

「あっ品田君おはよう！」

「聖先生、おはようございます」

この人は聖あげは先生、年小さん担当の年上の先輩だ

「どう仕事には慣れてきた？」

「はい、最初は早起きが大変でしたけどやりがいはありますから！」

「まだまだこれからも色んな経験をするよ〜無理せずに頑張ってねじゃあまた朝の朝礼でね」

聖先生は手を振りながら年小のクラスの方に向かっていった、あの人はいつも笑顔を絶やさないなぁ…

「まったく…無理してるのは聖先生ですよ…」

「おっツバサおはよ」

「おはようございます拓海さん」

こいつは夕凪ツバサ、年下の後輩でちょうど2年目で実は…

「早く告白したらどうだ…聖先生に」

「！？…やめてくださいよ！僕のペースで頑張りますから…さて僕も準備しないと」

ツバサも年長のクラスの方に向かった

さて、今日も1日の始まりだな

「たくみー！おはよー！」

「おはようゆいちゃん、でもちゃんと先生ってつけようね」

「やー！たくみはたくみなの！」

「ゆい！やめろ！せんせがこまっているだろ！」

「あまねちゃ！」

「たくみせんせ！おはようございます！せんせもうしわけありません、ゆいも悪気があるわけじゃないの」

「あははありがとうあまねちゃん」

「あー！またたくみがあまねちゃと仲良くしてる！私のたくみだよー！」

「ふふふ、ゆい顔が赤いぞ…」

「そ、そんなことないもん！」

2人は歩いて年中の部屋に向かった

「たくみせんせー！おはようございます！」

「おっ大きい声だなソラちゃん、おはよう」

「はい！あげはせんせはどちらにいますか！」

「今は教室か職員室かなー？」

「わかりました！あいさつしてきましゅ！」

そして走っていくソラちゃん、そして…

「ソラちゃん〜まって〜…ふー…ふー…あっ…」もじもじ

「おはようましろちゃん、ソラちゃんは今向こうに走って行ったよ」

「あっ…いや…その…お、おはよう…ございます！」

そのまま走っていってしまった、もじもじしてトイレだったのかな

「あっしなだっちおはよー！」

「っち…じゃなくて先•生だぞひなたちゃん」

「ぶーぶーいいじゃん！」

「よくないでしょ！すいましぇんせんせい」

「おはようちゆちゃん」

「ちゆちーひとりだけいいこなの〜そんなにしなだっちしゅきなの〜」

「そ、そんなのじゃないわよ！しぇんせなんて好きじゃないもん！」

「まってちゆちー」

走って行ってしまった、そっか…ちゆちゃんには嫌わらてるのか……色んな娘と仲良くなってるはずなのにな…

(´・ω・)

「おはようございますルン！オヨ…？せんせーどうしたルン？」

「せんせー！おはようございまーす！あれ？…」

「あっララちゃん、ひかるちゃんおはよう今日も2人共仲良しだね」

「「……」」ｳﾝ

2人は顔を見合わせて頷いて

「せんせーしゃがんで」

「何かなひかるちゃん」

「よしよし」

「よしよしルン」

頭を撫でてくれた

「せんせ元気出たルン？」

「うん！ありがとう2人共元気でたよ！」

2人は満足した顔をして

「せんせーまたあとでねー！」

「ルンー！」

頑張ろう…

そろそろ交代だよな

「あっ間に合った…」

この声は…

「のどか！？どうして…」

「これ忘れ物だよ」

お弁当の包み

「あっ…すまんうっかり忘れてた…」

「ううん気にしないでお仕事に向かう途中だったから」

「そっか…今日帰りは遅くなるのか」

「ううん今日は18時に交代だから」

「そっか…じゃあ今日は…久しぶりに一緒に晩御飯作るか…」

「うん！じゃあ行ってくるね拓海さん！」

「いってらっしゃいのどか…」

俺は手を振って見送った…うちの妻…かわいい…

「園での夫婦の絡みは感心せんぞ品田先生」

「あっ園長…すいません」

「まぁ良い…交代時間だ…子供達の相手をしてあげろ」

「あっはい！」

まだ今日は始まったばかりだ…頑張ろう！